万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌4376 旅行きに4050

2022年05月30日 | 万葉短歌

2022-0550-man4376
万葉短歌4376 旅行きに4050

旅行きに 行くと知らずて 母父に
言申さずて 今ぞ悔しけ  川上臣老

4050     万葉短歌4376 ShuJ511 2022-0530-man4376

□たびゆきに ゆくとしらずて あもししに
  ことまをさずて いまぞくやしけ
○川上臣老(かはかみのおみ おゆ)=左注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第84首。左注に、「右一首寒川郡(さむかはのこほりの〔「栃木県下都賀(しもつが)郡の南部…、栃木市・小山(おやま)市を含む」〕)上丁川上臣老」。
【訓注】母父(あもしし=阿母志々)[「<母父(おもちち)>の訛り」。下記注]。
【編者注-母父】4377(阿母刀自=あもとじ〔母刀自〕)、4378(阿母志々=あもしし〔母父〕)、4383(阿母我米=あもがめ〔母が目〕)、4386(於母=おも〔母〕)、4401(意母=おも〔母〕)、4402(意毛知々=おもちち〔母父〕)。「オモは母系の語、ハハは父系の語で、<父母(ちちはは)>は父系社会に入っての言葉といわれている。」