万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌2742 志賀の海人の2554

2018年02月14日 | 万葉短歌

2018-0214-man2742
万葉短歌2742 志賀の海人の2554

志賀の海人の 煙焼き立てて 焼く塩の
辛き恋をも 我れはするかも  

2554     万葉短歌2742 ShuF370 2018-0214-man2742

しかのあまの けぶりやきたてて やくしほの
  からきこひをも あれはするかも

=出典未詳。
【編者注】「寄物陳思」(2619~2807、189首)の第124首。男。左注に、「右一首或云石川君子朝臣作之」(いしかはのきみこの あそみ)。
【訓注】志賀の海人(しかのあま=壮鹿海部)[福岡市東区志賀島(しかしま)。下記注]。煙(けぶり=火気)。焼く塩(やくしほ=燎塩)。辛き恋を(からきこひを=辛恋)。我れは(あれは=吾)。
【依拠本注-あま】「あま」は、もと海辺に住んだ一種族をさしていったものが、やがて、漁業に従事する人びと一般をさしていう言葉になったらしい。[・・・]男にも女にもいう。塩を焼くのは女性の営みであったようで、「海人」は「海女」と見て大過なかろう。