子ども達のための自然学校・イエティくらぶ

NPO法人ねおすが主催する「子ども達のための自然学校『イエティくらぶ』」の活動報告をアップしています。

第3回バーゴンくらぶ「手稲山登山」

2012年11月27日 13時40分54秒 | バーゴンくらぶ

バーゴンくらぶ3回目は手稲山登山です。

「バーゴンくらぶ」はねおすのスタッフや
日頃イエティくらぶでボランティアとして活動してくれている方へ向けたスキルアップを目的とした活動です。
何のスキルアップかと言うと
・野外体験、アウトドアの技術や経験値
・スタッフやボランティアの人材育成法
・相互コミュニケーション
など

今回の目標は
・登山を通して登山の基本的な知識を学ぶ
・登山や野外活動で集団を統率する際の考え方や行動を学ぶ

小さなステップとしては
・主体性・自主性を意識する
・次の展開の予測、危険察知をする
・みんなのために今自分が何をしなければならないのか?を考え行動する
・1人のために何ができるか?を考え行動する
・メンバーで合意形成をとる

集まったメンバーは7人
学生1人、社会人ボランティア3人ねおすのスタッフ3人です。
まずは自己紹介、今回参加した目的と目標を共有します。

プログラムをイメージして準備してきた個人装備をリストアップ。
それぞれ経験も違うわけですから持ってきているものもさまざま、
なぜそれを持っているのか?なども共有しながらお互いの理解を深めます。

次はこちら側から提示したテーマに基づいて共同装備を用意してもらいます。
テーマは3つ
①安全に登山して安全に下山する
②やがいで快適に食事をとる
③雪を楽しむ

共同装備をそろえパッキングをすませたら出発です。
平和の滝の登山口は若干の積雪。
10時25分登山スタート

地形図を見ながら現在地を把握していきます。
まずは目印となるものを探すところから
ダムや針葉樹、広葉樹の境目、小高い山や送電線など
周りの環境から推測できることはたくさんあります。

途中からは各自が先頭となり集団を率いた際の声がけやメンバーの観察などを意識して歩いてもらいます。

今後どういうルートをどういうペースで歩くのか?
休憩を取るのか?
などその都度合意形成をとっていきます。
体力の違い、装備の違い、興味のある対象物の違い、
発言できる人、積極的に発言巣つのが苦手な人など参加者はさまざま。

お昼ご飯を食べる際にはラーメンを調理して、温かさを補給します。

活動時間のリミットや体力などを考えながら目的地点を何度も修正します。
積雪状態が多かったこと、アイゼンがなく体力が予想以上に奪われたことを考え、
今日の目標地点は見晴らしの良いガレ場となりました。

ガレ場からの景色を眺めながらココアを飲んでしばしの休息。
達成感も人それぞれです。


帰りは積雪状態だったので冬道と呼ばれるところを地形図で確かめながら下っていきます。


意外に雪深く、途中でしり滑りができたり、と雪も楽しむことができました。

登山口に戻ってきたのが16時15分。
5時間50分の山行となりました。

最後は事務所に戻ってきて各自で振り返りを行いました。


・自分の目標の達成度と感想
・個人におけるリスクと集団を率いるときのリスク
・この活動中の互いの印象や評価

ねおすスタッフからは
・事前の下調べや準備などの重要性
・先頭にたった際の集団コントロールの難しさ
・地形図の利用の仕方

参加者からは
・プログラムにボランティアで参加しているだけではわからない
ディレクターの考えや声かけの意味、危険予測や行動のコントロールなどを知れたこと
・自分が先頭になった際に周りの様子を観察する難しさ
などなどいろいろなフィードバックがありました。

こういった活動だから共有できること体験できることがたくさんありました。
最後に参加者が言ってくれたこと
「プログラムだけではなくアウトドア体験という時間の共有こそがお互いにとっての理解を深め、今後活動していく中で一番のスキルアップにつながる」
改めて意味のある活動だなと思うことができました。

来月は東川で本格的な冬・野外での過ごし方を学ぶことができます。
・今後イエティくらぶなど子どもの活動でボランティアしたい方
・現在ボランティア参加していてスキルアップしたい方
・ねおすのディレクターの考え深く知りたい方
ぜひ参加してくださいね。

今回参加してくださった方、協力してくれた方、スタッフのみなさんありがとうございました。
また違う山に一緒にいきましょう!


カツオこと高野克也