1:非化石エネルギー・・・地熱太陽熱:日本では小規模が有望、太陽光:小規模発電に便利。大規模には(まだ?)高コストで不向き、おおまさガス(極めて有望!),風力:洋上は有望。水力:雨が降る限りとても有望/バイオマス、大気中の熱、原子力エネルギーなど。2:メタンハイドレート、化石燃料・・・石油、石炭、天然ガス、LPガスなど(古代地質時代の動植物の死骸が化石化し、燃料となったもの)。
エネルギー自立への道 ■現状認識 4 国産エネルギー資源の種類と現状
(7) バイオマス その5
B 軽油代替ディーゼルエンジン用燃料=バイオディーゼル
バイオディーゼルとはバイオディーゼルフューエルの略で、生物由来油から作られるディーゼルエンジン用燃料の総称であり、バイオマスエネルギーの一つ。
■原料・・・菜種油、パーム油、オリーブ油、ひまわり油、大豆油、コメ油、ヘンプ・オイル(大麻油)などの植物油、魚油や豚脂、牛脂などの獣脂及び廃食用油(いわゆる天ぷら油等)など、様々な油脂がバイオディーゼル燃料の原料となりうる。
<以上、ウィキペディアより引用>
日本では(も)《食糧生産との競合》の問題があり、大量の軽油代替燃料の供給源とするのは難しいでしょう。
<参照:http://www.teamrenzan.com/archives/readers/takahashi/post_317.html>
では、せめて、多種類少量ずつの《国産エネルギーちり積も作戦》の一部として、廃食用油や廃油の利用が実用的かどうか調べてみると・・・
○廃食用油の燃料化(BDF)・・・?
下記のように京都市や山形県の一部自治体で生産と利用がされていますが、費用対効果:実用度は低く、全国に広がる可能性は低いのではないかと思われます。(※むしろ、先々は「税金の無駄遣い」と非難される可能性があるのではないかと危惧します。)
例えば、山形県東根市外二市一町共立衛生処理組合での1リットル当たりの製造単価(原価)は121.2円だそうです。一方、市販の軽油の販売単価は99.3円(軽油取引税約32円を含む)。
京都市については単価などの資料は見つけきれませんが、どうやら「商業的に実用化できるコスト」にはまだ遠いようです。
商業的には成り立たなくても、「資源循環型」や「二酸化炭素排出低減」という価値づけで、公的に長期的に成り立つのかどうかはよくわかりません。少なくとも、住民の意思・負担が必要ということです。
<山形県東根市外二市一町共立衛生処理組合HP・廃食用油燃料化の概要 http://www.kurinpia.or.jp/bdf/index.html>
<京都市 http://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/page/0000000008.html>
○各種生物由来の廃油の燃料化(BMF:バイオミックスフューエル)・・・実用的!
「ディシーエイエンジニアリング株式会社」の(小さい?)「廃油再生燃料化装置」を見つけました。
この装置は、どうやらいろんな廃油が使える実用的な装置のようです。「薬剤を使わず」「廃液や排水もない」ので低コストで運用できるらしい。
この方法は、《ちり積も作戦》として有効なのではないでしょうか。
<廃油再生燃料化装置http://www.haiyusaisei.com/index.htm>←参考になりましたらクリックをお願いします! 読んでくださる方の存在が励みです。※コピー、リンクはご自由に。
※前回の「(7)バイオマス その4 日本の状況」について・・・うっかりして削除してしまいました。日本では「セルロースを利用したエタノール生産」の実用化に向けた《容易には実用化できない厳しい研究》が継続されていることを報告した内容でした。<【エネルギー】 国産エネルギーの種類と現状 ~(7) バイオマス(1) ~>の現状をより具体的に調べた内容でした。:とても有望、