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鬼に酒酌ませて山は眠りたる 稲生正子

2017年01月14日 | 俳句
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稲生正子
鬼に酒酌ませて山は眠りたる
冬に山は眠る。春に笑い夏に滴り秋に粧うた山。酒呑童子の伝説ではないが山には鬼が棲む。こうした暴れん坊が騒いではおちおと眠っていられないので酒を与えて置いた。鬼の方もご機嫌で手酌ですいすいと飲んでいる。これで世は事も無しである。:雄山閣「新版・俳句歳時記」(2012/06/30)所収。

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