A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

同じビッグバンドでもバンドカラーは色々だが、やはりアレンジャーが率いるバンドは一味違う・・・

2015-09-28 | MY FAVORITE ALBUM
Brilliant Corners The Music of Thelonious Monk / The Bill Holman Band

最近のライブ通いはビッグバンドが続いた。

●木幡光邦923バンド
このバンドは、毎月定期的なライブが続いている。リーダーの木幡さんの好みか、選曲はスインギーなパンチのある曲が多い。今回はメンバーに女性が5人、でもそのパワーは変ることが無い、女性パワー恐るべし。

●野口久和ビッグバンド
こちらは春以来久しぶり。お馴染みのレパートリーに必ず新アレンジが加わっているが、スインギーな正統派のバンド。メンバーもベテラン揃いで安定感があるが、専属コーラスのブリーズが一緒なのもいい。

●辰巳哲也ビッグバンド
どこでも聴けるサドメルやベイシーのレパートリーには目もくれず、特徴あるアレンジャーの作品を特集してライブをしているが、今回も意欲的なプログラム。スェーデンのアレンジャー、マッツホルムキストがデイブリーブマンのビッグバンドに提供したウェインショータートリビュートの作品が中心。斬新なアレンジと山口真文のテナーとソプラノが冴えた。今回は11月にやるコンサートの前哨戦、次回はハンコックの曲もやるとか。

●鈴木直樹とスイングエースオーケストラ
体調不良でしばらく休んでいたが、元気に復帰。ビッグバンドのライブも久々だった。本拠地ビーフラットに続いて八王子のホールで無料のコンサートも開催された。未来を担う子供たちへの贈り物「ビッグバンドスイングジャズコンサート」と題されていたが、集まったのは「元子供」も多く、普段よりもポピュラーな曲も多く和気藹々とした雰囲気のコンサートであった。今回無料というのもスポンサーの方がいらしたようだが、次回も開かれるようなので楽しみ。是非次回は子供達に聴いて貰いたいものだ。

●守屋純子オーケストラ
この守屋純子のオーケストラも毎年定期コンサートを大きなホールでやっているが、今回は東京TUCで、翌日の家康公に因んだジャズ組曲のレコーディングに向けてのウォーミングアップを兼ねたライブ。レギュラーメンバーが一部欠けていたが、トラを務めたメンバーも一流揃い。このオーケストラもオリジナル曲&アレンジが楽しめる。

という訳で、同じビッグバンドといっても、色々バンドカラーや曲の違いがあってそれぞれ楽しめるが、やはりアレンジャーが率いるバンドは、選曲やアレンジに拘りがあるので気軽に聴くというよりは、聴き応えのあるライブになる。

本場アメリカでもビッグバンドのアレンジャーも星の数ほどいるが、50年代から現在まで一線で活躍し続けている実力者というと、ビルホルマンであろう。

ずっと西海岸を拠点としているので、50年代はいわゆるウェストコーストジャズのアレンジが多かったが、当時はテナー奏者としても活動しており、ペッパーアダムスがロスにいた時には色々なバンドで一緒にプレーしていた

その後はスタジオでの仕事が多くなり、アレンジャーとしての活動がメインとなった。バディーリッチを始めとしてテリーギブスやルイベルソン、メイナードファーガソンなど西海岸のビッグバンドに多くのアレンジを提供し、老舗のベイシーオーケストラでも一時ホルマンのアレンジが多かった時期がある。

さらに、地元で自分のビッグバンドを持つようになると、アレンジにも一層気合が入ってきたようだ。丁度、80年代の後半からだが、ホルマンのアレンジは、曲の流れに起承転結があり、繰り返しが多い一般的なジャズオーケストラのアレンジとは一味違う。エリントンの組曲物ではないが、ホルマンの譜面は長尺が多いと聴いた事がある。これも、ホルマンは晩年、近代クラシックの作曲手法を改めて学んだ影響だろう。どこかヨーロッパのビッグバンドを感じさせる部分もあるものそのせいだと思う。

その中に、このアルバム、セロニアスモンクのソングブックアルバムがある。モンクの曲の中では一番有名なラウンドアバウトミッドナイトは、ビッグバンドに限らず色々な演奏、アレンジがある。しかし、その他の曲となると、セロニアスモンクの曲のビッグバンド版というのは珍しい。普通のビッグバンド仕立てにするには、とっつきにくいのかもしれない。

ところが、曲自体が特徴の多いモンクの曲を、ホルマンの新たな作風を加味したアレンジは実にユニークである。聴き慣れたメロディーが、ソロであったりアンサンブルでデフォルメされ仕上がっている。
この頃のホルマンのビッグバンドのアルバムを作ったのはJVC。プロデューサーも日本人だが、聴き応えのある意欲的なアルバムだと思う。

Bill Holman (Arranger, Leader)
Thelonious Monk (Composer)

Carl Saunders (tp.flh)
Ron Stout (tp.flh)
Bob Summer (tp.flh)
Bob Summers (tp.flh)
Frank Szabo (tp.flh)
Andy Martin (tb)
Bob Enevoldsen (vtb)
Jack Redmond (tb)
Kenny Shroyer (btb)
Ray Herrmann (ts,ss)
Pete Christlieb (ts,ss,fl)
Lanny Morgan (as,fl)
Bill Perkins (as,ss,fl)
Bob Efford (bs,bcl)
Rich Eames (p)
Dave Carpenter (b)
Bob Leatherbarrow (ds)

Produced by Akira Taguchi
Allen Sides : Recording Engineer

Recorded at Oceanway Recorders, Hollywood, California on February 11 & 12, 1997


Brilliant Corners
クリエーター情報なし
Jvc
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サックスとコーラスグループのアンサンブルの心地良さは格別・・

2015-04-21 | MY FAVORITE ALBUM
Supersax & L.A. Voices

パーカーのアドリブをサックスのアンサンブルで演奏するグループ「スーパーサックス」を企画し、実際に立ち上げたのがメッドフローリー。彼が最初にこのアイディアを思いついたのは、アートペッパーやジョーマイーニと一緒にプレーをしていた時だった。しかし、ペッパーがプレーを止め、マイーニが亡くなったこともあり、そのアイディアを数曲譜面に起こしリハーサルを数回やったところでせっかくの企画もお蔵入となってしまった。

レパートリーを増やし、実際にクラブに出演してファンの前でお披露目をし、そしてレコーディングをしたのは10年後の1973年になってからであった。その時、譜面作りに協力したのがベースのバディークラーク。当の本人メッドフローリーがその作業に時間がとれなかった最大の理由は、演奏が忙しかったのではなく、60年代になってから始めた俳優業との2足の草鞋を履く生活で多忙を極めたからという。「一芸に秀でる者は多芸に通ず」といわれるが、このフローリーも音楽の方も演奏だけでなく作編曲もこなし、映画も俳優業に加えて映画のシナリオ書きにも手を染めたという多芸ぶりであった。それらをこなすためには、自分で作ったバンドもお守りができずテリーギブスに譲ったそうだ。

スーパーサックスはアイディアも演奏も素晴らしく、いきなり初アルバムがグラミー賞を受賞した。このような尖がった企画は、最初は話題になってもすぐに飽きられることが多い。一回限りで解散かと思ったら、結果的にかなり長期間続いた。日本でのライブでもそうであったが、ライブでは各人のソロパートを増やし、パーカー以外の作品も手掛けるようになった。しかし、アルバムも何枚か出すと、どうしても何か新たな切り口が欲しくなるものだが・・・・

アイディアマンであり、才能豊かなフローリーは、今度はコーラスグループとのジョイント企画を考えた。アイディアが決まれば自ら率先垂範、あとは実行あるのみ。自らが音頭をとってボーカルグループL.A. Voicesを編成し、スーパーサックスとの共演アルバムを作った。
コーラスグループのリーダーは女性のスーレイニー。フローリーを加えた5人組だった。他のメンバーもロスで、多様なスタジオワークをこなす面々だったので、見事なアンサンブルをこなすコーラスグループがすぐに誕生した。



この最初のアルバムを作ったのは1982年の暮れから翌年明けにかけて。ス-パーサックスを立ち上げてから10年近くが経ってから。ちょうど時代はマンハッタントランスファーも有名になり、モダンコーラスグループがもてはやされていた時でもあった。
コンセプトは同じでパーカーソロをアンサンブルにしているが、このアルバムではLAというフローリーのオリジナル曲も加わっている。
サックスのアンサンブルにコーラスグループの組み合わせは、聴いていて実に心地よい。
激しいソロプレーを堪能した後には、このようなアンサンブルでリラックスするのもいいものだ。アンサンブル好きにはたまらないサウンドだ。

このフローリーも昨年亡くなっていた。演奏だけでなく色々楽しませてくれた多芸な持ち主のフローリーであったのだが・・・



1. Embraceable You
2.Dancing In The Dark
3. The Song Is You
4. Star Dust
5. LA
6. In the Still Of The Night
7. Don't Blame Me
8. Stella By Starlight
9. Star Eyes
10. Old Folks

The L.A. Voices
Sue Raney (Lead)
Melissa Mackay (Alto)
John Bahler (Tenor)
Gene Merlino (Baritone <Vocal Conductor>)
Med Flory (Bass)

Supersax
Med Flory (as)
Lanny Morgan (as)
Ray Reed (ts)
Jay Migliori (ts)
Jack Nimitz (bs)
Conte Candoli (tp)
Lou Levy (p)
Monty Budwig (b)
John Dentz (ds)

Produced by Edward Yelin & Med Flory
Engineer : Hugh Davis
Recorded at Capital Records, Studio A in End of December 1982、January & February 1983
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ビッグバンド育ちは、誰もがいつかは自分のビッグバンドをと思うのだが・・・

2015-02-01 | MY FAVORITE ALBUM
Taking The Long Way Home / The Bud Shank Big Band

ビッグバンド育ちのミュージシャンは、いつかは自分のオーケストラを持つのが夢かもしれない。ペッパーアダムスは自分でも譜面も書いたが、自分のオーケストラを持つことはできなかった。やっと最後のレコーディングで、ビッグバンドをバックにしたアルバムを残せたのがせめてもの救いであった。

ソリストは日頃のプレーでもビッグバンドをバックに演奏する機会を得ることは簡単ではない。努力すれば多くのメンバーを集め、リハーサルを重ねて、演奏の質を上げていくリハーサルオーケストラを持つことは可能でも、日常的にそれを運営することは洋の東西を問わず、経済的な面で難しいのが現実だ。
その昔、ドンエリスがビッグバンドを立ち上げた時は、他に仕事を持っているミュージシャンを集めたとか。

スタンケントンの出身で、西海岸を中心に活躍してきたバドシャンクはパーカー派の流れを汲む名アルト奏者だ。50年代から活躍し、一時スタジオワークが中心であったが、その後ローリンドアルメイダなどと共にLA4に加わって活動した。さらに、ショーティーロジャースとともにジャズの第一線に復帰し、ライブもレコーディングも最後までジャズに拘った一人だ。

しかし、そのプレーは。スモールコンボでの演奏が中心であった。ビッグバンド育ちなので、いつかは自分のビッグバンドでと思うのは、彼も他のミュージシャンと同じであった。しかし、彼の場合は、自分で作曲はするが、オーケストラのアレンジをやらなかったので、自分の作品をやってみたいという想いは、他のアレンジをメインにしているミュージシャンよりは少なかったようだが。

そのようなバドシャンクに、ビッグバンドのリーダーになるチャンスが訪れた。
2005年ロスアンジェルスジャズインスティテュートが主催するスタンケントンネオフォニックオーケストラの40周年記念のコンサートに出演する機会が得られた。
この第一回のオリジナルのケントンのコンサートには、シャンクはメインソリストとして出演していたが、自らビッグバンドのリーダーとして参加するのは今回が初めての経験であった。早速譜面の用意が始まった。

約10年前、シャンクはフランクフルトのラジオ局からの依頼があってメンバーを集めたことがあったが、その時、アレンジをマイクバロン、ボブクーパー、マニーアルバムなどに依頼しそのスコアがあった。いつもコンボでやっている曲のアレンジをビッグバンド用に手直しもした。そして、75歳の誕生日を迎えた2001年、それを祝って作られたビッグバンドアレンジで、2回だけ演奏された曲もあった。

そして、このコンサートをジャズメディアレーベルのオーナー、グラハムガーターがライブ録音をすることになった。レコーディングとなると、準備には普通以上に力を入れざるを得ない。
バドシャンクがビッグバンドと向き合う基本はやはりスイングすること。シャンク流のノリへの拘りもあったようだ。ロスでいつも一緒にプレーしているメンバーを中心に本番に先立って入念にリハーサルが繰り返され、譜面への手直しも行われていった。いつもクインテットで演奏している曲のアレンジも完成した。ところがいつも相手を務めているピートクリストリーブが参加できなくなって相手を替えなければならなくなった。全編、テナーとの掛け合いが売りだけに呼吸合わせも大事だった。

そして、本番を迎える。会場はロスのホテルが会場。
全曲、バドシャンクがフィーチャーされている。ソリスト冥利に尽きるコンサートがスタートする。
フルートも得意なシャンクであるが、今回はアルト一本。自らMCを務め、順調にスタートする。シャンクが軽くメロディーを吹いて始まると、続いてオーケストラが炸裂する。如何にもウェストコーストのビッグバンドといった感じのスマートな演奏だ。

エバンスのワルツフォーデビーのビッグバンド版というのも珍しい。ここではボブクーパーのアレンジだが、シャンク自身は1996年にエバンスの曲を集めたアルバムでも演奏している。シャンクはよく演奏する曲だそうだ。

Lime Awayはライムハウスブルースをベースにしたスインギーな曲。ドックセベリンセンのオーケストラに提供したアレンジに手を加えたが、ここではトランペットのカールサンダースのソロが先行する。

スインギーな曲が続くが、最後の20分近くの大作Taking The Long Way Homeはがらりと雰囲気が変る。アレンジャーのボブフローレンスも駆けつけてくれて、自らピアノを担当した。

この曲が終わり、最後にメンバー紹介があってコンサートは幕を閉じるが、シャンクの80歳にして初めて経験したビッグバンドのリーダー&メインソリストの大役を終えた嬉しそうな顔が目に浮かぶ。

1. Rosebud
2. Waltz for Debby
3. Greasiness Is Happening
4. Night and Day
5. The Night Has a Thousand Eyes
6. The Starduster
7. Limes Away
8. Taking the Long Way Home

The Bud Shank Big Band

Bud Shank (as)

Ron Stout (tp)
Dennis Farias (tp)
Carl Saunders (tp)
Roger Ingram (tp)
Mike Barone (tb.arr)
Andy Martin (tb)
Craig Gosnell (tb)
Charlie Morillas (tb)
Doug Webb (ts)
Keith Bishop (as)
Brian Williams (ts)
Lanny Morgan(as)
Jack Nimitz (bs)
Bob Florence (p,arr)
Christian Jacob (p)
Joel Hamilton (b)
Kevin Kanner (ds)

Produced by Graham Carter
Tim Pinch : Engineer

Manny Albam Arranger
Bob Cooper Arranger

Taking the Long Way Home
クリエーター情報なし
Jazzed Media


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リーダーとしてのデビューは奥手だったが・・・

2013-11-21 | CONCORD
Indiana / The Jeff Hamilton Quintet

今年の夏は大物ドラマーの来日が多かったように思う。というよりも自分のお気に入りのドラマーが相次いで来日したというのが正しいかも。

JATPにはジェフ・ハミルトンがいた。バディー・リッチビッグバンドにはゲストでピーター・アースキンが加わっていた。そしてベイシーオーケストラには久々にブッチー・マイスルが。
皆さんしばらく見ていなかったらすっかり風格がある風貌になっていたが、自分もそれなりに歳をとったのだから当たり前なのだ・・。

JATPオールスターズは少し期待はずれであったが、ドラムのジェフ・ハミルトンはトリオで、そしてハリー・アレンのバックで相変わらず素晴らしいトラミイングを聴かせてくれた。このハミルトンも若いと思っていたが来年で還暦を迎える。すでに大ベテラン長老組の仲間入りをしていたということになる。

Concordレコードの初期、ドラムといえばジェイク・ハナがレギュラーメンバーであったが、このハミルトンがいつの間にかレギュラーの座に加わった。
ハミルトンはビッグバンドでも、コンボでも、ピアノトリオでもボーカルのバックでもオールマイティー、経歴を振り返るとインディアナ大学を出るとすぐにドミー・ドーシーオーケストラに加わる。そしてライオネルハンプトンと、デビュー当時から「爺殺し」の大役を務めている。

その後、モンティー・アレキサンダートリオの一員として、ウディーハーマンオーケストラに加わる一方でシェリーマンの後釜としてLA4への参加で一躍有名になった。
LA4への加入はレイブラウンの強い推しがあったという。当然ジェファーソンの目にもとまりコンコルドレーベルへの登場も多くなっていった。

ところがジェフ・ハミルトンのリーダーアルバムはというとすぐには思い出せない。サイドメンとしての活躍は広範囲であったが、リーダーとしては奥手であった。
74年のデビューから8年、1982年になってConcordに吹き込んだこのアルバムが初のリーダーアルバムのようだ。それまでの活躍と比較すると大分遅れてのリーダー作となった。

彼のデビュー作に付き合ったのは、サックスがベテランの2人。ハミルトンよりはひとまわり以上年上。どちらもロスのスタジオミュージシャンとしては一流、西海岸のビッグバンドには良く登場するモーガンクーパーだ。

ベースは、その後コンビを組むことになるクレイトンブラザースの片割れジョン・クレイトン。レイブラウン張りの図太いベースが良く合う。
ハミルトンとはインディアナ大学の同窓生、学生時代からの仲だそうなのでお互い気心の通い合う間柄。このアルバムお互い曲やアレンジを提供し合い、2人のコンビのデビューアルバムといってもいい程だ。そしてボーカルのマークマーフィーが華を添える。

ドラマーがリーダーとなると、アルバム作りもライブでもショーケースとしてドラムソロが良く入るが、このアルバムでは名脇役のハミルトンらしく、彼のドラミングの手数の多さと素晴らしさは各曲の中に上手く織り込まれている。
最初の曲での小気味よいシンバルワーク、そして続くガールトークでのブラッシングを聴いただけで素晴らしさが伝わってくる。彼が影響を受けたドラマーとしてまずはメルルイスを挙げている。ビッグバンドでもコンボでもこなし、派手さは無いが小気味良さを感じるのはこの辺りがハミルトンの原点なのかもしれない。

その後、ハミルトンのリーダー作は90年代まで無い。
長く活躍し、その間参加しているアルバムの数も半端ではないが、あまり自ら派手に表舞台に立つのは不得手のようだ。ドラミングと同様。どうやらこのアルバムもCD化されていないようだ。

1. It's You or No One
2. Girl Talk
3. 2nd Street Samba
4. Jeff's Express
5. Split Season Blues
6. Indiana
7. Jeff Hamilton
8. Long John

Jeff Hamilton (ds)
Bob Cooper (ts)
Lanny Morgan (as)
J.T."Biff" Hannon (p)
John Clayton (b)
Mark Murphy (vol)

Produced by Carl Jefferson
Recording Engineer : Phil Edwards
Recorded at Coast Recorders, San Francisco California on January 1982
Originally released on Concord CJ-187
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どの業界にも世に知られざる「名品」を作り出す隠れた老舗企業があるが・・・・

2013-10-09 | MY FAVORITE ALBUM
The Bill Holman Band

先日の日曜日、辰巳哲也Big bandのAfternoon Liveに出かけた。
今回で3回目だが、毎回テーマを決めてあまり取り上げられない珍しいアレンジの演奏を披露してくれるライブなので、ビッグバンド好き、それもマニアックなファンにはたまらない。

前回はオルガン特集であったが、今回はビルホルマンのアレンジ特集。
ホルマンは普段あまり表には出ないが、50年代から今に至るまで結構色々なアルバムにプレーヤーとして、そしてアレンジャーとして顔を出している。

ゴルフクラブのメーカーに三浦技研という会社がある。いつも表に出るナショナルブランドと較べると知名度は圧倒的に低いが、有名ブランドの商品も実はこの三浦技研で製造されているクラブが多くある。いわゆるモノづくりのための技術は実はごく限られた数社に限られているという話はよく聞くが、その一例だろう。

このビルホルマンも実は有名オーケストラや歌手を支えてきたアレンジャーとしてはいなくてはならない存在だ。名盤といわれる中にホルマンがアレンジを行ったアルバムは枚挙の暇がない。

自分の紹介したアルバムでもホルマンが関係しているアルバムは結構な枚数がある。作編曲のクレジットを書き漏らしたものもあると思うので、丹念に探せばもっとあるかもしれない。最近では、ベイシーのパブロ盤が丸々ホルマンのアレンジであった。

今回のライブは、そんなホルマンの作品集だったので、果たしてどんな曲が飛び出すか楽しみであった。イントロは、まずはデイブペルのオクテットからスタートした。
Jazz goes to Siwash. “A Pell of A Time”というアルバムに入っている曲だ。

軽くウォーミングアップで本命はフルバンド編成のアレンジ。
50年代から最近までの物まで多くの作品があるが、今回も古いアレンジから比較的最近のアルバムに収められている曲まで色々と。途中、ホルマンのアレンジの特徴などの解説も入り、自分のような「聴くだけファン」には参考になった。
演奏する方にとっても難曲が多いらしく、プレーヤーとっても終わった後で達成感を感じた雰囲気が伝わってくるライブであった。

丁度バブルの絶頂期、日本の企業は業種を問わず元気であった。ジャズレコードの業界でも日本のレーベル、プロデューサー制作のアルバムがアメリカ録音で数多く作られた。バブルが弾けた結果の負の遺産は山ほどあるが、こと音楽に関しては、よくぞこの時残しておきてくれたというアルバムが何枚もある。これらは後世に残る遺産だ。

このホルマンのアルバムもそうかもしれない。ホルマンのバンドは1975年に結成され地元でリハーサルバンドとして活動を続けていたが、アルバムとして残っているものはあまりない。
ビクターの田口ディレクターが他の仕事でロスを訪れていた時、地元でのライブを聴いて、」ホルマンの作編曲の素晴らしさに惚れて、このアルバム制作に至ったそうだ。企業人が営利主義でしか行動できない今の時代では考えられないことだが。

曲は、ホルマンのオリジナルから、スタンダード、そしてモンクの曲まで、素材は千差万別。
それぞれアレンジの施し方が、ホルマンの本領発揮といった所だろう。

このアルバムに収められているJust friendsも今回のライブで演奏された。
ピアノのソロからスタートするが、各セクションの総出のユニゾンが延々続く。譜面を繰るのが追い付かないほど、これでもかという感じでひたすら突き進む。途中のベースソロで一服するが最後までアンサンブルワークが続く。普通の譜面では繰り返しが多いが、この様なアレンジはエリントンの大作物のようだ。

これは、WDR bigband の同じアレンジの演奏。



ジャストフレンズといえば、内堀勝のMUBig bandのトロンボーンアンサンブルが軽快でお気に入りだが、このホルマンのアレンジは心地よさを超えて強烈だ。CDで聴く以上にライブだとその迫力に圧倒される。
以前紹介した、Bill Holman の”Live”というアルバムからも何曲かDonna Leeはいきなり最初のメロディーの展開から意表を突くし、PressOneも楽しい曲だ。

やはりビッグバンドはライブでないと本当の迫力を実感できない。辰巳さんのバンドは拘りでいつもPAを使わない生音。今回のライブでもそうだったが、サンサンブルでもソロでも全く問題なかったし、反対に生音のバランスが心地良かった。

素晴らしいライブであったが、惜しむらくは聴衆が少なかった事。一回目のシュナイダー&ブルックマイヤーはそこそこの出足であったが、今回はせっかくの演奏にもかかわらず寂しい客席だった。

辰巳さんも自らのブログで語っているが、ビッグバンドファンは是非一度足を運んでみる価値はある。マイクプライスさんのバンドとか辰巳さんのバンドは普段聴けない曲の演奏をたっぷり楽しめるのだが。

クラシックの場合は、必ず出演者だけでなく、当日の演目が事前に発表される。聴きに行く人は、もちろん演奏家目当てもあるが、時には曲を聴きたくてということもある。
ところが、ジャズの場合は事前に分かるのは出演者だけ。曲目が告知されるのは稀である。
それでは、当然ライブに行く目的はその出演者目当てになってしまう。辰巳さんのような試みは、出演者というよりは、その日のプログラムが目的になるのだが。

もしかしたら、このオーケストラに何か別なネーミングが必要かもしれない。リンカーンセンタージャズオーケストラのように。

次回のケントンも日本では人気のない代表格。実は自分もあまり聴いていなかったが、ペッパーアダムスを追いかけていたら当然のようにケントンオーケストラに遭遇。西海岸の多くのプレーヤーが在籍したケントンは聴き返すとやはり素晴らしい。卒業生は数多い、マイクプライスもそうだし、先日来日した、ピーターアースキンもケントンオーケストラの卒業生だ。

今後もこのシリーズはマニアックなライブになりそうだが、何とかこのシリーズを盛り上げたいものだ。


1, Front Runner Bill Holman 5:39
2. Isn't She Lovely Stevie Wonder 6:24
3. St. Thomas Sonny Rollins 7:10
4. Goodbye Pork Pie Hat Bill Holman 5:39
5. I Mean You Coleman Hawkins / Thelonious Monk 5:48
6, Just Friends John Klenner / Sam M. Lewis 5:51
7. Primrose Path Bill Holman 6:47
8. The Moon of Manakoora Frank Loesser / Alfred Newman 7:21
9. The Real You Bill Holman 8:02

Carl Saunders (tp,flh)
Don Rader (tp,flh)
Bob Summers (tp,flh)
Frank Szabo (tp,flh)
Jack Redmond (tb)
Rick Culver (tb)
Bob Enevoldsen (tb)
Pete Beltran (btb)
Bobby Militello (as,ss,cl)
Lanny Morgan (as,ss,fl)
Bob Cooper (ts,ss,fl)
Bill Holeman (ts)
Dick Mitchell (ts,ss,fl)
Bob Efford (bs,bcl)
Barry Zweig (g)
Rick Eames (P)
Bruce Lett (b)
Jeff Hamilton (ds)

Akira Taguchi Producer
Takashi Misu Producer
Don Murray Engineer, Mastering
Leslie Ann Jones Assistant Engineer

Arranged By Bill Holman

Recorded on Nobember 30 & Decmber 1,1987 at Capital Studio in Los Angels.
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おなじみのアレンジャーでも自分のオーケストラとなると・・・・

2011-07-01 | MY FAVORITE ALBUM
THE BILL HOLMAN BAND LIVE

ビルホルマンというアレンジャーがいる。先日ライブに行った辰巳哲也のお気に入りのアレンジャーの一人のようだ。その時はボブブルックマイヤーとサドジョーンズの曲を多く取り上げていたが、このビルホルマンの曲 ”PRESS ONE”もやっていた。ピアノのメトロノームのようなイントロが印象的な曲だ。

本家の演奏はこちら ↓




このビルホルマン、元々はケントンオーケストラの出身。50年代のウェストコーストジャズ全盛期は。シェリーマンアートペッパーなどとも一緒にプレーしていたし、あのサドメルオーケストラの一方のリーダーメルルイスとグループを組んでいたこともある。メルとはケントン繋がりの仲間であった。
60年代に入ってからはプレーよりアレンジャーとして登場することが多い。ウディーハーマン、バディーリッチ、カウントベイシー、ジェリーマリガンなど名だたるオーケストラのアルバムでホルマンのアレンジを見かける。この前紹介したルイベルソンのビッグバンドにも。
80年代以降は、自己のオーケストラでの活動も活発に行っているようだ。

“PRESS ONE”が収められているのは、2004年のライブアルバム。メイナードファーガソンに捧げたコンサートが4日間行われ、その中でのホルマンのセットが丸々収められている中で聴ける。MCを含めたライブのフルバージョンは臨場感がより増して来る。
ホルマンのアレンジは、ハードバップの流れを汲みながらウェストコースと香りをまぶしたスイングする部分がベースにあるものの、途中でテンポやリズムが変わって一瞬曲の雰囲気が変わることが多い。またその中のアンサンブルもよくあるハモさせながらドライブをかけていくよりも、変化をさせながら「散らかしていく」感じが多く、これが特徴だろう。モダンビッグバンドを支える名アレンジャーの一人だろう。

今回のライブは自己のバンド。盟友のカールサンダースがリードに座っている。他のバンドのためのアレンジ提供ではなく、自分のバンドでの演奏。ソロをとるメンバーの演奏を含めて、ハーマンの曲などもやっているがホルマン節が色濃く聞こえるのは気のせいか。
東のVJOと並んで西にもこのようなビッグバンドが元気に演奏しているのは嬉しい限りだ。

このブログのタイトル“A DAY IN THE IFE”もいつもはウェスのアルバムが自然と聞こえてくるが、ホルマン節のアレンジも一枚加わった。

1. Introduction;  Woodrow
2. A Day in the Life
3. Bary Me Not; Band
4. Introductions
5, Donna Lee
6. Blue Daniel
7. Press One
8. The Bebop Love Son
9. Zoot 'n Al

Personnel:
Bill Holman, composer, arranger, conductor
Carl Saunders, Pete DiSiena, Ron Stout, Bob Summers, trumpet
Lanny Morgan, Bruce Babad, Doug Webb, Ray Herrmann, Bob Efford, reeds
Jack Redmond, Bob Enevoldsen, Andy Martin, trombone
Craig Gosnell, bass trombone
Christian Jacob, piano
Joel Hamilton, bass
Kevin Kanner, drums.

Graham Carter Producer
Tim Pinch Recording Engineer

Recorded on Sep.30, 2004
Jazzed Media JM1007

Bill Holman Band Live
クリエーター情報なし
Jazzed Media
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スイングする重戦車が西海岸を驀進・・・・

2008-01-26 | CONCORD
The Capp / Pierce Juggernaut Featuring Joe Williams Live At The Century Plaza

ジャガーノート、ジャガナート (juggernaut) は、止めることのできない巨大な力、圧倒的破壊力の意味を持つという意味だそうだ。イギリスでは巨大な重量を持つトラックの意味にも使われているとか。そもそも、「ジャガーノート」の語源はヒンドゥー教のヴィシュヌ神の八番目の化身であるクリシュナの異名、ジャガンナート (Jagannāth) である。

このバンドが結成されたのは1975年。
バディーリッチやウディーハーマン、メイナードファーガソン、サド・メルそしてドンエリスのオーケストラなどが活躍はしていたが。みな徐々に現代風に衣替えをしていて、昔懐かしいビッグバンドサウンドとは違った趣になっていた。

その中に突然登場したこのオーケストラ。コンセプトは徹底的に楽しいバンド。ベイシーであり、昔のハーマンであり、そのスタイルを徹底的にコピーした。
首謀者は、ドラムのフランキーキャップとピアノのナットピアース。キャップはケントンオーケストラでシュリーマンの後釜を努める。ピアースはハーマンのバンド出身。
メンバー達は、それができるベテラン中心。重戦車になる要素はすべて揃った。

演奏する曲も、ピアスの曲以外にも2人が50年代から集めていた多くのアレンジを使った。
このアルバムにも、アルコーンが60年代にハーマンバンドのために書いて没になった“TARRAGON”という曲も収められている。
それで、戦闘準備は整った。

1曲目は、40年代を思わせるリフスタイルのよくスイングする曲。次のピアースの曲はそのままベイシーのオーケストラになりそう。リズムセクションが素晴らしい。そして、ベニーカーターの”SOUVENIR”は色々なプレーヤーが演奏しているが、ここではロイヤルが、亡きリッチーカムカに捧げたアルトプレーが見事だ。

重戦車が軽快に驀進する。

ライナーノーツの書き出しに、「このバンドの楽しいスイング感で席を放り出されないようにシートベルトをつけて下さい」との一言が。これが、このオーケストラの特徴を表している。

Concordで2枚目のアルバムになるが、前作に続いて今回もライブ録音。
おまけに、ゲスト歌手がジョーウイリアムス。ホテルのホールで聴衆を相手にしたライブ特有のノリで張りのある喉を披露する。バックは当然のようにベイシーオーケストラの様相を呈する。

昨今、日本では「偽表示問題」が毎日のようにニュースネタになっているが、本物の元気が無い時にこのような「偽物」は大歓迎だ。メンバーには、ウェストコーストジャズ全盛期に活躍したボブクーパー、ベイシーオーケストラで活躍したマーシャルロイヤル、他のメンバーも皆西海岸のつわもの揃いなので中身は「偽者」ではなく本物だ。

1. Fiesta in Brass              Mundy 3:44
2. Basie's Deep Fry             Pierce 5:21
3. Souvenir                 Carter 4:01
4. Capp This!                Pierce 4:54
5. Tarragon                 Cohn 4:45
6. Swing Shift                Clayton 4:25
7. Joe's Blues                Williams 10:43
8. What the World Needs Now Is Love     Bacharach, David 2:18

Carl Jefferson Producer

Nat Pierce (p)
Frank Capp (ds)
Al Aarons , Bill Berry , Bobby Shew , Frank Szabo (tp)
Garnett Brown , Buster Cooper , Alan Kaplan , Britt Woodman (tb)
Bob Coope , Marshall Royal , Bill Green , Lanny Morgan , Herman Riley (sax)
Ray Pohlman (g)
Chuck Berghofer (b)
Joe Williams (Vocals)

Recorded Live at the Century Hotel Plaza, Los Angels
Originally released on Concord CJ-72 , Jul 21, 1978

The Live at the Century Plaza
Frank Capp,Pierce Juggernaut Band with Joe Williams
Concord Jazz

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転勤先の新天地で、心機一転の活躍・・・・

2007-07-15 | Thad Jones & Mel Lewis & VJO
Bill Berry’s L.A. Big Band / “Hello Rev”

会社勤めの人間にとって転勤はつきもの。
オフィスや工場が引っ越すとなると自分の生活の居も動かさざるをえないのはサラリーマンの常であり宿命。
それに較べると音楽で生計を立てている人は、より自由に自分が働く場所も仕事も選べるようにみえるのは、会社人間のやっかみかもしれない。

ところが、音楽の世界でもそうはいかないようなことがあった。

場所はアメリカ、1970年前後。
ハリウッドがテレビ産業の中心になるにしたがって、テレビ番組制作の拠点が西海岸に移っていった。
New Yorkを拠点として番組が制作されていた「Merv Griffin Show」が、L.Aに移ることになった。日本で東京のキー局制作のテレビ番組が関西制作になったようなものだ。
そして、その番組の専属バンドの中核メンバーも西海岸へ移動せざるを得なくなった。

こんな事情で、71年にBill Berryは西海岸に移り、そしてBill Berryを中心として L.A.Big Bandは誕生する。
ハードなスタジオワークの合間の地元での活動の評判も上々、徐々に人気を博して、Concord Jazz Festivalにも登場ということになった。

Bill Berryは、元々Big Band畑で活躍したトランペットプレーヤー。60年代初期はエリントンのオーケストラに参加。その影響か、このアルバムでもエリントンの曲が多い。
そして66年~68年には、New YorkでThad Jones & Mel Lewisのオーケストラに参加。
最初のアルバムや、一番の名盤だと思うVillage Vanguardのライブ盤にも参加している。

この経歴を見ると、Bill Berryのやりたいこと、Bandカラーはよく分かる。
Berry自らも、
Our musical concept is “Swing and have a good time”といっている。

メンバーは、エリントン、ベイシー、ファーガソン、ケントン出身のベテランばかり。
全員がソロプレーヤーだ。このアルバムでも、全員のソロが見事にフューチャーされている。
Berryのアレンジもシンプルで、聴き手も演奏する側も理屈抜きで楽しめるBig Bandだ。

サド・メルがNew Yorkに登場して10年。世の中がFusionの洗礼を受けて、Big Bandの姿も変わっていった時、もう一度サド・メルの初期のコンセプトを引き継ぐBig Bandが西海岸に誕生したのだった。

Berry自身は、Hanna&Fontanaバンドに参加してConcordには登場済であったが、Big Bandで初登場。
レーベルにとっても、これがBig Bandの初めてのアルバムであったが、ConcordのコンセプトにピッタリのBig Bandであった。

モノトーンのジャケットのトランペットの先にカラフルな果物が詰まっている。
洒落たデザインであるが、何となくこのBig Bandの特徴を現している様だ。

1. Hello Rev                     Berry   5:49
2. Star-Crossed Lovers             Ellington 6:18
3. Bink/And How                Berry    11:40
4. Earl                      Kamuca   3:52
5. Little Song for Mex              Berry   3:09
6. Be Your Own Best Friend                1:57
7. Tulip or Turnip            Ellington, George 4:28
8. Boy Meets Horn           Stewart, Ellington 4:07
9. Cotton Tail                    Ellington 7:38

Bill Berry, Cat Anderson, Gone Goe, Blue Mitchell, Jack Sheldon (tp)
Britt Woodman, Jimmy Cleveland, Benny Powell, Tricky Lofton (tb)
Marshal Royal, Lanny Morgan, Richie Kamuca, Don Menza, Jack Nimitz(sax)
Monty Budwig (b)
Dave Frishberg (p)
Frank Capp (ds)

Recorded live at Concord Jazz Festival , 1976 (CJ-27)
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