催促してもコメントは誰からも来なかった・・・えーい長文だ!
ジャパンカップダート。速いラップで緩みなく逃げるスマートファルコンを2番手で追いかけたJBCクラシックのトランセンド。並みの馬ならバッタリくるところだが、この馬は最後は差を詰めてきた。負けてなお強しを思わせる2着だ。ここ2走、ハナに行かずに結果を出せたし、もう展開は問題にならない。昨年の覇者で、ドバイWC2着馬。地力上位は明白。状態もいい。もてる力を出し切れば勝ち負けして当然。
エスポワールシチーは一昨年の覇者。南部杯でトランセンドに負けはしたが、1000㍍を芝並みの57秒8で飛ばしながらの0秒3差。58㌔を背負ったうえ、2番手に控えて1分48秒4の好時計で楽勝したみやこSを見ても、能力に翳りは微塵もない。好位で無理のないペースで運べるなら逆転の目は十分。斤量が減るし、出来も悪くない。G1/Jpn1 6勝目なるか。
ワンダーアキュートも、速いペースを追いかけても終いひと伸びできる。脚抜きのいい馬場だったとはいえ、トランセンドのレコードを1秒7も短縮した前々走にその能力はハッキリ。前走は久々だったうえに、中間の攻めも少々手緩かった分反応が今一つだった。そんな状態で58㌔0秒8差でも、むしろ評価できる。叩いての上積みは大。前進を期待できるだろう。
未知の魅力という点では、ヤマニンキグリーが一番。一線級相手ではなかったとはいえ、初ダートだったシリウスSで2馬身半差の快勝。ダート適正は高い。芝では重賞2勝。09年の札幌記念ではブエナビスタも負かした。地力はここでもヒケを取らない。引き続き阪神でやれるのはいいし、1800㍍も力を出せる距離。2ケ月ぶりでも乗り込みは入念。怖さはある。
ダノンカモンはG1を含め、ダートのオープンで14戦して5着以下が一度もないほど堅実。南部杯ではトランセンドからわずかにアタマ差。詰めの甘さもあるにはあるが力は十分。ただ、1800㍍は条件戦でも4着だった距離。さらに斤量も1キロ増える。少々信頼しづらい。
テスタマッタは、久々で⑦⑪④③⑦。決して久々がいい馬ではない。まして前走は58㌔で、道中では掛かってもいた。7着もやむなし。折り合いは常に鍵だが、2000㍍で交流Jpn1のJDダートを、1800㍍でもマーチSを勝っている。スムーズなら距離はこなせる。叩いての上積みも見込めるし、1㌔減の斤量もいい。巻き返しに注意。
ミラクルレジェンドは、ダート牝馬路線で長らくトップに君臨し続けたラヴェリータに連勝。特に前走は1分49秒6のレコード勝ち。JCダートは例年、1分49秒前後で決着しているだけに、高速決着に対応できたのは収穫だった。小柄で大きな上積みは見込みづらいが、デキは維持。勢いに注目。
ラヴェリータは、一昨年は出遅れて流れに乗れず、昨年は得意ではない脚抜きのいい馬場。それぞれ敗因はあった。今年のかしわ記念2着がエスポワールシチーに先着してのもの。極端に大きな力差は感じない。乾いた馬場でやれれば昨年の0秒6差は詰められそう。