20年位前、1980年代終わりごろから、最近まで、ソフト業界とかその周辺の変遷について、特にソフト開発の立場を中心に見て行く、土日シリーズ「失われた20年-ソフト業界は変わったのか?」その第24回目。前回まで、2003年までをみてきましたが、今回は、その後、最近までの流れを見てみたいと思います。
■開発から、テスト・運用へ
時代の流れは、開発においては、アジャイルがではじめます。
JUnitなどを使って、テストファーストの開発・・・というのが、部分部分的に取り入れられ、
結果として・・・アジャイルじゃないじゃん(^^;)
って現状なのですが、それにともない、開発より、テスト、運用が注目されるようになってきました。ITILとか。
あとマネージメントのPMBOKなども、注目されてきましたが、日経オープンシステムが日経システム構築、そしてマネージメント中心?の日経SYSTEMに代わってきたように、開発もマネージメント、PMが注目されるようになってきましたね。
テストに関しては、妥当性から検証へ興味が移ってきたかもしれません。
形式仕様が注目されたり
■Web2.0へ
しかし、それよりも大きな変化はWeb2.0と、それに影響されたAJAX、Flashなどによるマッシュアップによる開発だと思います。
いままで発信者がコンテンツを作るWeb1.0に対し、受信者の側が参加し、コンテンツを作っていくWeb2.0という考え方が大きく力を持ってきました(って、それ以前から、2ちゃんねるはあったわけで・・あれこそWeb2.0では?という気もするが・・)
これにともない、ユーザーがいろいろコンテンツを組み合わせるマッシュアップという考えが出てきたのですが、それを逆に考えれば、サーバー側はサービスを提供する、SOAでないといけないことになります。ところが、それ以前のSOAはSOAPが中心だったので、Web2.0のサーバー側が提供するREST型のプログラムとはちょっと違った展開になってしまっている気がします
■PCの高性能化、よりケータイかな?
PCもクワッドコアでしたっけ?すごいMPUがでてきて、わけわかんないCMしてますけど、PCより、ケータイがいま、力をもってきていて、ネット利用では、PCより、ある意味、上回ってるかもしれません。ケータイに関しては、開発プラットフォームを統合しようとする動きがいろいろ出ています。
ってなかんじですかね。
次回は、総まとめです。