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要求仕様書の規約IEEE830で、困る点(その1)

2005-09-27 17:40:01 | 開発ネタ

 昨日のブログで書いた、要求仕様書の規約IEEE830だが、実際の仕様書に起こそうとすると、こまることがある。ざっと考えて以下の3点

1.この順番で書くと、機能を理解するために、膨大な用語定義を見ないといけない
2.機能の定義の仕方が、オブジェクト指向などと合わない可能性がある
 →オブジェクト指向では、このフォーマットだと書きにくい
  ちょっと、かえればいいだけなんだけどね。
3.外部設計の規約IEEE 1016と、あわせてつかうと、へなちょこになる
 →つーか、IEEE1016が、へなちょこ!

 で、今回は、「1.この順番で書くと、機能を理解するために、膨大な用語定義を見ないといけない」について。
 で、この話をする前提として、IEEE830の内容は、このページを参考にしています。





1.この順番で書くと、機能を理解するために、膨大な用語定義を見ないといけない

 ビジネスプロセスを創出する場合、まあ、いろいろあるわけなんですけど、(で、はぶさんはプロセスからと主張するのですが(ここ))、まあ、大きく2つのケースに分けちゃえるんじゃないでしょーか?

(あ)プロセスからきまっている。
 →じつは、その上に、どんなものを乗せても、扱ってもOK!

(い)扱う商品によって、業務内容が決まる

なんですが、まあ、(い)のケースで考えたほうが無難だったりします。




で、(い)の場合、ビジネス構築の流れは、こんなかんじ。

(1)はじめに、なにを(どんな商品サービス)を、どうやって売るか(カネを回収するか)を決める
 ここは、社長など、経営陣が決めることが多い。

(2)次に、人(幹部連中)をあつめる
 最近のビジネスは、自分でノウハウを持っているというより、経営陣は、Know Whoであって、できそうな人を知っている。あとは、その人に任せるというかんじも、けっこうある。

(3)幹部が、業務プロセスを決める

って感じになる。。

で、そういう流れのビジネスについて、システム開発するとする。




 このとき、いきなり、業務プロセスの機能にいってしまうと、わかりにくい。
 たとえば、ドメイン取得サービス業務をかんがえよう。

 ドメイン取得業務において、いきなりプロセスにはいると、
 こんなことばが、いきなりでてくることになる

JPRSに、申請する

 ??わかんない??。

 まず、商品として、jp,comなど、あつかうドメインの説明があって、

 jpドメインの場合の登場人物として、JPRS(日本レジストリサービス)があることを理解しないと、そのあとのプロセスすべてが???マークになってしまうだろう。
(JPドメインの取得には、JPRSの指定業者になるか、指定業者の代理店になるなどの手がある)

 もちろん、JPを扱わない場合、JPRSはしらなくていいし、代理店、たとえば、お名前.comの代理店であれば、お名前の仕組みだけを知っていればいいことになるからJPRSはしらなくていい。

 つまり、商品と、仕入れ元、仕入先と現金回収者などなどがわかんないと、プロセスがわかんないときがある。




 てなわけで、登場人物と、ものの説明がいるんだけど、このIEEE830のフォーマットだと、その辺の話をぜーんぶ、用語定義にかかないといけなさそう(順番的に)。。。

 そうすると、「辞典よめー」みたいなかんじになっちゃいそーで、わけわからなそーなのよね。

 なんで、ビジネスのカラクリ(登場人物の説明と、その登場人物間にながれる、モノとカネの交換の静的な側面)を、機能を説明する前、用語定義の前にかるく説明したいのよね。

 そこで、システム概要みたいなのは、「はじめに」の最後じゃなくって、はじめにもってきちゃって、そこで、システムの目的、システムの登場人物、システムのカラクリと全体構成を説明しちゃいたいのよ。
 そーすると、ビジネスの考え方の流れに沿ってるし、経営陣は、そこだけ見れば、いいわけだから(あとは、幹部が読めばいい)

 で、用語定義は、付録に持っていきたいなあ。。いっぱいあるしい。。見なくていいことも多いしい。。
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