ここのサイト
2010年 年頭のご挨拶
http://jp.fujitsu.com/about/journal/news/20100104/
によると(以下斜体は上記サイトより引用)
経営者から見たICTの大きな課題は、ICT投資の70%以上が、現行システムの維持・運用に費やされ、新規開発への投資が進まないことです。
あ、感触的にそうかも。。。
前に、ある会社の社長さんと話したときも「もう、システム開発は一巡した」みたいな話をしていた。
現在のシステムを無形固定資産が償却するまで使い続け・・・っていうストーリーでしょうね。
なので、
既存システムで、一通りのことができているから、
新規開発案件は、投資に対する見返りがある、売上向上に役立つソフトがあれば、
(お金が儲かるなら)そろそろやりましょうか?
という話だと思う。今、うちの周りで動き始めてる話なんていうのは、みんなそういう話だ。
で、そうなると、業務システムを
・定型業務
・マスタメンテナンス(管理ツール)
・非定型業務
と分けたとき、定型業務は既存システムでできている(一巡した)わけだから、非定型業務が問題になる。
既存データをどのように処理して、新たな儲けを生み出すかということだ。
具体的には、データベースをBIツールやOLAPで分析するってことになってくる。
とくに、最近は、日本がこんな状況なので、グローバル、さらにはBOPビジネスまでも視野に入れたシステム(もちろん、既存システムと連携する形で)への投資が検討されている状態だろう。
で、ここで、グローバルビジネスを展開するには、クラウドがいいんだけど、じゃあ、クラウドを提案できるかというと・・・これがちょっと無理。
現実的に、システムを提案するには、
・どういったものに
・いくら投資したら
・いくらの見返りがありそう
というストーリーを作らなきゃいけない。
しかし、クラウドは、具体的な製品がいまいち見えてこない。ので、これらを組み合わせると、いくらになるか分からない。なので、投資効果は計れない。
とくに、中小企業に提案する場合、インフラであるシステムにドル建ては、きついものがある。
円が75円から150円に動いたとしたら、システムは2倍の経費がかかることになる。
たとえば、同じインフラの鉄道を考えたとき、会社に出社しようとして、自動改札通ったら、
「ぴこんぴこん、電車賃が、250円から500円に2倍になったので、差額の250円を
払うか、電車に乗るのをあきらめてください」
って言われたら、たぶん、怒り出すだろう。
でも、インフラであるシステムの経費向上は、似たようなものがある。
さらに、従量制だと、データが増えるほど処理時間も増えるし、経費も増えていくのよね・・・
なんか最近、「新しい儲け話があるんなら、話を聞こうか・・・」ぐらいの雰囲気にありつつあるっていうのが、感触なんだけど。。。
景気が良くなったわけじゃないけど、中小企業の場合、なんか手を打たなきゃなんないし、そのうち選挙も近いから、なんか補助金とかの施策がでるんじゃないか?そしたら、それを使って儲け話をやりましょうかね。そのための提案でもしてよ・・・っていう感触がある。
じゃあ、そこにクラウドもっていけるか・・っていうと、上記のように、はっきりしないから、もっていけないわけよ。結局、Office2010とか、既存のBI、OLAPっていうわけだ。既存のRDBからの・・・
この景気、後猶予はたぶん3ヶ月。
3月までに予算を使い切りたいという投資と、4月以降の2010年度予算を組みたいという投資。
ここに間に合わないと、投資は、一呼吸おいて・・・ということになりかねない。
で、猶予期間に、クラウドがソリューションとして間に合うかというと・・・疑問なのよね。
大きな展示会とかもないでしょ。1月、2月には・・・
まー、9月あたりに、ソリューションが出来上がれば、2011年予算には間に合うかもしんない。
だけど、そこもはずしちゃうと、もうビジネス環境が変わってしまうから、クラウドなんていってない話になるかもしんない(クライアント同士でP2Pで連携すれば、クラウドは、いらない)
スケールだとか、KVSだあとか言っているうちに、ソリューションが出せずに、ユビキタスみたいにバズワード化するリスクも、そろそろ、考えないといけないね、クラウドは・・・