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失われた20年-ソフト業界は変わったのか? その11:1995年ごろ(4)

2007-09-22 17:24:55 | 土日シリーズ

20年位前、1980年代終わりごろから、最近まで、ソフト業界とかその周辺の変遷について、特にソフト開発の立場を中心に見て行く、土日シリーズ「失われた20年-ソフト業界は変わったのか?」その第11回目。

 今、1995~99年までについてです。今回は、そのころの開発方法論、その1ウォーターフォールについてです。




■ウォーターフォールは、ほぼ完成

 1990年代後半において、ウォーターフォールの開発方法論は、ほぼ完成し、そこで作られるドキュメントに関しても、前回書いた、情報処理試験テキストの一種用の、

第一種共通テキスト 15 応用システム開発技法
ISBN4-89078-452-7

にそのドキュメントサンプルが記載されている。
以下、そこに記載されているドキュメントをあげてみると、
こんなかんじ(ページ数は、上記の本のページ数)


・要求仕様書(71ページ)
	目次
	システム化の目的
	システムの概要
	情報要件
	制約条件、システム構成
	費用対効果、開発計画

・外部設計書(138ページ)
	変更記録
	目次
	新システム概要
	新システム業務フロー
	システム機能仕様書
	入出力仕様書
	ファイル仕様書
	補足資料

・プログラム設計書(369ページ)
	変更履歴
	目次
	プログラム機能概要
	機能階層図
	詳細処理仕様
	利用部品一覧
	入出力一覧
	データベース情報
	テーブル一覧
	メッセージ一覧

・(障害管理 - 492、491、495)
	不具合管理簿
	不具合管理用報告書
	変更依頼書兼検討結果報告書	


なお、テストに関しては、用紙は載っていないが、
単体テストの実施手順が482ページ、結合テストの実施手順が484ページ、システムテストが486ページに載っている

 上記の本には、これらに書く内容が、細かく記載されている。




■しかし、問題が出たのもこのころ

 というので、ウォーターフォールは一応の完成をみた。
 しかし、ウォーターフォールの開発期間が長いため、時代はどんどん変わり、要求もどんどん替わるけど、途中変更ができないといったような、ウォーターフォールの問題も、このころではじめました。

 ということで、どーいう開発方法論がよいかと、さまよいはじめることになります。




次回のこのシリーズでは、ウォーターフォールでも、そして、DOAの世界でも使われた、デマルコの構造化分析やDFDのお話についてです。


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