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SWIFT決済,ドル基軸のアメリカと、CIPS決済,人民元が基軸の中国・ロシア・一帯一路に分離?

2022-02-27 08:33:42 | そのほか
 ロシアへの経済制裁として、SWIFTから外すことを言われているんだけど、どうなのかなあ?



 自由主義国から見ると、貿易はドル建てて、SWIFTを使って決済するのが普通なんだけど、世の中には、もう一個の決済手段がある。

 中国が作ったCIPSなんだけど、ロシアのような、中国との貿易が中心の国の場合は、むしろSWIFT、ドル建てでおこなうよりも、人民元建て、CIPSでやったほうが便利。
 たしか、北朝鮮イランもSWIFTに接続できないんじゃなかったっけ?



 多分、今後CIPSが中国、ロシア、北朝鮮、イラン、そして一帯一路の国の決済手段として使われるんじゃないかなあ。

 そうなると、CIPSで使われる基軸通貨は人民元になるだろうから(中国相手であれば、ドル建てにする意味がない)、

  ・中国・ロシア・一帯一路の国は人民元建て、CIPSで決済
  ・アメリカ、EU、日本はドル建て、SWIFTで決済

っていうことになるんじゃないかな。



 そうなるとヤバいのは、SWIFTのセキュリティ。
 中国、ロシアともCIPS決済になると、SWIFTが混乱しても問題ない。ということで、SWIFTを攻撃されてしまうかも?
 攻撃されると、アメリカ、EU、日本は終わってしまう。

 問題はまだまだある。
 ロシアがCIPSでしか、LPG等を売らないということになると、エネルギー関係の買い付けは、SWIFTでなくCIPSを使わないといけなくなる。これは中国にとってメリットがでかい。人民元建てで支払うってことは、ドルや円を持っていても、人民元に変えないといけないのだから・・・



 つまり、ロシアをSWIFTから外しても、中国のCIPSを使うだけなので、それほど効果ない・・・

・・・どころか、ロシアから「そうですか、じゃあもう、エネルギー関係は自由主義諸国には売りません。SWIFT使えないから…これからは中国や、一帯一路の国にだけ、エネルギーを売ります」って言われちゃったら、自由主義諸国のほうがダメージでかい!

 実は、ロシアを経済制裁しても、中国を利するだけで、ロシアはそんなに困らないかも??(困るのはむしろ自由主義諸国!)

※さらにCIPS使わなくてもロシアには仮想通貨という手がある


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