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つらい富士登山の想い出

2010年07月22日 | 
個人的な話だけど、今、特に頑張りどころに差しかかっている。
得意の地道作戦で進めている所だ。


そんな中、今まで何がつらかったか考えてみた。

すぐに思いついたのは「富士山」の登山だ。
ちょうど4年前の今日登ったのだ。

今頃、8合目の山小屋で仮眠をとっている時間。
繁忙期の山小屋は、宿泊希望者を絶対に断らない。断ると遭難の危険があるからだそうだ。

その日も山小屋は混んでいて180cmの長さに枕の幅と言うスペースに荷物と一緒に寝る。
隣の人は数センチ先にいる。ほんと寝返りすらできない環境。

夜通し登山客が訪れ、出発していくのもあってあまり寝れなかった。


次の日、私の想像を超えるツライ登山がはじまった。

8合目からの登りは、めちゃくちゃキツイ。
なんでかいな?

そう、空気が薄いのだ。
標高は3400mほど、こんなに高い場所に登った事無い私。

そこからというもの、15m歩くとマラソンの後のように息が切れ→休憩。
そして、15m歩いて息が切れ→休憩を繰り返した。

戻ろうかとも思った。
でも、ここまで来て戻りたくない。

「富士山」に登ったという結果が欲しかった。

時々、ノースリーブでショートパンツ姿の外人がしゃべりながら平気な顔で登っていく。
なんだ?こいつら怪物か?!

でも、登山姿のベテラン風の私は、15m歩いて休憩を繰り返していた。


例えばお金を払っても、今ここから山頂に連れて行ってくれるタクシーはいない。
どこでもドアで、ひょいっと移動するすべもない。
進むか、戻るか、いずれも自力。

まわりにいる登山者は、みんな頂上を目指している。
弱音吐いて戻る人は見てない。

私は、自分の足で一歩一歩を確実に進むしかないのだと諦めた。
なんでもいいから絶対頂上にいくのだ!と15mと休憩を繰り返した。


写真の中央に頂上の建物が見える。
本当の山頂ではないが、富士山の火口にあたる場所で、このルートの終点だ。

終点の見えるここから、ジグザグの道をたぶん3時間くらいかかったと思う。

そして、頂上に到着。
「諦めず少しずつでも確実に進めば、頂上に着くのだ」と思ったものだ。

ちょっと休憩をして、ここから火口のまわりを歩き元富士山測候所のある日本最高の山頂にも到着。


その2ヶ月後にも日本で3番目に高い奥穂高岳にも登ったが、富士山のキツさには敵わなかった。


富士登山は、人生の教訓にいい経験をしたと思っている。
また登りたい。。。
コメント
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