元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

忘れられた皇軍を見た

2014年01月25日 01時26分58秒 | アレコレ鑑賞
「「明日ママ」新たに2社CM中止」

 これは日テレか。

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 大島渚監督の「忘れられた皇軍」を見た。これも日テレ。日本在住の韓国籍の傷痍軍人のドキュメンタリー。太平洋戦争に借り出された韓国人が、日本のために戦ったにもかかわらず恩給をもらえず困窮する姿を映し出した作品。間接的には反戦がテーマ。

 オレが子供の頃は上野公園に傷痍軍人がいた。70年代だと微かに戦後の匂いは感じられたけど、いまは映像でしか見ることがない。この作品が最初に放送されたのは1963年。戦後18年の時。18年ってあっという間だ。41歳の感覚としてはついこの間。

 けど映像の中の日本は平和で、傷痍軍人を蔑むことが少数派ではない雰囲気。そういう人たちに「それで良いのか!」というメッセージを大島監督は投げかけている。恩給を認めない政治家に投げかけている。それを伝えるメディアに投げかけている。そのメッセージは現代の日本人にも投げかけられる。

 この手の作品を見るとオレは思考を停止してしまう。作品を見てもオレは何もしない。問題意識が芽生えただけで何も生まない。その状態がいやで考えることを止めてしまう。考えなくて良いから行動すべきなのに。と思ってもなお、やらない。

 「明日ママ」は伝えるべき確固たる意志をもとにテレビ局が行動を始めたのだと願いたい。
コメント
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