WITH白蛇

憂生’s/白蛇 セカンドハウス

チサトの恋 ・・・1-1

2015年09月27日 | チサトの恋

編集長の見解と私の意見が食い違い、
説得と説明と疑問と反論。
その繰り返しで、へとへとになって帰ってきた。

実にささいな・・トリミングの差・・これで・・

ああ、まあ・・もういいや。

とにかく、私が一歩もゆずらず、印刷所にGOしたわけだ・・し・・

あれ?

私の部屋・・ブラインドが開いてる?

と、いうことは・・・・・。

また、あいつだ。

大急ぎで部屋の鍵・・・。

いや、待てよ・・・。

ドアノブをまわしてみる。

案の定・・・。

ドアに鍵もかけずに・・。

あがりこんで・・・。


あっ?あああああ・・・。

大事な事をおもいだした。

先週、上物のアウスレーゼをかいこんで・・

ヤバイ!!

玄関を開けた途端、
なに?この臭い。
どぶ川だって、こんな奇妙な臭いをさせてやしない・・。

犯人はあいつの・・この靴・・。

いやいや、こんなものにかまってるわけにはいかない・・。

部屋の中にはいってみると、あいつの姿がない。

「ちょっとお」
呼んで見たけど返事がない・・・?

え?

が~~~?

げ?

まさか・・。

今のは、いびき?

って・・・?

私はあわてて、ベッドルームにとびこんでいった・・。

きちゃない靴下がぬぎちらかされてて・・
なんか・・部屋にも異臭・・

え?

わ!!

わ・・・・・わたしのベッドに・・・

あいつがねてる~~~~~~~~~~~。

だのに、私も馬鹿だ。

きもちよくいびきをかいてる奴をおこすのも気の毒・・。

は~~~~。

くさ!!

あ!

ワイン・・・。

あわてて・・・キッチンにとんでいった私がみたものは、

ワインラックの中の空間。

げ?

それもまちがいなく、この間かったばかりの・・

涙がこぼれそう・・。

こうなったら、いじましさも手伝う。

奴はリビングのソファーで・・のんだに違いない。

まだ、残ってるだろう。

かすかな期待をもちながら、リビングのソファーのむこうの
ローテーブル・・・・。

あったよ・・。

空瓶が・・。

一人で一本そうなめにして、気分よく、
私のベッドにもぐりこんだ?

え?

上等じゃない・・・。

さっきのかわいらしい気使いなんかどっかにふっとんで、
ベッドルームにもどると、
きちゃない靴下の端をつまんで
奴の顔をはたいてやった。



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