我が家に来てから17年たってようやく信濃が完成しました!
完成したからと言って安心はできません。
「30センチシリーズ信濃」では歴史そのままがキットに反映され短い生涯で終えたため、信濃と聞くだけで完成後もすぐに壊れてしまうのでは?と思ったり・・・。慎重に持ち運び、撮影なども行って無事になんとか収納場所まで納まる事ができました。
キットは、メチャメチャ楽しめたキットでした。ストレスなくサクサク組み上がるところはさすがタミヤさんと思ったところです。
なかでも、25ミリ3連装機銃はとても秀逸ですね。
大きさと言いモールドといい、今では他社から精密な部品も出ていますが、この機銃をウォーターラインシリーズスタンダードにしてほしいくらいですね。
作っていくうえで一点、痛恨の大失敗が、菊花紋章です!
実艦の「信濃」に、菊花紋章がついていたのかは私はわからないのですが、モデラーの多くの方も菊花紋章のある艦船はこの部品の接着を最後の作業にしているのではないでしょうか!
その最後の儀式をすべく菊花紋章の部品を探そうとしましたが、すべての部品を使ったと勘違いをして早々とランナーを破棄してしまった後。小さい部品すぎて部品が残っているとは気が付かなかったようです。ショックー!
最終的には、余剰パーツからトレードをしてきて接着をして、「信濃」の完成です。
汚し塗装は、長い期間活動していた艦ではないので、控えめに行いました。
自分的には、今回なぜストレス無く楽しめて作れたのか?と思い起こすと、「信濃」には内火艇やカッターの部品が一隻も入っていないのです。
このパーツの塗装が自分自身、一番苦手にしているので大助かりでした。
艦載機が飛行甲板を埋めている姿は壮観ですね。一度でもいいからこのような姿を見て見たかったなあ。
信濃がもし戦争が終わっても沈んでいなかったとしたら、復員船としての活躍が見られたのかなあなんて空想してしまいます。
信濃が完成して、中学生の時に見た時の衝撃の大きさは、年齢も重ねたせいか、さすがに感じなかったです。ずんぐりしていて日本のスマートな空母のイメージとは全く違う姿です。
塗装は以前にも書いたのですが、ガンダムカラーとタミヤカラーの暗緑色で対潜迷彩をしてみました。なかなかいい色具合ではないかと思います。
初めて艦船模型を楽しんでみようかなと思われるモデラーのかたにはピッタリの好キットと思います。
艦首近くの両舷に並んでいるのは、墳進砲でしょうか?この兵器の有効性はどうだったのか、あまり聞いたことがありません。
わかまるさんも内火艇やカッターの塗装が苦手なのですか?私はそれがどうやっても満足にできず、最も気が重いのです。特に自衛艦のカッターって、実物に忠実にしようと思ったら、内部を複雑に塗り分けなければならず、どうしようもありません。模型としての割り切りが必要でしょうね。
墳進砲も、一度うっちゃうと、次の装填が大変そうにみえるんで兵器としてどこまで有効だったのか、自分自身は疑問に感じますね。見た目は勇壮なんですけど。
カッターの側面の白色の塗り分けが非常にめんどくさくて、時々手抜きでタン一色で済ませることもありますし、空母の艦尾に収められる内火艇なども外から見えなくなるところはたまに手抜き塗装することもあります。
見た目、わかりません(笑)
信濃、いやぁ、とても勇壮です。
ところで30㎝シリーズですが、私も数多く建造し、また同じ隻数沈めた思い出が有ります。
当時モーター付属で価格が500円、友人達と一緒に作って、完成すると近所の川に浮かべてと、少年時代が懐かしく思い出されます。
30センチシリーズは手軽に動くプラモデルとして僕たちに艦船の楽しさを教えてくれた貴重なキットでしたね。
私も昭和45年生まれさん同様に手持ちの完成30センチはなく今では海底に眠っております(笑)
ニチモさんが模型から撤退した今ではなかなか手に入れるのも大変になってきたのは残念でなりません。