Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

もっと心の闇をえぐって欲しかった『ギャングース』

2018年11月25日 00時25分30秒 | 映画


MIYAVIが朽木白哉のときよりも強かったんじゃないかって映画。

犯罪集団ばかりを狙って窃盗を繰り返す
高杉真宙、加藤諒、渡辺大知3人の話で、
バイオレンスメインのけっこうグチャミソした内容。
なので、さっき見た『ファンタビ』とのギャップがヤバイ(笑)

表の世界にも行けず、裏の世界にも行けず、
中途半端なポジションにいながらも、
そこから抜け出そうともがく姿は、
どの領域にも通じそうで、
共感できる人は少なくないだろうな。

監督が『ビジランテ』と同じ入江悠だったから、
もっと心の闇をえぐるような感じかと思ったけど、
そうでもなかった。
高杉真宙がいつも爽やかな役柄が多いので、
そこで薄まった感じは否めない。

あとはお笑いっぽいポジションの加藤諒が
けっこうシリアスな役だったのに加えて、
ローレンス・フィッシュバーンに見える風貌が新鮮(笑)

金子ノブアキの「裏社会の人」感はマジで安定。
映画出ると大体あんな役やってる気がするけど。
でもかっこいいから、生まれ変わったら金子ノブアキになりたい。

しかし一番びっくりなのはMIYAVIである。
前髪上げてる印象しかないから、前髪下ろした姿に途中まで彼と気づかず。
「様子のおかしいあんちゃん」にしか見えなかった。

魔法の世界観で、こういうグチャミソした映画見たい。

驚きの展開すぎる『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』

2018年11月25日 00時22分57秒 | 映画


ママママママジか、、、!!
マジなのか、、、!!
もうびっくりだわ!!
今年見た中で、3番目に面白った!!

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のような喪失感と、
最高の映像技術で再現される最高の中2世界観。

開始直後から映像のすごさに圧倒され、
その後の驚きの展開に最後まで見入ってしまったああああ!!
とにかく全編にわたって映像がやべええええ!!
日本の漫画やアニメの実写化もここまでくればいいのに(笑)

ノー復習で行ったからうろ覚えのところもあったけど、
それでも存分に楽しめた。
だけど、これは過去作を見ておいた方がより楽しめる!
『ファンタビ』前作はもちろんのこと、
『ハリポタ』シリーズも全部見ておくと、
今回いろいろ発見があると思う。
“あの人”の登場とかね。

それにしても、ジュード・ロウのダンブルドアすごいな。
本当に若いときあんな感じになりそうだし。

『ジャスティス・リーグ』でフラッシュ役だったエズラ・ミラーもいい!
今度の東京コミコンに来るらしいけど。

しかしなんと言ってもジョニー・デップよ!
ホワイトブリーチに、片目をカラコンにするだけで、
あんなやべえ中2感出せる人他にいないって!

やっぱり魔法は便利だな。
科学技術はものすごく発達しているけど、
まだまだ魔法には遠く及ばない(笑)

ひとりの天才を軸に進むサスペンス調のカンニング映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』

2018年11月22日 01時50分55秒 | 映画


メッチャハラハラするカンニング映画だった!

学内の天才が金のために自ら「カンニング元」となり、
監督の目をすり抜けて、他の生徒に答えを伝えるっていう流れなんだけど、
もうね、いつバレるのかっていう冷や冷やする感じがたまらない!

でも、それだけじゃないんだよ。
それぞれが抱える事情や人物設定がしっかりしてるから、
行動の動機づけがすんなり腹落ちする。

それらがサスペンス調に進んで行くから、いい緊張感を持てた。

さて、この映画の話とはズレてしまうけど、
カンニング映画は過去にもあって、
世代として外せないのが邦画の
『That's カンニング! 史上最大の作戦?』である。

これは学生寮の存亡をかけて、
オールAの成績を取るために、
あの手この手でカンニングしまくるという青春コメディ。

『バッド・ジーニアス』はひとりの天才を軸に、
スマートな方法でカンニングを行うのに対し、
『That's カンニング!』はバカしかいないので、
みんなで力を合わせて、
ありえないカンニングの数々を披露していくのが一番の違いかな。

そして今見ると、役者が豪華。
公開当時18歳の安室奈美恵に、
23歳の山本太郎、24歳の山口達也や藤木直人も出ている。

『バッド・ジーニアス』が話題になったときに
いっしょに扱われるかなと思ったけど、
どのメディアもほとんど触れていなかったのが悲しい。
(まあ山口メンバーの件の影響もあるだろうけど)

当時のめざましテレビで取り上げられていたのがYouTubeに残ってます。
https://youtu.be/2lT1phXYRGY

このコメディなら今リメイクしてもウケると思うんだけどな。

ちなみにこれは「僕たちの映画シリーズ」という作品群のひとつで、
他には内田有紀の『花より男子』、
松雪泰子の『白鳥麗子でございます!』、
榎本加奈子・中山エミリ・矢田亜希子・山口紗弥加・吹石一恵の『ときめきメモリアル』などがある。

生死について考えさせられる『人魚の眠る家』

2018年11月18日 00時04分14秒 | 映画


終盤の篠原涼子の演技が鬼気迫る、娘への愛が詰まった映画だった。
これは子持ちの人の方が感動するんじゃないかな。
俺はそのフェーズに至ってないから泣かなかったけど(笑)

ほぼ脳死している娘に、
電気信号を人工的に与えることで体を動かして、
「生きてる!」ってしてる内容だけど、
これは親の娘への愛以上に、
「死」について考えさせる映画だった。

「脳死は死なのか」ということについては、
中学生のときに議論したような気がするけど、
個人的には「心臓が止まったら死」だと思っている。
とはいえ、今回の娘のような状態を「生きている」と思えるかというと、
答えはNoで、あくまでも「死んでない」「条件付きの生」ということで、
自然に生きているとは言えないという考えです。

だから、篠原涼子は他人からしたら親のエゴで
娘を無理矢理死んでないように見せているだけな気がして、
「様子がおかしい人だ」と思ったけど、
自分もばーちゃん死んだときは生きていて欲しいと思ったから、
気持ちは痛いほどよくわかった。

生死の議論は人それぞれだと思うので、
その人の思うように定義して、
それに則って生活していけばいいと思うけど、
今後技術が発達して、
機械の体で何不自由なく生活できるようになったら、
また生死の考え方も変わるのかなあと思ったり。

いずれにせよ、篠原涼子と西島秀俊、
そして個人的には松坂慶子の演技が素晴らしくて、
それだけで見る価値はあるなと思った。

あと家がめっちゃ広い、広すぎる。
今回、西島秀俊が社長だから、
あの延命措置も費用的に問題なく実施できたのだろうけど、
実際誰でもできるわけではないから、
人の寿命も収入によって左右されるだろうなということもふと考えた。

ハワイの持つ開放感がすごくよかった『ハナレイ・ベイ』

2018年11月18日 00時00分27秒 | 映画


原作読んでないけど、思った以上にいい映画だった。

ハワイでサーフィン中にサメに襲われて亡くなった息子を、
10年に渡り想い続ける母親の物語。

吉田羊が毎年決まった時期にハワイに渡り、
息子の残り香を噛み締めているのだけど、
感情を表に出さない上に、
全体的にセリフも少ないのが特徴的だった。

でも、いろいろ押し殺しているんだろうなと思わせる彼女の雰囲気と、
あとやっぱりハワイという場所がいいよね。
青い空、白い雲、綺麗な海は、
息子を失った悲しみとは真逆の華やかさではあるんだけど、
それが作品全体を暗くさせすぎず、
かつ2時間拘束されて映画を見ている身としては、
あのハワイの開放感が心地いい。
あれ、舞台が東京だったら、もっと窮屈に感じていたと思う。

『青夏 きみに恋した30日』でも感じたけど、
よくある内容であってもロケ地が違うだけで、
かなり見た印象が変わるな、と。

そして、栗原類のクズな役が意外にぴったり(笑)

ここまでつまらないのはめずらしい『ういらぶ。』

2018年11月17日 23時54分11秒 | 映画


うわー。。。
個人的に、ハイパーつまらない映画だった。。。
今年見た中で圧倒的にワースト1位で、
これまで見てきた映画の中でも多分ワースト5には入る。。。
なぜこれが映画になるんだろうと思ったほど。

とにかくキャラにまったく共感できない上に、
喜怒哀楽のポイントがわからず、
さらに大半のセリフが棒読み感あって、
しかも変な映像エフェクトが寒い。。。

純愛と呼ぶには軽すぎて、
ラブコメと呼ぶには笑えるところがほぼないという劇的な中途半端さ。

平野紫耀が桜井日奈子のことを好きすぎるがゆえに、
2人の関係がうまくいかないことにビビり、恐怖政治で支配することで、
「おまえには俺しかいない」感を出し、
その恐怖に浸りすぎた桜井日奈子は常にまわりにビビりながら生きるという、
見ていてイラつくぐらいに2人がこじらせすぎていた。。。

ううむ、、、
「旬な若手使ってていいだろ?」
「こういう展開好きだろ?」
「こういうとこ笑えるだろ?」
っていうドヤリが見えるようで気持ち悪い。。。

よくゲームとかで有名IPを使った“だけ”のものを
「IPの暴力」とかって言うの聞いたことあるけど、
これもまさに旬な若手というIPを使った暴力のように感じられたわ。。。

しかし、こういう高校生を主役にしたラブストーリーの場合、
平野紫耀は『花晴れ』の神楽木晴にしか見えないな(笑)
あのドラマは本当に面白かったし、
俺も平野紫耀自体は好きな方だけど、
この映画はひどい。。。
ファンには面白いのかもしれないけど、、、
ごめんなさい、おじさんにはわかりませんでした。。。

ちなみにいつものごとく、
観客の99%は若い女性で、
残り1パーセントがひとりで見に来ているおじさんという構図(笑)

最後にしてようやくゴジラっぽくなった『GODZILLA 星を喰う者』

2018年11月14日 01時08分02秒 | 映画


アニゴジ最終章。
ゴジラVSギドラの戦いあって、ようやくゴジラっぽくなってた。
やっぱり怪獣同士の戦いは欲しいよね。

このシリーズの1作目を見たときは、
その前が『シン・ゴジラ』だったってのもあり、
特撮の方と比べてしまう部分もあったけど、
シリーズを通して見ると、
これはこれで大いにありだなと感じた。

ゴジラの出現により、地球から退却した人類が、
異星人の力を借りつつ、
再びゴジラに戦いを挑む話なんだけど、
これまでのゴジラシリーズと比べるとスケールがデカイ。

そしてその異星人というのも合理的すぎるビルサルド、
信仰を大事にするエクシフ、
どっちつかずな人類と、
三者三様の性格とそれによる主義主張のぶつかり合いは面白かった。

特にエクシフの櫻井孝宏演じるメトフィエスの怪しさと
あのささやき口調ながらも力強さのある声、
そして中2感溢れるセリフは好きだったな。

今回、ギドラの登場シーンが一番胸熱で、
物理法則無視、時間制約無視だったから、
人類側での解析がまったくできず、
今話しているこの瞬間「すでに死んでいる」という状況に興奮した(笑)

また、声優としては今回鈴村健一が出ていたから、
櫻井孝宏と合わせてザックスとクラウドコンビを思わせてくれてよかった(笑)

しかし、本当にあんなどうしようもない怪物が現れたら、
実際この星はどう対処するんだろうな。。。
俺は、、、自分にできることはしたいと思いつつも、
人類を救えるほど何かに特化した能力がないので、
おそらく地下壕で密かにビクビクして終わりだろう(笑)

まあこういうとき何かできる人って、
権限もったお国の人や研究者、
パイロットおよびその整備技師、
医者ぐらいかな。
ビジネス系の人はほぼ役に立たなそう(笑)

2018年10~12月期のドラマを半分見終わって

2018年11月12日 23時43分34秒 | ドラマ
今期のドラマも半分終わり。
最近よく見る形だけど、
今週から「第2章」に入るものがちょいちょいある。
1クールの中で展開を大きく分けるのは、
飽きがこなくていいね。

1.下町ロケット(TBS)
2.黄昏流星群(フジ)
3.僕らは奇跡でできている(フジ)
4.リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~(テレ朝)
5.今日から俺は!!(日テレ)
6.獣になれない私たち(日テレ)
7.大恋愛~僕を忘れる君と(TBS)
8.SUITS/スーツ(フジ)
9.中学聖日記(フジ)
10.ドロ刑 -警視庁捜査三課-(日テレ)

もうね、『下町ロケット』は圧倒的。
中2感満載で最高です。
セリフの言い方にアニメっぽさを感じる(笑)
「バースト・フレア」と同じ雰囲気で「特許侵害」とか言うからね。
『FF7』セフィロスの森川智之とか、
『FF15』アーデン・イズ二アの藤原啓治とか、
それに近い感じすらする(笑)

『黄昏流星群』は、
今期一番のトレンディで年甲斐もなくキュンキュンしてる。

『僕らは奇跡でできている』は、
マジでいろいろ勉強になる。
こんにゃくの知識が深まりました。
好奇心って大事。

『リーガルV』は、
米倉涼子のぶっ飛んだキャラが面白いのと、
弁護士同士で敵対する相手がいるのも見栄えする。

『今日から俺は!!』は、
もう毎週日曜日の癒し。
これ見て笑って月曜日を迎えられる。
ムロツヨシ、磯村勇斗、中村倫也が、
他のドラマとダブルで出てるのがギャップがあっていい。

『獣になれない私たち』は、
「あるある」と「ないない」のバランスのよさがすごく好き。
そして、新垣結衣の社長と後輩たちにイラつきすぎる(笑)

『SUITS/スーツ』は、
面白いんだけど、普通の弁護士モノになってきた印象。
「なんでも記憶できる」中島裕翔の特技が目立ってない気が。
そして、ここでも織田裕二は鈴木保奈美の管理下にあるんだな、と(笑)

『大恋愛』は、
第1話の超特急な展開がよかったのだけど、
だんだん話が緩やかになってきた。
あとはもうどの時点で、どこまで忘れているか、
かなあ。
今のところ泣けない。。。

『中学聖日記』は、
もう先生っぽさと生徒っぽさがなさすぎて、
禁断の恋感ゼロ。

『ドロ刑』は、
中島健人のキャラがややぶりっ子に寄り過ぎてて、
第1話の「実はすごい」というギャップが弱くなり、
やや面白味に欠けてきた気がする。

面白いのだけど自分の知識不足でいまだによくわからない『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』

2018年11月12日 00時33分25秒 | 映画


おお!けっこう面白い!
とはいえ、内容はいまだによくわかってないけど(笑)

俺のエウレカの知識が、
酷評されている前作の『ハイエボ1』のみなので、
正直わからないことが多すぎる。

とはいえ、アニメってだけで映像見ているだけで楽しいし、
世界観は好きだし、中2感溢れる藤原啓治さんの声やセリフが大好きなので、
ストーリー上の意味不明さを踏まえても面白い映画で、
さらにちょっと泣きそうになった。

バトルシーンのアネモネの表情が、
『エヴァ』のアスカっぽい気もするけど(笑)

そしてこの作品がFilmarks1000本目でした。

人の内面が爆発したような『生きてるだけで、愛。』

2018年11月12日 00時30分49秒 | 映画


タイトル通り、
人の内面が爆発しちゃったような映画だった。

ニートで躁鬱病である趣里の、
菅田将暉との共同生活や社会復帰を描いた作品なんだけど、
趣里の体当たりな演技がすごい。

頭から血流しながら街を疾走したり、
突発的に癇癪を起こしたり、
一糸まとわぬ姿で冬のビルの屋上にたたずんだりと、
いろいろ衝撃的。

ただ、それに勝るとも劣らないやべえやつなのが、
菅田将暉の元カノである仲里依紗。
趣里を追い出すために、彼女を半ば強引に働かせて稼がせるという奇行(笑)
結果、それが趣里の自立援助にもなるのだけど、
それをわかってやっているのかは不明。

他人に理解されない趣里だけど、
菅田将暉はそんな彼女にすべてではないけど共鳴する部分があり、
一瞬でもわかり合えた(と感じられた)だけで、
趣里はまた生きていけるのが、
まさに「生きているだけで、愛」なんだな。

アフター青春のその先がリアルで生々しい『ここは退屈迎えに来て』

2018年11月12日 00時26分57秒 | 映画


マジいい映画だった。
朝8時から見てたけど、まったく眠くならなかったわ。

橋本愛が卒業以来10年ぶりに、
高校時代に天下を極めていた同級生の成田凌に会いに行くって話で、
すごくよかったわ。

2004年、2009年、2013年の3時代の話が並行して進んでいって、
最後にすべてが繋がる形になるのだけど、
高校生のときに感じていたことや、
大人になってから想うことなどがとてもリアルで生々しく、
「あるなー」と共感できるところが面白かった。

成田凌、最近マジで映画出まくり(直近で見た3本すべてに出てる)なんだけど、
今回、高校時代に青春を謳歌していた役が個人的には一番好きで、
自分が高校のときはあそこまで「圧倒的」な人はいなかったと思うけど、
ああいう人、憧れる。
自分がなりたいとかではなく、
同級生としていて欲しかったよ(笑)

クラスのちょっと弱いやつを「いじめる」のではなく、
「いじる」バランスが敵を作らないポジションを確立するんだなと思った。
相手を単にからかって終わりだと、「いじめる」になるのだけど、
その相手とも「腹減ったからメシ食いに行くか」と気軽に誘って
普通に話す感じがポイントだと思う。
しかも特に仲良しというわけでもなさそう。

あとこの映画はセリフもいい。

渡辺大知の
「やりたくないことをやっていると、
 自分がなりたくないような人間になっちゃうよ」とか、
今聞くとグサリと来る。

門脇麦の
「椎名にとってのあたしって、
 あたしにとっての遠藤じゃないよね?」
っていうセリフも好き。
あれは自分の存在の肯定と否定のまさに崖っぷちなところだと思うから。

橋本愛は、2014年の『寄生獣』で高校生役を演じて、
4年経った今もまた同じ高校生役を演じられているのが、
時を止めてる感ある(笑)

こういう何かするってわけでもなく、
淡々と日常を描く映画は、
いかに共感を得るかが面白いと感じるポイントなのかなー。

奇妙な関係性の『ソフィーの選択』

2018年11月12日 00時24分25秒 | 映画


「午前十時の映画祭9」にて。
1982年のアメリカ映画。

第二次世界大戦の終戦後の時代。
作家を志す主人公(ピーター・マクニコル)が越してきたアパートで、
そこに住むカップル(ケヴィン・クラインとメリル・ストリープ)との交流を描いた話。

仲良しなのはいいけど、三角関係にならざるを得ない関係性がマジで奇妙。
みんなで地獄に突き進むようなものだ(笑)
しかもカップルの彼氏が重度のサイコパスで手がつけられない。
それに怯え、メリル・ストリープも結局彼から離れられない。
そんな彼女に恋心を抱く22歳で童貞の主人公。

なんだこれ(笑)

ただ、メリル・ストリープにはアウシュビッツにいた壮絶な過去があったり、
彼氏も本当は精神疾患だったりと、人物背景はかなり複雑。

唯一いい人だったのは、
童貞で純朴な主人公のみだったけど、
あんまり目立ってなかった(笑)

ラストは、甘酸っぱい終わり方。
ある意味うらやましい青春。

タイトルにもある「ソフィーの選択」とは、
彼女の過去のとある選択と、
物語終盤の選択、
2つを意味しているのではなかろうか。

当時33歳だったメリル・ストリープが、
自分とほぼ同い年なのに透き通るような肌の白さに驚くわ。

歌を聴いて涙が出る『ボヘミアン・ラプソディ』

2018年11月09日 01時14分12秒 | 映画


ああああ、、、いい映画だった。。。

バンド結成から1985年のライヴエイド・パフォーマンスまでを描いた
クイーンの伝記的な映画だけど、
もはや映画というより、半分はライブビューイングみたいな感じだったな。

人の歌を聴いて泣いたのはこれで2回目だろうか。
思わず涙が出るぐらい歌がよくて、
そしてその前後にある物語が、さらに歌をよくしていたと思う。

これはIMAXやDolby-ATMOSなど音響がよい劇場で見るべき(それ以外は邪道)。
さらに、爆音上映や応援上映がものすごく合う映画だろうな。

洋楽をまったく聴かない俺でさえ、
その名前と曲のいくつかは知っているクイーン。
そのボーカルであるフレディ・マーキュリーの成功と孤独、
そして彼の人となりを知垣間見ることができてよかった。

特にラスト20分はやばい。
フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックが
一番フレディ本人に見えた瞬間だった。
(ちなみに声はすべてがラミのものではない)

クイーンについてはほとんど知らなかったけど、
ウィキペディアとか見ると、相当なバンドだったことがわかる。
日本とも関わりが深いからか、
日本人も大抵の人はクイーンの曲を知っているだろうし、
この映画を見て損はないだろう。

TOHOシネマズ新宿と新宿バルト9には素敵なオブジェが並んでおり、
さらにいきなりステーキともタイアップしてた(笑)

日本では大河ドラマ以外で、
こういう伝記的な映画あんまり見ないよなあ。
なぜだ。

配役のせいですぐに犯人がわかってしまった『ビブリア古書堂の事件手帖』

2018年11月08日 01時10分48秒 | 映画


これ配役ミスじゃないか(笑)

キャラクターと役者がかけ離れているとか、
演技力がどうとか、そういうことではない。
配役のせいで、犯人がすぐにわかってしまったんだ(笑)
ここ1週間で公開された映画を見たならば、その理由がわかる。

でもこっちの方が早く公開されているから、
あっちでは逆のことが起きているのかも(笑)

まあ、原作もライトミステリーというし、
映画も半分はラブストーリーだったから、
犯人の重要性はそんなにないのかな。

さて、古書をキーアイテムとし、
祖父母の色恋を孫たちが解き明かす物語だけど、
原作は未読、ドラマ版も見てない。
そんな状態からのスタートだけど、世界観は好きだった。

話自体は普通なんだけど、
あの古書の持つノスタルジーな雰囲気がよかったんだよね。
普段、まっっったく読書しないのだけど、
「物質としての本」は割と好きで、
古本の持つ哀愁さに風流を感じた。

前に昔の映画のパンフレットを求めて
神保町に行ったときに古本屋街歩いたけど、
あの雰囲気よかったわ。

なので、物語としての映画よりは、
そのノスタルジーな感じを嗜む気持ちで見た方がよいかなと思った。

あとは太宰治や夏目漱石の本を読みたくなる。

ものすごく現代だなと思う『スマホを落としただけなのに』

2018年11月02日 18時33分24秒 | 映画


現代らしい映画。
スマホ乗っ取られててんやわんや。
でもすべての背景にはひとつの事件が絡んでいたというサスペンス仕立て。

「そこ都合よすぎだろ」って感じるところもあったけど、
普通に楽しめた。
新しいコミュニケーションデバイスができるまでは、
この手の話は盛り上がりそう。
実際にあそこまで乗っ取る事例あるのかな。

そして、犯人の演技がすごい。
これまでのその人のドラマや映画をけっこう見てるから、
またすごい役やったな、と。

ちなみに、俺も泥酔してスマホを落としたり、道端で寝たりしたけど、
奪われることも乗っ取られることもなく、
手塚ゾーン並みにすべて自分の手元に戻ってきたので、
本当にあそこまでなることがあるのか信じ難い(笑)