第四部 Generalist in 古都編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、Harvard、Michiganを経て現在古都で奮闘中

自分のデータを用いてChatGPTでSTATAプログラミングコード作成できました、ついに新時代が来た!

2023-01-28 18:41:33 | Research

みなさまこんにちわ。嬉しくて、ワクワクして珍しくブログを書いています。ミシガンは美しい雪の季節です。

 

最近話題のChatGPTで、STATAのプログラミングコード作成させれないかなと、ふと思ってやってみました。

大興奮の結果です(米国時間、深夜3時に吠えています)。

 

ChatGPTについては、普通に有名なので割愛するとして、今日は端的に実際のSTATAコマンドの作成方法を記しておきます。

これは理論上、STATAでもRでもSPSSでも使用できる(はずです)。ぜひ試してください。

 

まず興味があったのが、自分のデータを用いて、プログラムコードをChatGPTが作成できないか?と言うこと。できたらすごい。

そうすると解析が相当早くなるので助かるなぁと思っていました。

まずはChatGPTの画面から入ります。

命令します。大体どんな書き方でも、OKです。

 

論文を最短最速で作成する場合には、

まずは研究対象者の背景をまとめたTable1を綺麗に作りたいなぁと考えることが多いですよね!

 

*Dataは保護の観点からあえてめちゃくちゃにして作成しています。

"write stata code for Table.1, using this data. Divide two group by Sex"こんな感じでエクセルからダイレクトにコピペしてあとは命令します。

すると、勝手に自動でここからはデータで、ここまでは命令だなとChatGPTが判断してくれたのか、上手くいきました。

上記のように、一般的なコマンドから、Table1を作るのに必要な要素(この場合は性別の二群比較をしたいので)を教えてくれます。

 

もちろん慣れている方であれば当たり前のコマンドなのですが、初学者はスペースやコンマや( )などで上手くいかず絶望することが多いので

本当に便利だと思います。以前は、根を上げたメンティー達にコマンドを教えるのにいちいち時間を使って教えていました。

もっと言うと、例えばTable3 などで使用することが多い、多変量解析のコマンドを作りなさいという命令も一発です。

もっと複雑な解析も一発です。

 

 

このようなコマンドが出てきますので、それをSTATAを立ち上げて同じデータセットにコピペします。

 

一髪で、上手く機能します。

この間、数分です。

 

 

コマンドがわからない場合を調べることも当然できますし、DID分析なども作成可能です。

"write stata code for difference in differences regression"

 

何がすごいかと言うと、これまではSTATAのホームページやソフトのHelp機能でコマンドを調べながら試行錯誤しながら(それがまぁ楽しかったのですが)一つ一つ調べてはメモして蓄積していっていました。

ところが、自分のデータと変数を用いて、コマンドを作ってもらうことが可能になったということです。

しかし一点注意点があります。今回は情報量を少なくしているので正確に機能しているようですが、数千のサンプル数を用いたり、変数を多く入れたりすると機能しません。その場合は、極力サンプル数は少なくして、変数を優先して指示すると良いと思います。

正直、これまで苦労して勉強してきたことがわずか数分で乗り越えられてしまうと言う衝撃には笑うしかないのですが、

こういうVUCAの時代にこそ強いとされる総合診療医としてはワクワクしていると言うのがホンネです。人類の学習方法は無限に広がっていることに興奮しています。

 

ちなみにある一定の英語能力さえあれば、英文校正にこそめちゃくちゃ重宝するツールになってきていると思います(残念ながら業者さんよりも上であるのは間違いないと思います)。しかし、英文校正やフォーマット調整、リファレンス調整も、理論的にはやってもらえるのではないかと思ったのですが、無料版では文字量が多すぎて機能しませんでした。有料版であればできるのでしょうか?色々試してみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 



最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (某)
2023-05-28 20:06:06
はじめまして。
某赤い十字マークで事務職員をしている者です。
何となく自分も出来るんじゃないかなと思ってググったら先生のブログに辿り着いたのですが、これはいいですねー。
ちょうど学会用にSPSSで分析開始しようと思ったので試してみます。

コメントを投稿