http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010041200011
2010年4月12日配信
記事の紹介です。
死者21人、負傷800人以上=首相は辞任拒否-村本さん遺族、バンコク入り・タイ
【バンコク時事】タイの首都バンコクで起きたタクシン元首相支持派「反独裁民主同盟」と治安部隊の衝突による死者は11日までに21人になった。負傷者は800人以上に上る。10日深夜にテレビ演説したアピシット首相は犠牲者に深い哀悼の意を示しながらも、「事態の打開がわれわれの仕事だ」と述べ、辞任を拒否した。
政府側は強制排除に伴い、放水やガス弾、ゴム弾を使用するとしていた。しかし、ロイター通信日本支局のカメラマン、村本博之さん(43)が左胸を撃たれて死亡するなど、衝突では実弾による被害が出ている。首相は「犠牲者が出た原因を究明する」としている。村本さんの遺族は11日夜にバンコク入りした。
政府報道官も11日記者会見し、衝突では政府が持っていない武器や催涙弾が使われたと指摘。デモ隊に奪われた銃器類もあるという。調査委員会を設置し、メディアなどから映像の提供を受けた上で詳細を調べるとした。
治安部隊は10日夜、衝突が激化し多くの死傷者が出たことから、強制排除を停止した。一夜明けた11日午前、バンコク市内は落ち着きを見せているが、民主同盟幹部はデモを継続すると明言。アピシット首相の即時退陣と出国を要求している。
政府側は話し合いを求めているが、民主同盟側は兵士数人を人質に取り、応じる姿勢を見せていない。
衝突により村本さんが死亡したことなどを受け、在タイ日本大使館は10日夜、対策室を設置。在留邦人に対し、抗議行動が行われている地域には近づかないよう注意を呼び掛けた。(2010/04/12-01:08)
記事の紹介終わりです。