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「普天間移設見直しを」前原沖縄相が視察後表明
前原沖縄相は3日、就任後初めて沖縄県入りし、米海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古)への移設計画について、「辺野古への移設が本当に進むのか、疑問だ。早く進むものを模索していかなくては。鳩山政権のもとで新たな移設先を再検討し、実施することが必要だ、と改めて感じた」と述べ、新たな計画の策定が望ましいとの考えを表明した。
前原氏は、普天間飛行場を見下ろす塔の上で、伊波洋一宜野湾市長から約15分間、基地の危険性などの説明を受けた。視察後、記者団に「こんな危ない基地は一日も早く返還されなくてはならない」と強調したうえで、現行計画を見直す必要性を強調した。ただ、具体的な構想については「岡田外相と北沢防衛相が議論されていることなので、私はそれを受け、沖縄との橋渡し役をやるだけだ」と述べるにとどめた。
民主党は野党時代、普天間飛行場の「県外または国外への移設」を主張。政権交代後の与党3党の連立合意では「見直しの方向で臨む」としたが、米政府は現行計画の再交渉には応じない立場だ。
同日、前原氏と会談した仲井真弘多知事も「ベストは県外だが、名護市が受け入れていただけるという間に移設した方が現実的ではないか」と、条件付きで現行計画を容認する考えを示した。一方、高嶺善伸県議会議長は「新しい基地を県内に作らせないというのが県民の総意。広大な埋め立ては、ムダな公共工事の最たる例だ」と述べた。
(2009年10月4日01時07分 読売新聞)
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