http://www.shinmai.co.jp/news/20091108/KT091107ETI090004000022.htm
2009年11月8日配信
(^_^;)記事の紹介です。
機密費 「公開」の主張はどうした
11月8日(日)
同じ政党が長く権力を握り続けていると、“おり”や“あか”がどうしてもたまる。それを掃除し、リフレッシュして国民の信頼を取り戻すところに、政権交代の意味の一つがある。官房機密費(報償費)についての民主党の対応には、がっかりさせられる。
秘密のベールをいいことに、でたらめな使い方がされているのではないかと、かねて見られている金である。それなのに平野博文官房長官は「(費用の)性格上、使途をオープンにすることは考えていない」と、非公開を続ける考えを明らかにした。
「国民にすべてをオープンにすべき筋合いのものとは必ずしも思っていない」。鳩山由紀夫首相も官房長官発言を追認している。
国政を進める上で、表に出しにくい金が必要になることはあるだろう。機密費の存在をすべて否定するつもりはない。
しかし、これまで使い方がいいかげん過ぎたのも事実である。
7年前に共産党が入手し、公表したノートがある。官房機密費の使途の一部を記録したものだと、同党は説明している。
それによると、記載された約1億4400万円のうち約6600万円が「国会対策費」「パーティー費」の名目で与野党の国会議員に渡っていた。官邸内で私的に流用されていた金もあった。
同じころ、外務省でも官房機密費の不祥事が起きている。幹部職員の一人が総額5億円を個人の口座に蓄積し、一部を競走馬やマンションの購入に充てていた。
機密費の在り方を見直し、透明度を高める必要がある。
民主党はかねて機密費の見直しを主張してきた。2001年には法案を国会に出している。
▽使い道を制限する▽使った人や金額を記録に残す▽記録は機密の度合いに応じて、10年ないし25年たったら公表する-。以上がその内容である。
その通り実行すれば透明度は上がる。記録がいずれ公表されるとなれば、いいかげんな使い方は減るだろう。
自分たちがかつて主張していたことである。なぜ今できないのか、首相、官房長官から納得のいく説明はない。
「私が責任を持って適切に判断していく」「私を信用してほしい」。平野官房長官は機密費の今後の使い方について述べている。
判断が適切だったか、検証する道を用意しないまま「信用してほしい」と言っても説得力はない。
(^_^;)紹介終わりです。