本日のりゅうPONは牧志朝忠。
このブログでも何度か紹介してきた
王国末期に活躍した琉球の外交官。
テンペストの孫寧温は
朝忠のエッセンスも入っていることから
モデルになった一人、とも言われています。
彼はペリー一行が描いた肖像画が残っていて
その絵を見る限りでは
顔の濃いおっさん
です。
もろ東南アジア系、的な。
色黒で、鋭い眼光の持ち主だった
とも言われている朝忠。
顔も面長な感じ?
最初イラストではこの特徴を強調して描いてたのですが
かわいくなくなったので、押さえました
こだわったのは、下唇のすぐ下の
ぴょんってしてる髭。
こういうのにはこだわります(笑)
でも朝忠よりも斉彬やペリーのほうが
描いてて楽しかったかな(笑)
さて。
今回の牧志朝忠の回をもちまして
ワタシの担当は全て終了となりました。
約5カ月間。
今日までの22回の連載中
半分の11回を担当させていただきました。
後半担当しない分、頻度がぎゅっと詰まってしまい
正直ちょっとしんどい時もありましたが
連載という枠の中でオシゴトするのは初めてだったので
いい経験をさせていただきました。
連載がまだ始まる前、最初の新報担当者さんに
りゅうPONでの歴史連載の経緯や
(前シリーズや前々シリーズ←ヒストりゅ~)
その時の読者の反応や意見なども伺っていたので、
普通の挿し絵にはしない
と言うのが制作する上でのワタシの目標でした。
本文があってはじめて成り立つ「挿し絵」ではなく、
イラスト部分だけ見てもある程度成立するようなものにしよう、と。
最初4コママンガのような形式も考えていましたが
担当回全てでそのスタイルが通せるかどうか自信がなかったので、
もっと枠組をゆるめて今のスタイルになりました。
何度も言っていますが、
ワタシが琉球史で特に惹かれるのがやっぱり
その時代に生きた「人間」なのです。
その「人間」を
「歴史上の人」という雲の上の存在としてではなく
なるべく「今と同じ人間」として身近に感じてほしい。
そのために、
(1)
「正しい」「優等生」「すごい」というような「THE偉人」的な面だけでなく
苦労、怒りや悲しみ、愛憎などのなどの人間臭さや
歴史の謎や不思議というようなエッセンスを入れること
(2)
人物をしゃべらせること
を心がけました。
マンガと一緒で、文字もイラストと一緒にあるセリフや見出しくらいなら
子どもでも読んでくれるかな、と思いまして。
なので敢えて俗語を入れたり
セリフも軽い感じにしたり
字も敢えて手書きにこだわりましたよ。
コレまでは人物を単独で描くことが多かったので
1つのイラスト作品として構成から考えていくのは
なかなかアイディアが浮かばず苦労した回もありましたが
いい経験になりました。
貴重な機会を与えてくれた
琉球新報さま、
執筆の沖縄歴史教育研究会の先生方
ありがとうございました。
そして読んでくれた読者のみなさまにも
お礼申し上げます。
5ヶ月間、
ありがとうございましたm(_ _)m
というわけで、
ラフスケッチで紹介してきた人ものがたり裏話シリーズでしたが
完成版を一挙大公開!
ただし画像をクリックしても拡大しません。
もし大きいサイズで見たい方は図書館の新聞コーナーで
ご覧くださいね
※無断転載・転用厳禁です※
ワタシのイラスト担当は今回で終了となりましたが
りゅうPON「人ものがたり」の連載は
3月まで続きます。
今後とも「人ものがたり」をお楽しみ下さい
*おまけ*
↑のイラストに掲載時とは明らかに違う部分が1つあります。
さてどこでしょう?(笑)
もしこれまでの連載を切りぬき保管している方がいれば探してみてください。
見比べればすぐ分かりますよ。