淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

圧倒的なヴォリューム感! ピンク・フロイド「Discovery Box Set remastered」全16枚一気に聴いた。

2014年08月04日 | Weblog
 ごめんなさい。

 タイトルのピンク・フロイド「Discovery Box Set remastered」全16枚一気に聴いたぞ、には少し誇張があったかもしれない。
 昔から既に持っていた何枚かのアルバムは、BOXでは特に改めて聴いていないし(勿論、ちゃんとあとで全部聴きますけど)、今回は前期と後期のアルバムを中心に聴いたという意味でした。

 そのピンク・フロイド、なんと、今年の秋10月に新しいアルバムをリリースするらしい。
 アルバムのタイトルは「The Endless River」。
 内容はほとんどインストで占められているのだとか。何となく環境音楽っぽいイメージがするんだけど、どうなんだろう。

 そしてニュー・アルバムとしては前作「対」から20年振り。
 ならば、その勢いで、是非来日コンサートを実現してほしいと思っているのは、僕だけなんでしょうか。

 ピンク・フロイドはUKのバンドで、叙情性と幻想性なサウンド・スケープを紡ぎ出し、プログレッシヴ・ロックというジャンルのトップに立った怪物バンドだ。
 名作「狂気」は5,000万枚のセールスを記録し、彼らが世に送り出したレコードとCDの総売り上げは、これまで2億3,000万枚以上のセールスという驚異的なものになっている。

 僕はピンク・フロイドを、箱根のロック・フェス「アフロディーテ」で実際に観ている。
 新聞配達で貯めたお金で、青森から列車を乗り継いで独りで観に行ったのだ。ちょうど夏休みの時期だった。

 野外コンサートでピンク・フロイドがステージに登場してライブが繰り広げられていたその時、その広大な草原にゆっくりと霧が立ち込めて来た。
 当時は、特にピンク・フロイドを熱心に聴き込んでいたわけではなかったのだけれど、とても幻想的な光景に思わず息を飲みこんでしまった。そのことは、今でも忘れられない記憶として心の中に残っている。

 今回のBOXは、全部でCDが16枚。
 「DISCOVERY」と名付けられたそのBOXは、紫色の頑丈な箱で出来ていて、中にはこれまでにリリースしたすべてのオリジナル・アルバムが入っている。
 そしてその全部が紙ジャケでリマスター盤。

 それと分厚い「GRAPHIC TALES」というタイトルがついた豪華な冊子が同梱されていて、これがまた凄い。
 全部英語なので、書いてある詳細な内容まではよく解らないけど、イラストも個々の写真も素晴らしい。

 今回改めてピンク・フロイドを聴き直してみて、これまでは、前衛とかプログレとか哲学的な歌詞とか、そういう垣根の高いイメージだけが先行していたけれど、年代順にきちんと追って聴いてゆくと、極々真っ当でオーソドックスなロックだということが再確認できた。
 アルバムごとのテーマ性やコンセプトも結構ストレートで解り易いのである。
 
 まだ深く聴き込んでいないアルバムもあるし、以前から持っていてここ数年間ほとんど聴いていなかったアルバムもたくさんある。
 そして今回のBOX購入で、初めて耳にすることが出来たアルバムも何枚かある。

 「狂気」や「原子心母」や「炎~あなたがここにいてほしい」や「アニマルズ」や「ザ・ウォール」あたりが熱心にピンク・フロイドを聴いていた時期だったので、その前後がちょっと弱い。

 それに1983年リリースされた「ファイナル・カット」から「鬱」、「対」という3作品の頃は、ピンク・フロイドへの興味も急激に失せてしまっていて、アルバム自体一切聴いてすらいない。

 なので、「ファイナル・カット」と「鬱」と「対」に対しては興味津津で、楽しみながら期待をもって聴いてみた。
 中でも、アルバム「対」が良かった。
 これとて、プログレッシヴというカテゴリーに加えるというよりは、至極真っ当でとても大真面目なロック・アルバムだと思う。
 凄く正直に作られたアルバムなのではないだろうか。ピンク・フロイドって真面目なバンドなのである。
 優等生的といってもいい。

 ただしその分、ロック史に刻まれている、名盤の誉れ高いあの「原子心母」を改めて聴き直してみて、何故か全然心が動かされなかった。
これは少しショックだった。
 こんなもんだったっけ? 「原子心母」。
 昔、聴いた時はすんごくいいアルバムだと思っていたのに・・・。

 俺自身の感性が、劣化したの?









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