おだてに弱いから…

わが脳ミソの単純さ加減に、泣きそうになっています。

昨日のブログに「明日はどちらへ?　楽しみです」なんていうコメントをいただいたものだから、豚も煽（おだ）てりゃナントヤラ、ついその気になって、47mも昇っちゃったじゃないですか、今日。



江南市「すいとぴあ江南」の展望台に、ですけど。

木曽川の岸にある市のコミュニティ施設です。
多目的ホールをはじめ展示室、研修室・談話室、ギャラリー、レストラン、トレーニングルーム、80人収容の宿泊施設、大浴場もあります。

そのテッペンにあるのが円形展望台「スカイルーム」。
たしかに見晴しが良く、晴れていれば名古屋駅前の高層ビル群も、たぶん見られるのでしょうね。

とはいえ……、
それだけで「スカイルーム」への入場料210円は、ちょっと高すぎません?


でも、いくら単細胞とはいえ、ここに昇るのが目的で出かけたわけじゃないですよ、いくらなんでも。

同じ江南村久野の「音楽寺」（おんがくじ）へ行ったついでに、足を延ばしたのです。

「音楽寺」は江南市内で最も古いお寺だそうです。
埋蔵品などからの推察では、創建は白鳳時代（大化の改新645年～平城京遷都710年）とみられています。

この「音楽寺」もアジサイの名所と聞いて、車を走らせたわけです。
しかし……。



いささか期待外れでした。
たしかにアジサイは咲いていましたが、品種も株数も、昨日見た稲沢市「性海寺」（しょうかいじ）に比べると、かなり見劣りします。
「現在育成中」みたいな感じでしょうかね。

しかも、「あぢさいまつり」のイベントとかで、カラオケ大会をガンガン開催中でした、昼間から、それも本堂の廊下を舞台にして。
ご本尊の前でバチが当たらないかと心配しましたが、ＯＫなんでしょうね、「音楽寺」なんですから。
っていうか、寺の名に引っ掛けた、マジにシャレですか？


けれど、
行って良かったですよ、この「音楽寺」で久しぶりに思いがけない方に出会いましたから。
出会ったのは、円空仏です。
境内にある郷土資料館「村国の郷」で、円空作の薬師如来、日光・月光の両菩薩、さらに十二神将を見ることができました。

岐阜県生まれの円空が、延宝4年（1676年）頃この寺を訪れ、彫って、残していったのだそうです。

円空仏はいいですよね。素朴で、穏やかで、温かで。
見ているだけで、なぜか心が和みます。

残念ながら館内は「撮影禁止」。
ただ……、



出入口からその一部を見通すことができたので、外から望遠レンズで撮っちゃいました。
これならＯＫ…ですよ…ね？


帰りに、やはり江南市内の菓子処「大口屋」に寄り、人気の麩（ふ）饅頭「麩餡三喜羅」（ふあん・さんきら）を買って帰りました。



「麩餡三喜羅」は、文政元年（1818年）創業の大口屋が、この地方で昔からよく食べられていた麩を使って饅頭を作り、これを、塩漬けにした三帰来（さんきらい＝別名サルトリイバラ）の葉で包んだお菓子です。

上品な味と香りで、とても美味しいですよ。

ここ本店まで来るのは面倒でも、三越名古屋栄店、松坂屋名古屋駅前店にも出店しているようですから、甘党の方はぜひ一度という「おすすめ」です。


「すいとぴあ江南」の情報はこちら。
「音楽寺」の情報はこちら。
菓子処「大口屋」のホームページはこちら。