重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

入り混じる、山間の晩春。

2006-04-30 | つれずれ
仕事とリフレッシュを兼ねたドライブの帰り道、中津川―恵那―瑞浪の山間部をぐるぐる走ってきました。

……というか、白状すると、実は道に迷ったんですよね。

最近のドライブはもっぱらカーナビ頼り。
そのせいか、かつては絶対の自信があった「体内GPS」つまり「方向感覚」が近頃とみに鈍ってきた自覚症状があったので、帰り道はカーナビのスイッチを切って走ってみたんです。ま、「リハビリ」っていうことで。

ところが結果は、案の定……。
 「ここは、どこ?」

我ながら、情けなくなりました。



でも、おかげで、初めての「道の駅」に行き着きましたよ。



岐阜県道33号線沿いの恵那市「おばあちゃん市(いち)・山岡」。
小里川ダムに隣接しています。

山を下っていると突然、巨大な水車が目に飛び込んできた時は、ちょっと驚きました。
最初は「観覧車? どうしてこんな山の中に?」と錯覚してしまいましたが。
直径24mの木製水車は「日本一」の大きさだそうです。

この地域は陶土用の砕石製造が盛んで、その動力として古くから水車を利用してきた由来から、「道の駅」を作るにあたり、それをランドマークにしたのだとか。

「なるほど」以上の感想は、申し訳ないけれど持てませんでしたが……。



それよりむしろ感動したのは、周囲の風景です。
新緑が芽生え始めた山肌のあちこちに、しかし桜がまだ、咲いているんですよね。

おまけに、たまたまこの「道の駅」では、幅数十メートルの谷の両岸を渡したロープに、鯉のぼりを泳がせていたりして。



自宅の名古屋市近郊ではとっくに葉桜。
しかし、わずか数十キロ離れただけの隣県の山間(やまあい)では、「桜」に「新緑」に「鯉のぼり」……隣り合わせの季節が、入り混じっているんですよね。
ちょっとした感動ではありました。

やっぱり、時にはカーナビの電源を切り、積極的に道に迷ってみるべきです。

駅の道「おばあちゃん市・山岡」の案内はこちら。