国公私立・医学部、薬学部、看護学部の攻略法 (さくら教育研究所)(SKREDU)

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東海大学・医学部の入試問題の出題傾向と分析

2021-02-24 | 日記

英語

例年通りの出題形式。標準的な問題が大半だが、大問3の語彙レベルは高く文脈からの推測が必要。大問7の記述式は医療系単語の知識が要求される。読解・会話文対策は700語程度の標準問題集を、文法語彙対策はオールインワン系の問題集を1冊仕上げ、医療系の基本単語を確認する。差がつきやすい英文和訳と和文英訳は演習後に複数の視点で添削してもらうとよい。最後に本学の過去問で時間内に解答できるように練習しよう。

数学

大問1の小問集合は19年度に4題から5題へ、20年度に5題から6題へと問題数が増えている。大問1は基本的なレベルの小問集合で、確実に得点したいが、時間を使い過ぎないことも重要。大問2、3は誘導に従って解いていく標準的な問題だが、大問3はルールを正確に把握できなければ、ほとんど得点できない。時間内に解ききるには、各分野の典型解法が瞬時に浮かぶように練習しておく必要がある。特に微積分、確率、数列、ベクトルは重点的に練習すること。

化学

大問6題。各大問は主に小問3~5題で構成され、マーク式が大部分。記述は、熱化学方程式、構造式、化学反応式、化学式だった。例年同様、最後の大問は異なる分野の小問集合だった。今回は、大問1のラザフォードの散乱実験を取り上げた問題の成否が得点に影響した。計算問題の際、解が選択のときは適切に工夫して計算をしよう。標準レベルの問題を押さえた上で、本学の別日程の過去問にもチャレンジして形式に慣れておくこと。

生物

知識問題は標準的なものが多いが、例年通り大問4と大問5の実験考察問題が複雑だったため、解答に苦労しただろう。前半に集中する知識問題をいかに速く確実に解答し、後半の考察に時間を割けるかが重要。本学は例年、人体・免疫・遺伝子形質発現・生殖発生に関して難度が高い考察問題を出す傾向があるので、この分野について考察を多く扱う問題集や図説のコラムに目を通して、覚えずとも、細かい内容まで理解しておくとよい。

物理

例年通り大問4問構成で、2題が記述式、残り2題がマーク式。19年度に比べると全体的に典型問題が多かったが、大問2はやや難しい。また、大問間に難易度のばらつきがあり、解きにくい問題で手こずってしまうと試験時間がなくなるおそれがあるので、どの問題にどこまで時間をかけるか慎重に見極めて解答する必要がある。マーク式の解答群も参考にして、できる限り多くの設問に答えていきたい。


国際医療福祉大学・医学部の入試問題の出題傾向と分析

2021-02-17 | 日記

英語

19年度と比べて読解問題が1題減った。それでも時間内に解答するには速読力が必要だが、無理のない分量となった。長文中の誤り指摘は文脈判断が必要なものもある。読解は選択肢のおかげで難しい印象はないが、語彙力がないと苦労する。文法、語句整序、誤り指摘はそれぞれ特化した問題集に取り組み、細部まで理解する。読解は語彙力を高め、機能語を意識して論理的に読む習慣をつけ、800語程度の英文を25分程度で解答するよう心掛ける。

数学

19年度に易化し、20年度も難易度は変わっていない。20年度はベクトルの出題はなかったが、例年、数学A(場合の数・確率)、数学B(ベクトル、数列)、数学Ⅲ(複素数平面、微積分)を中心に出題される。大問では基本問題から始まり後半は難しくなり、計算量も多い。典型解法で対応できるので、解法は瞬時に出てくるようにしておき、計算時間を確保する。日頃から計算に取り組んでおこう。難関国公立大レベルの問題で練習するとよい。

化学

大問4題。例年同様、問題量が多く問われる内容も深いため、時間の余裕はない。小問集合では正誤問題5題のほかに計算や有機の化学反応の問題があった。今回も生命化学に関する物質が扱われていた。本学の過去問から、しっかり出題形式と時間配分を把握することが大切。詳しい図説や参考書などを活用しておこう。また難関国公立大学レベルの問題にも積極的に取り組み、定量的な内容の出題にも対応しておくとよい。

生物

19年度と同様に大問4題構成のマーク式。19年度は考察問題が非常に多く、難度の高いものが見られたが、20年度は考察問題がほとんど見られなかった。その代わりに少し難度の高いものも含めて計算問題が10題以上出題された。全体的には19年度と比べれば解きやすくなっていた。年度によって多く出題される問題のタイプが異なるので、どんな問題が出題されてもいいように、苦手な問題のタイプをなくしておきたい。

物理

各分野、基礎~応用レベルの問題で構成されている。大問2から大問5までは原子以外の各分野から1題ずつ出題されている。よく見かける事例のようでありながら、設問に工夫がなされており、最適な解法を見抜き手際よく計算しないと時間内に解き切れない。過去問を利用して、解きやすい問題から取りかかるなど、時間配分を意識した演習をしておきたい。また、難関国公立大レベルの問題集によって、誘導に乗って解答する訓練をし、自分で解法を見抜く力を身につけてもらいたい。


産業医科大学の入試問題の出題傾向と分析

2021-02-06 | 日記

英語

読解3題と自由英作文1題という形式に変化はない。出題内容も19年度と同じだ。英文内容は比較的読みやすいが、100語程度の内容説明や英文和訳が出題されるため簡単ではない。理解した内容を日本語で表現する力が求められているため国公立大の2次試験に近い。そのため過去問や英文解釈問題集を利用して、記述解答の作成を十分練習しておくこと。100語程度の自由英作文対策として、自分が書きやすい形式を確立させ過去問等で練習しておくとよい。

数学

19年度は記述式の大問を含む大問3題だったが、20年度は大問1が小問集合、大問2が空所補充の大問の2題に変わった。小問集合は、数学Ⅲが約4割を占め、離心率や微分方程式までが出題されている。解ける問題から確実に解く姿勢も大切。以前の形式では、数学Ⅲは誘導なしでは難しい問題や計算が煩雑な問題が含まれていることも多かった。定積分の計算は頻出。演習の際に計算を工夫したり、別解を考えたりするなどして計算力・思考力を養っておくこと。

化学

大問3題。大問1題減少した。そのため、余裕を持って計算問題や構造決定問題に取り組むことが可能だった。大問1は頻出の電離平衡の計算、大問2、3の空所補充や構造式は易しいが、どちらも最後にある問3の出来が合否を左右しただろう。普段から化合物の構造式を書いたり、効率よい計算方法を工夫したりしながら学習を進めよう。また化学用語の定義をチェックして、理解を深めておくとよい。基本的な問題が多いので、基礎を確実に固めておくこと。

生物

19年度と比べて1問減少し、大問3題構成。しかし、論述形式の設問が多く、典型問題でないものが増加したため、時間内に解ききるのが難しいのは従来通り。本学は1つの題材から様々な生命現象を考察させるものが多い。日頃から図説のコラムに目を通し、東京医科歯科大や滋賀医科大などの国公立大学で近年取り上げられた、人体に関する新しい題材に関する問題を演習すると本番でも取り組みやすい。また短時間で文章をまとめる力が必要なので、問題集などを用いて自ら文章を書き、添削を受けるとよい。

物理

17年度以降は大問3題が続いていたが、20年度は大問4題だった。出題内容は19年度よりやや難化し、例年通り問題量が多く、2科目100分の試験時間内に完答することは難しい。また、受験生には物理の理解はもちろんのこと、問題文の読解力、計算力が要求される。過去問を解く際には時間配分を意識しながら、確実に解ける問題から先に解く練習をしておきたい。20年度は原子の出題はなかったが、19・17年度と出題されている。


久留米大学・医学部の入試問題の出題傾向と分析

2021-02-06 | 日記

英語

変更点は3つ。適文選択が不適文削除へ、制限英作文が自由英作文へ、英文和訳が要約へとそれぞれ変更となった。ここ数年は読解に重点が置かれつつある。読解は主に内容一致中心の出題で、正確に英文内容を把握することが求められている。その他には大問1や大問5の空所補充で語彙力も問われている。対策としては語彙力を高め、500語前後の英文を精読する。その際に記述対策として、段落ごとの日本語での要約や英文の内容について自分の意見を英語で書く練習をしておくとよい。

数学

20年度は記述からマーク形式に変更された。出題内容としては典型問題ほぼそのままの問題が並んだ。例年、試験時間の割に問題数が少なく、難度も高くないので高得点が必要だろう。定積分の計算、場合の数、確率、図形と方程式が頻出となっている。積分や場合の数、確率を中心に、参考書の例題を素早く確実に解けるように繰り返し練習するとよい。解きやすい問題が多いので、計算ミスは致命的。ケアレスミスを防ぐためにも何度も見直し確実に得点すること。

化学

大問4題。大問1は19年度と同様、小問形式が5問。それ以降の各大問には、理由を求める論述問題が1題ずつあった。全体的に基本~標準レベルで構成されており、高得点が望まれる。これまで高分子分野が多かったが、19、20年度は出題がなかった。21年度は注意しておこう。例年、化学用語、化学反応式や計算問題が頻出。出題形式が安定しているため、標準レベルの問題を攻略して過去問で慣れておこう。

生物

19年度と同じ大問4問。基本的な典型問題で構成されている。論述も長文のものはなく、15~30字程度のものが3題出題されたのみ。基本をしっかり学習した受験生にとっては取り組みやすい内容。大問3で原因からアルツハイマー症を選ばせる問題があったが、他の選択肢に書かれている定番の病気を理解しておけば、アルツハイマーに対しての知識がなくとも容易に解けただろう。本学は毎年人体についての内容が多いため、ホルモンや免疫、各臓器のはたらきをしっかり覚えていくとよい。

物理

例年通り大問3題構成。力学と電磁気は必ず出題され、残りは波動、熱のいずれかから1題となっている。標準レベルの典型解法で解ける問題が多いので、丁寧に解いて高得点を目指したい。また、過去にはグラフを描かせる問題や、理由を含めて解答させる問題も出題されている。さらにはSI国際単位系による単位の記述を要求する設問が多く、過去問で慣れておく必要がある。


近畿大学・医学部の入試問題の出題傾向と分析

2021-02-06 | 日記

英語

出題形式は例年通り。大問4の語彙が難化したが、大問5の設問が易しくなったため全体的には難度の変化はない。大問1の語彙問題と大問4の空所補充では市販の単語集では扱わないレベルの語も出題されているため、英検1級やTOEICなどの単語集にも取り組んでおくとよい。長文対策は医療科学系の論説文を内容理解中心に演習する。本学の問題は正文選択のような他大学ではあまり見ない形式があり、設問の語彙レベルも高いため過去問を最大限活用し慣れておく必要がある。

数学

出題範囲は数Ⅰ・A・Ⅱ・Bで、20年度は大問2が大問から小問に変わった。難問は見当たらず基本的な問題が多いが、文字に関する計算力、場合分け、空間図形の把握などが要求されることも多く、十分な考察が必要。20年度は大問2(1)の後半や大問3(3)で、計算の工夫に気付けたかどうかが合否の分かれ目となった。手間がかかる問題が多く60分という試験時間ではかなり厳しいだろう。形式、難易度がほぼ同じなので、推薦入試の問題も練習に使える。

化学

大問3題。各大問は項目が異なる2、3題から構成されていた。標準問題だが、問題量が多いため時間が厳しい。今回、大問2の反応速度に関する問題が得点を左右しただろう。例年、各物質の性質、濃度計算、化学反応式、異性体に関する出題が多い。特に化学反応式は係数を含めて正確に書けるような工夫を意識しよう。推薦や後期の過去問にも取り組んでおくこと。その際、計算過程を簡潔に記載するトレーニングをしておこう。

生物

19年度と同様に大問4題構成の記述式。様々な字数指定の論述問題が大問ごとに複数問含まれている場合が多い。生物用語や現象を説明できるように常日頃から練習しておく。20年度は19年度になかった描図問題が復活した。日頃から教科書の図を意識して見る習慣をつけておく。時間に対して問題量が多いため、解くスピードを意識した問題演習が必須。推薦入試の問題も一般入試と似た形式なので、どちらの過去問にも取り組んでおこう。

物理

例年通り大問3題構成。力学と電磁気は必ず出題され、残り1題は熱と波動からの出題が多い。ただし、20・17年度は原子が出題された。空所補充問題が多いため、過去問演習で慣れていないと状況を把握しづらい問題もある。計算量の多い設問を含むこともあり、時間配分を考えて解く問題を選びたい。描図問題が出題されるので、グラフや説明図を描き慣れておきたい。


藤田医科大学の入試問題の出題傾向と分析

2021-02-06 | 日記

英語

出題形式の変更はない。マーク式である大問1~3は標準的な問題であったが、記述形式の大問4、5はかなり難しい。大問4は19年度より読みやすい内容だったが、記述量が増えたため難度は同程度。大問5は基本的な知識で対応できる問いが増えたが、確固たる英語表現力が必要である。対策としては標準的な文法・語句整序・500~700語の長文問題集をそれぞれ1冊ずつ完成させる。内容説明や和文英訳対策として国公立2次用問題集の演習も不可欠。

数学

大問1はマーク式の小問集合で基本的な問題が中心。1年おきに数学Ⅲの範囲からの出題が多い年と少ない年があったが、19・20年度は2年連続で少なかった。データの分析、循環小数、正多面体なども出題されている。例年、大問2・3は論述形式の大問で難度の高い問題が多いが、20年度は比較的解きやすい問題だった。かなりの知識と思考力が必要な問題も多く、難関国公立大の問題をどれだけ数多く経験しているかが合否を左右するだろう。

化学

大問5題。19年度と比べて1題減少。問題数が多めで、時間に余裕がない。例年同様、選択形式の小問集合や論述問題(20~25字)があった。濃度計算、化学反応式、グラフが特徴だが、様々な分野から広く出題されている。本番では、問題ごとにうまく切り替えながら、解ける問題に取り組む必要がある。有効数字の指定に気をつけよう。文字計算、タンパク質などの高分子への対応力をつけておく。後期日程も含め過去問を参考にしよう。

生物

19年度と同様に大問4題構成の記述式。20年度の問題は例年よりも論述問題の数は少なかったが、全体的な問題量がページ数で19年度の1.5倍以上あり、時間内に解き切るのはかなり難しかったと思われる。計算問題はほぼ毎年出題されている。19年度には出題されなかった描図問題が20年度は復活した。日頃から教科書の図を意識して見ることを習慣づけておく。見慣れない問題や、内容が分かりにくくて解きにくい問題が出題されることがあるので、過去問で感覚をつかんでおくとよい。

物理

例年通り大問4題構成。近年は力学・電磁気で大問3題を占め、残りの1題は熱もしくは波動が多い。全体的に基本解法を用いる問題が多いが、工夫された設問も多いため、問題文を正しく読解する必要がある。出題形式が記述、選択、描図と多岐にわたり、さらに解答に用いる文字の指定が細かいため戸惑うかもしれない。これに加え、問題量が多いので、過去問を解く際には時間配分にも注意したい。また、17年度には原子の知識を問う問題も出された。


獨協医科大学の入試問題の出題傾向と分析

2021-02-06 | 日記

英語

昨年度と出題形式、難度、分量に変化はない。読解内容は標準的で読みやすいが、長文3題を時間内に処理するにはかなりの速読力が必要。読解以外にも大問が4題あるため制限時間内にすべて解答するのは簡単ではない。そのため難度の低い大問3、4を確実に解答してから残りの問題に取りかかるとよい。対策としては標準的な文法の空所補充と語句整序の演習からはじめ、次に500~700語の様々な題材を扱った長文を演習する。大問2は本学の過去問を利用する。

数学

幅広い分野から出題されており複数の分野にまたがった融合問題も多い。過去には、マーク式ではあまり出題されない数学的帰納法や平均値の定理も出題されたことがある。標準的な問題ばかりで難問はないが計算量は多い。誘導された問題が多いので、出題者の意図を的確に捉えることが重要になる。標準レベルの問題集で基本的な解法を習得した上で総合的な問題の練習をするとよい。時間的に厳しいためケアレスミスをなくすことも合否のカギになるだろう。

化学

大問5題。大問1は小問集合でバランスよく構成されていた。問題数が多く、解答スピードを強く求められており、できる問題を確実に解くことが大切だった。有機はリード文の理解で対応できる問題だが、核酸については遺伝子変異につながる官能基の理解で差がついただろう。小問集合の対策には本学の過去問で確認しておくとよい。計算問題には常にスピードを意識しながら取り組むこと。マーク式の問題集で選択肢の判断力を磨いておこう。

生物

19年度と同様に大問5題構成のマーク式。19年度まではマーク数が40前後で推移していたが、20年度は59まで急増。19年度以前も問題数が多く、考察問題や計算問題も含まれるので時間的にかなり大変だったが、さらに大変になった。過去問演習に取り組むときには時間配分を十分に考慮する必要がある。遺伝子の分野、中でも遺伝情報の発現の内容は非常に高頻度で出題されているので、十分な対策が求められる。

物理

大問5題構成。全分野から出題されている。全体の問題の難度は標準的だが、設問がよく工夫されており、高い思考力が必要とされる。20年度は、物質波に対する屈折率の導入(大問3)、回路中にコンデンサーが含まれる場合の電磁誘導(大問4)、運動量保存則が成立するときの2物体の速度の関係(大問5)のように、難度が高い問題も散見された。入試標準レベルの問題集を1冊仕上げ、これらの問題に対応できる素地を身につけておきたい。また、時間に比して設問数が多いため、過去問演習を通じて手際よく解答する訓練も積んでおくこと。


東京女子医科大学の入試問題の出題傾向と分析

2021-02-06 | 日記

英語

昨年度より読解量が大幅に増加し,大問3のグラフや大問4の地図が複雑になったこともあり,時間的な余裕はなくなった。2題出題される記述問題は例年通りの量と難度。対策としてはセンター試験の大問4(グラフ読み取り)・大問6(論説文)を使って,本学の大問1・3の練習をする。大問2は獨協医科で出題される類題を使おう。大問4は会話文に特化した市販の問題集を1冊仕上げ,最後に過去問演習を通して,時間内に解答できるように速読の練習に取り組む。

数学

20年度は19年度と比べて難度に変化はなかったが,数学Ⅲ範囲からの出題は大問1のみだった。年度によって数学Ⅲの割合が変わるので注意が必要。場合の数・確率,整数,数列の出題頻度が高く,工夫が必要な定積分の計算も出題されている。これらの分野に関してハイレベルな演習にも取り組むべきだろう。例年,60分で記述式4題の出題でじっくり考える時間はない。典型問題は瞬時に解法が浮かぶようにしておくことが重要。解答欄があまり広くないため,簡潔に記述する練習もしておくとよいだろう。

化学

20年度は19年度と比べて大問が1つ減り,マーク形式2題と記述形式2題の大問4題。マーク形式は例年同様,選択問題で構成されていた。記述形式は理論と有機で,論述問題(16字。19年度は25字)の出題もあった。基礎~標準的だが,問題量が多いため解答スピードが要求される。日ごろから物質の定性的・定量的変化や性質に関心をもつと実験・グラフ問題に強くなる。マーク形式では複数の正解のうち1つがわかっていても,もう1つを見逃すことがある。本学の過去問や選択問題の形式が似ている東北医科薬科大の小問集合に取り組んで対策をしておくとよい。

生物

20年度は大問が1題減り,4題構成だった。19年度と比べて選択問題の割合が増えた。題材も私立医学部の問題らしいものが多く,基本をしっかり勉強してきた受験生にとっては解きやすい内容だっただろう。毎年,動物の反応・DNA・代謝から出題されるので,この分野の定番の実験問題は図説などで確認しておくとよい。また,日本大や埼玉医科大など知識を多く問う大学の過去問を解くことも対策としては効果的。

物理

20年度は力学・電磁気・波動の大問3題構成。例年,力学・電磁気は必須,残り1題を波動,もしくは熱のいずれかが占める。しかし,16年度に原子が出題されたこともあるため,全分野を網羅的に学習しておく必要がある。ほとんどの問題が標準的な難度だが,空所の開け方,未知の量を求める手順など,誘導の流れが独特なものが多く,受験生にとって解きづらい問題も見受けられる。本学の過去問に取り組むことで,これらに慣れておきたい。また,グラフの描図や論述問題も頻出なので,典型問題の解法を覚えるだけではなく,解法の根拠を意識した学習を心掛け,同時に描図問題への対策も怠らないこと。


帝京大学・医学部の入試問題の出題傾向と分析

2021-02-06 | 日記

英語

読解問題3題と文法または英作文1題という形式は昨年通り。長文は医療系が中心で、1題は空所補充のみの出題となる。語句整序は標準的だが、語彙系の空所補充などでは高いレベルの語彙が出題されることもある。専門的な内容の英文が出題されるため市販の問題集だけでは対策として不十分だ。そのため医療系に特化した長文問題集などで医療系単語に慣れておきたい。語彙力が合格のカギを握るため、単語帳は最後までしっかり覚える。

数学

16年度までは選択問題があったが、17年度以降は全問必須となった。出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bでデータの分析以外の幅広い分野から出題されている。基本的な問題が中心だが過去には思考力が必要な問題が出題されたこともあった。結果のみを記入する方式なので計算ミスは致命的。典型問題の解法は瞬時に浮かぶように練習しておくとともに、迅速かつ正確に計算する訓練も必要。他教科との時間配分も重要なカギになる。

化学

大問4題。20年度も設問数が多く、時間的に余裕がなかった。問題によって有効数字や指数表記の指定が異なるので注意を要する。例年同様、選択問題では解答を五十音順で答える形式、選択肢を複数回答える形式、該当しない場合に×を記入する形式があった。計算力強化とやや高度な事象理解が重要となる。鏡像異性体の判別、高分子分野からの出題にも気をつけよう。良問が多いため、しっかり過去問に取り組んで慣れておくこと。

生物

19年度と同様に大問4題構成の記述式。日程によって難度はかなり異なる場合が多い。免疫に関する問題は5年連続で出題され、最近はバイオテクノロジーに関する分野も高頻度で出題されている。この2つの分野は特に実験問題も含めた標準的な問題の演習に取り組んでおくこと。正誤問題が非常に多く出題され、特に「すべて選べ」の問題が目立つ。演習で正誤問題を解くときには、誤りの選択肢はどこが誤っているのかを必ず確認する習慣をつけること。

物理

以前は大問5題中4題を選択して解答する形式が続いていたが、ここ数年は大問4題必須となった。16年度以降は、力学と原子からの出題が多い。解答を書かせるだけの問題が中心で、論述や描図問題の出題は見られない。基本~標準レベルの問題が多いが、年度によっては、やや難度が高い問題も見られる。また、出題内容が重なることが少ない傾向にあるため、初日、2日目、3日目と進むにつれ、出題内容の予想が立てやすい。


聖マリアンナ医科大学の入試問題の出題傾向と分析

2021-02-06 | 日記

英語

大問3が空所補充から適文選択となった。また、大問1の長文が以前のように2つに分かれた。本学の特徴である内容説明は大問1のパート2で多く出題されたが、英文の内容は標準的であり、答となる箇所も見つけやすいため苦労することはない。対策としては国公立2次対策問題集を使い、制限字数を考慮せず該当箇所をまとめ模範解答例に近づける練習をする。大問3、4対策として文法問題集と会話文の問題集を1冊ずつ完成させる。

数学

近年、大問4は証明問題となっており、整数に関する難度の高い問題が多いため、大問1から3までを確実に得点することが重要。大問2に他大学ではあまり見かけない形式や範囲の出題もあるが決して難問ではない。解ける問題から確実に解いていくこと。過去には数値計算などで計算が煩雑な問題が出題されたこともあるので十分な計算力も必要。なお、「データの分析」は頻出で大問として出題されたこともある。

化学

大問4題。19年度と比べて1題増加。1~3行の論述が4設問あった。大問1は田中耕一氏の質量分析法を扱った問題で、データの読み方が重要だった。また大問2~4では解答過程の記述を求められた。本番では時間に余裕があるので、よく読んで解答しよう。普段から化学的な現象や用語の定義、グラフ作成、定量的な実験につながる知識を整理しておくこと。共通テストの対策問題集で方眼紙の使用に慣れたり、簡潔な文章表現力を身につけるため添削してもらったりするとよい。

生物

19年度と同様に大問3題構成の記述式。他大学に比べ試験時間が長いので、考察問題や論述問題、計算問題など時間のかかる問題をじっくり考えることができる。論述問題や計算問題については、典型的なものが一通り解けるように練習しておく。20年度は比較的解きやすかったが、やや難しめの実験考察問題が出題されることが多いので、与えられた情報を正確に読み取れるように演習しておく。また、描図問題がほぼ毎年出題されているので、日頃から教科書の図を意識して見る習慣をつけよう。

物理

例年通り大問5題構成。大問1は空所補充形式の小問集合で、残りの大問は電磁気、力学、熱、波動からの出題だった。20年度はなかったが、大問として原子が出題される年もある。また、以前は解答のみを書かせるもの、解答の過程まで要されるもの、グラフの描図、論述と様々な解答形式の問題があったが、近年は解答を簡潔に示すものと解答だけを書かせる形式が多い。難度は標準レベルの問題が多いが、小問集合では現象名、公式名など、暗記事項が出題されたことがあるので、十分に対策をしておきたい。


自治医科大学の入試問題の出題傾向と分析

2021-02-06 | 日記

英語

伝統的に長文3題でマーク式のみの出題。長文内容は多岐に渡り、設問内容は語彙系または内容一致系の問題に二分される。全体の内容に関する問題は主題選択くらいで、段落の要約や下線部の意味を問うものが中心。その他には語句整序や空所補充もある。対策としては様々な分野の500語程度の長文問題を演習し、難解な語句や表現を文脈から推測することだ。入試前には過去問で出題形式に慣れ、時間配分を考える必要がある。

数学

20年度は1~16は答えがすべて1桁の整数となるように作られた小問、17~20、21、22~25がそれぞれ大問扱いの形式となった。ほぼすべての範囲から出題され、 18~21、24、25は選択肢から適当なものを選択する形式だった。小 問は基本的な問題が中心で、わずかな時間で解答できる問題が多いので、確実に解ける問題を解いていくなど、要領よく処理する必要がある。教科書傍用問題集などで短時間に多くの問題を解く練習をするとよい。また、大問は有名テーマが出題されているので標準的な問題集に取り組んでおくと効果的だ。

化学

例年同様、小問集合25問。昨年度から始まった、1つのリード文に対して小問が数問ある形式が出題された。理科1科目あたりの解答時間は私立大学医学部で最短の40分。正文や誤文の選択数を問うような出題がある。対策には、解答スピードが上がるように計算練習を繰り返すこと、解答の決め手になる箇所を素早く見つけられるように意識することが有効。出題形式に特徴があるため、本学の過去問を活用して時間配分を考えておこう。

生物

19年度と同様に小問25問構成のマーク式。生物基礎・生物の全範囲から出題されている。19年度には小問5問からなる問題が出題されたが、20年度には小問2問からなる問題、小問3問からなる問題、小問4問からなる問題が各1題ずつ出題された。出題のされ方が少し変化したとは言え、通常の小問集合の問題と大差はない。しかし、1教科あたり40分で25問を解くのはかなり大変なので、過去問で時間配分の感覚をつかむ訓練をしておくとよい。

物理

例年通り小問25題構成。これまでのセンター試験と同レベルの問題が多くを占めるが、試験時間に対して問題量が多いため、時間的余裕はない。16年度以降は、原子分野を含めた物理基礎と物理の全分野から出題されている。基本的な問題が多いが、中には時間のかかる数値計算など、受験生が手間取る問題も見られる。センター試験(本試・追試)の過去問などを用いて、手際よく計算を処理する練習を行い、満点近い点数を獲得する訓練を積んでおいてほしい。


北里大学・医学部の入試問題の出題傾向と分析

2021-02-06 | 日記

英語

大問1の長文問題と大問2の文法問題が易化した以外大きな変化はない。大問3以降は毎年形式が変わるがすべて標準レベルだ。しかし1,000語程度の長文を含む大問7題は解答時間70分にしては多い。そのため、まず時間内に解答するために1,000語程度の医療科学系の論説文に慣れ、30分以内で解答できるようにする。次に文法と語句整序が毎年出題されるため、それぞれに特化した問題集を1冊仕上げる。その他の形式は過去問で十分に慣れておく。

数学

大問1の小問集合は基本的な問題が中心なので確実に取りたい。数学Ⅲからの出題が多く、計算量も比較的多いので、確実な計算力は必要だろう。特に微積分の計算は面倒がらずに自分の手で解き切ることを意識した演習を行うとよい。大問2以降の大問には典型問題ではない難度の高い問題が出題されることもある。解ける問題を確実に解くことが大切だ。なお、証明問題が必ず出題されている。

化学

大問5題。大問1は例年と同じく各分野からの小問集合だった。大問3の分配平衡、大問4のアレニウスの式、大問5の芳香族化合物の電離平衡が合否を分けるポイントだった。バランスよく良問で構成されていた。理科2科目で100分のため、問題を見極めて解答することが重要となる。毎年、グラフ問題や計算問題が頻出。普段からグラフの事象に興味を持ち意味を捉えよう。本学の過去問にも取り組み、出題傾向に慣れておくとよい。

生物

19年度と同様に大問3題構成のマーク式。難度としては標準的な問題が多いが、計算問題や実験考察問題、グラフや図から考える問題が多く、また問題の文章量や選択肢も多いため、制限時間内に解き切るのは難しい。20年度には見られ なかったが、特に遺伝子、代謝、神経・筋肉、体内環境の分野を中心とした計算問題はよく出題されている。問題の形式に慣れるために過去問演習は非常に有効。出題形式が似ているので、本学の他学部の問題に当たってみるのもよい。

物理

大問2、3は例年力学と電磁気からの出題だったが、20年度では熱からの出題となった。過去の入試では大問1の力学で、剛体のつり合いが頻出。問題は基本~標準レベルだが、計算量の多い設問も出題される。問題数が多く、時間的余裕はない。典型的な解法を正確に身につけ、解ける問題から着実に点数を稼ぎたい。各設問に対する選択肢の数が多いため、次元的にありえない選択肢を排除するなど、過去問演習を通して選択肢を絞り込む練習をしよう。


杏林大学

2021-02-06 | 日記

英語

出題形式に変化はない。大問1や3で出題される文法語法問題は標準的だったが、2つある長文の語彙レベルが上がったため18年度より難化した。60分で文法問題25問と会話文5問に加え、長文が2題あるため時間的な余裕はない。そのため時間配分を考慮した対策が必要。誤り指摘は慣れていないと解答できないため、特化した問題集を最低1冊演習するとよい。長文は医療科学系が題材の700語程度の英文を20分程度で読む練習をしよう。

数学

18年度より若干易化した。19年度は新しく大問3の(d)で領域を選択する問題が出題された。ハイレベルなテーマが誘導形式で出題される。計算量が多いため、素早く誘導に乗り正確に解き進めていくことが求められる。全分野の基本的な解法を習得した後、過去問などを使って時間配分や誘導に乗ることを意識した練習をしておくとよい。完答を狙わずに解きやすい問題から確実に解いていくといった姿勢も大切だ。

化学

大問3題。大問1は18年度から続く小問形式だった。基本レベルの問題で構成されているため、ケアレスミスに気をつけて、スピーディに解答してほしい。大問2は酸化還元に関する問題で幅広い知識が求められる。大問3は選択肢が多く、落ち着いて的確に判断する必要があった。対策としては、センター試験レベルの演習を進めることと物質特有の性質をしっかり把握することが大切。近年、易化が続いており、高得点を求められるため、工夫をしながら精度の高い解答を心がけよう。

生物

大問3題構成の18年度と異なり、大問が4題という構成。大問1で基本的な知識の一問一答形式の問題、大問2~4で実験考察問題という形式となり、難化傾向になった。教科書の内容の完全理解と定着を基本に、標準的な問題集で演習する。過去問演習では大問1の知識問題を素早く解き、残りの実験考察問題の大問に時間を割けるような時間配分で演習したい。

物理

例年通り大問4題構成だが、18年度から出題傾向が変わり、19年度も小問集合2題と力学1題、電磁気1題だった。小問集合は力学、電磁気、熱、波動、原子と全分野から出題されているため、幅広く学習しておく必要がある。年度によっては、難度が高い問題、時間のかかる問題も見られるが、基本的に問題の難易度はそれほど高くなく、典型問題が多い。しかし、試験時間に対して、設問数がやや多いため、典型問題を速く、正確に解くことが大切だ。


日本医科大学

2021-02-06 | 日記

英語

18年度から大問が1題減少したが、大問4の長文の語数が大幅に増加したため分量に変化はない。大問1は18年度と同じ形式だったがやや難化した。長文の選択問題には、複数の選択肢を選ぶものや選んだ選択肢が正しい根拠を説明するものがあり、自由英作文は長文の内容を理解して書く形式。文法力と語彙力を土台とした内容理解力が重視されている。そのため様々な分野の論説文を内容理解中心に読み、文法語法は丸暗記ではなく本質の理解を心がけよう。

数学

大問数が4題に減少した。各問題の難易度は例年通りだが、分量が減った分、易化している。大問1、2の問1、4の問1、2は答えのみを記入する形式である。問題間の難度の差が大きいので、標準的な問題を確実に得点することが重要となる。思考力を要するものや見慣れない題材も出題されているので、暗記に頼った学習では太刀打ちできない。すべての範囲の頻出問題を習得した上で、複数の問題を融合させた総合的な問題を解く練習を積む必要がある。

化学

大問4題。理論2題、有機2題だった。標準レベルの問題が多かったが、設問によって難度に違いがあり、時間内での解答に実力を要する。19年度は大問1の出来に左右された。他の大問は、本学を志望する受験生なら解答しやすいレベルである。例年、本質的な理解を基にした理由説明を求める出題が多いため、後期日程も含めた過去問で傾向を把握しておくとよい。記述力をつけるため、積極的に国公立大の入試問題を活用していこう。

生物

18年度同様に大問3題構成で、難度も18年度と差はない。大問2の知識問題をいかに早く終わらせて、どれだけ考察問題に多くの時間を割けたかが合否の決め手と言える。大問1の考察は典型問題だが、毎年大問3で遺伝子発現の調 節に関して様々なタンパク質を用いた多くの実験から考察させる問題が出題されている。マーク模試や本学または東京医科大の過去問などを用いて、限られた時間でしっかり初見の実験をまとめることができるような対策が必要。

物理

例年通り大問4題構成で、大問あたりの設問数5問の合計20問が続いている。ここ数年は、力学、電磁気、熱、原子から出題され、16年度以降は波動からの出題は見られない。19年度は難化したが、全体的に基本~標準レベルの問題で構成され、時間に対する問題量も適量で、高得点の争いとなることが多い。そのため、ケアレスミスには十分気をつけなければならない。また、例年、煩雑な数値計算の出題も見られるので、対策をしておきたい。