英語
例年通りの出題形式。標準的な問題が大半だが、大問3の語彙レベルは高く文脈からの推測が必要。大問7の記述式は医療系単語の知識が要求される。読解・会話文対策は700語程度の標準問題集を、文法語彙対策はオールインワン系の問題集を1冊仕上げ、医療系の基本単語を確認する。差がつきやすい英文和訳と和文英訳は演習後に複数の視点で添削してもらうとよい。最後に本学の過去問で時間内に解答できるように練習しよう。
数学
大問1の小問集合は19年度に4題から5題へ、20年度に5題から6題へと問題数が増えている。大問1は基本的なレベルの小問集合で、確実に得点したいが、時間を使い過ぎないことも重要。大問2、3は誘導に従って解いていく標準的な問題だが、大問3はルールを正確に把握できなければ、ほとんど得点できない。時間内に解ききるには、各分野の典型解法が瞬時に浮かぶように練習しておく必要がある。特に微積分、確率、数列、ベクトルは重点的に練習すること。
化学
大問6題。各大問は主に小問3~5題で構成され、マーク式が大部分。記述は、熱化学方程式、構造式、化学反応式、化学式だった。例年同様、最後の大問は異なる分野の小問集合だった。今回は、大問1のラザフォードの散乱実験を取り上げた問題の成否が得点に影響した。計算問題の際、解が選択のときは適切に工夫して計算をしよう。標準レベルの問題を押さえた上で、本学の別日程の過去問にもチャレンジして形式に慣れておくこと。
生物
知識問題は標準的なものが多いが、例年通り大問4と大問5の実験考察問題が複雑だったため、解答に苦労しただろう。前半に集中する知識問題をいかに速く確実に解答し、後半の考察に時間を割けるかが重要。本学は例年、人体・免疫・遺伝子形質発現・生殖発生に関して難度が高い考察問題を出す傾向があるので、この分野について考察を多く扱う問題集や図説のコラムに目を通して、覚えずとも、細かい内容まで理解しておくとよい。
物理
例年通り大問4問構成で、2題が記述式、残り2題がマーク式。19年度に比べると全体的に典型問題が多かったが、大問2はやや難しい。また、大問間に難易度のばらつきがあり、解きにくい問題で手こずってしまうと試験時間がなくなるおそれがあるので、どの問題にどこまで時間をかけるか慎重に見極めて解答する必要がある。マーク式の解答群も参考にして、できる限り多くの設問に答えていきたい。