英語
大問4題中、読解3題と自由英作文1題の形式に変化はない。大問1の語数はやや増加したが、全体の読解量は21年度並み。英文内容も専門的なものが少なく、選択肢も易しいので全体の難度は標準となった。同意語選択と内容一致が全ての大問で出題されているので、文法・語法・熟語よりも文脈重視の読解演習が必要。また細部の内容までは問われないので速読を重視し、700語程度の読解問題を15分程度で演習する。唯一の記述問題である自由英作文は15分で200語程度の英文を書く練習をするとよい。
数学
現在の出題形式になった10年度以降、13・15年度を除いて大問3で出題されていた証明問題が22年度は出題されなかった。また、数学Ⅲからの出題が少なかった。例年に比べれば計算量も減っていたが、それでも時間的には厳しめだ。確実に解き切れる問題から取り組んでいく必要がある。年度によって、また問題によっても難度の開きが大きいので、解くべき問題の見極めも重要な要素になる。計算量が多い年度もあるので典型問題は見てすぐ解き始められるようにしておく必要がある。難関大の過去問でハイレベルなテーマに触れておくとよいだろう。
化学
大問2題。大問1はマーク(第1~3問)、大問2は記述。大問1の第1問は易しい知識問題と解を選択できる計算問題。第2問の炭酸水素ナトリウムの溶解度には高度な計算力と思考力が必要とされた。大問2の油脂の計算や論述(40字)は得点源にしやすかった。この大問2の記述は、例年、出題分野が固定されていない。合格に必要となるハイレベルな解答力は、東大などの上位校の過去問や模試(メディカルラボ実力判定テストも有効)などをフル活用して身につけていこう。
生物
21年度と同様に、大問2題構成のうち1題は中問3題からなるマーク式、もう1題は記述式。大問1は、22年度のように考察問題が含まれている場合があるものの、解きやすい問題が多いのでここをなるべく早く片付けたい。記述式の大問2は論述問題や計算問題(22年度は出題なし)が含まれたり、22年度のように内容理解に時間を要する問題が出題されたりするので、ここでじっくり時間をかけて考えたい。
物理
大問1はマーク式の中問3題で、そのうち1題は小問集合。大問2は1つの分野からの出題で、記述式。問題構成が独特なので、過去問で慣れておきたい。22年度の大問1は、第2問が計算量も多く誘導に乗りづらいが、それ以外は完答を目指したい。大問2は相互誘導について深く理解している必要があった。また、設問数が多いため時間的な余裕はなく、問題を解くスピードがそのまま得点差につながる。解けそうな問題から解くことが大切だ。