英語
大問5の読解問題に記述の要約問題が加わった以外大きな変化はない。大問1~3は標準的な問題だが、長文の総語数が1,800語程度もある上、大問4には小問が26題ある。大問5も選択肢が多く、今年度から記述問題も加わったため全体的に時間がかかる。そのため時間配分が合否を左右する。対策として発音・文法・語句整序は標準的な問題集の演習をすれば十分だが、大問4、5は本学特有な形式のため、過去問で慣れておく必要がある。
数学
18・19年度と比べ大幅に易化し、基本的・典型的な問題が多く出題された。数学Ⅲ分野からの出題数も減り、初めて確率が出題された。また、大問1のみ小問集合となり、大問4が記述式から空所補充になったことで記述式の出題がなくなった。計算量も多くはないので、確実に得点できるように練習しておくこと、正確に計算できるように訓練することは効果的だ。難度が高めの問題に対しては難関大の過去問でハイレベルなテーマに触れておいてもよい。
化学
大問4題。大問1は正文選択問題で、例年同様、「すべてに誤り」という選択肢があった。他の大問は、いくつかの実験操作からなる問題構成だった。やや解きやすくなったが、問題数が多い。時間的に厳しく解答スピードを要求される。計算力と知識をつけた上で、本学独自の設問形式と時間配分に慣れるために、過去問に取り組むと有利。また複数の手順がある実験問題に対応できるように、様々な入試問題にあたっておこう。
生物
大問4問構成。例年通り標準的な知識問題が多いが、確実に理解をしていないと複数の選択肢から正解を絞るのが難しい。大問2のⅡ・Ⅲの問題は解きにくいと感じた受験生も多いだろうが、本文に書かれている情報で十分解くことができる。教科書などを通して典型的な生命現象の仕組みをしっかり説明できるように、また、日本大や埼玉医科大など知識中心のマーク問題で構成される大学の過去問を解いて慣れておくとよい。
物理
19年度と比べ大問数が1つ増加した。全分野から満遍なく出題されるが、特に力学、電磁気の出題が多い。核反応も含めて原子分野が頻出なので、原子分野まで確実に学習しておきたい。標準的な内容がほとんどだが、設問数が多く、さらに手間のかかる数値計算や有効数字の桁数の多い数値計算が頻出なので、事例読解のスピード、正確な計算力、解く問題のセレクトが合否のカギとなる。物理定数や三角関数の値が、問題ごとではなく巻末の表で与えられることにも慣れておきたい。