国公私立・医学部、薬学部、看護学部の攻略法 (さくら教育研究所)(SKREDU)

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愛知医科大学の入試問題の出題傾向と分析(さくら教育研究所)

2021-07-29 | 日記

英語

出題傾向に大きな変更点はない。読解がやや読みやすい内容になり、細部まで理解できなくても解答できる問題が増えたため易化した。語彙重視の傾向は20年度も変わらないため、まず語彙力を高め標準的なレベルの単語は派生語までしっかり覚える。次に文構造を意識して500語程度の英文を丁寧に読み込む。その際同意表現についても学習できればなおよい。最後に文法・語法、会話表現、語句整序を扱うオールインワン系の問題集を1冊仕上げる。

数学

大問1は答のみを記入する小問集合、大問2~4は過程も書かせる問題。20年度は小問集合が8題に増えた。確率、数列、極限、積分法が頻出。定番の問題が中心で、ここ5年は易しめ。以前は小問による誘導がないことも多く、年度によって難度に差があった。公式や解法の丸暗記では解けないものも出るので、典型問題の解法を習得した上で、標準的な国公立大用の問題集などで演習しよう。

化学

大問3題。20年度は大問2と大問3に有機の出題があり、その割合が高かった。典型問題による構成のため、高得点勝負となったと思われる。大問1には途中の解答がそれ以降の解答に影響を与える問題もあり、計算の正確性が必要。2科目100分なので効率よく得点を重ねたい。理論は頻出の化学平衡を始め、基本的な計算問題を押さえておくこと。また無機の出題にも備える。有機化合物の構造決定、高分子化合物の構造と性質への対策もしっかり充実させておこう。

生物

19年度と同様に大問3題構成の記述式。例年、論述問題が5~10題程度出題されることが多い。知識論述の問題が多いので、普段から用語の定義や現象を正しく表現できるように練習しておく必要がある。20年度は19年度に出題されなかった計算問題が復活した。今までも出題頻度が高かったので、典型的なものは解けるように演習しておく。描図問題も5年連続で出題されているので、日頃から教科書の図を意識して見ることを習慣づけておく。

物理

20年度も大問3題構成。大問3のSI基本単位の改定は19年5月に決まったばかりの新しいテーマである。以前は大問1つに含まれる設問数が多かったが、ここ数年は大問1つに含まれるのは多くて7問程度となっている。しかし、問題文は比較的長いものが多く、時間的余裕はあまりない。難度は、年度によりばらつきがあるが、基本~標準レベルの問題も多く含まれているので、それらを確実に解いて得点することが合格へのカギとなる。


福岡大学・医学部の入試問題の出題傾向と分析(さくら教育研究所)

2021-07-29 | 日記

英語

大問3が不適切なものを選ぶ形式に戻り難化した。また大問2の英文内容自体は標準的だったが、選択肢に紛らわしいものがあった。それ以外は例年通りで、全体的な難度に大きな変化はなかった。英文和訳が出題される大問1の対策としては、英文の構造より文脈に合う和訳を意識する。大問2の読解は700語程度の英文を内容理解に重点を置き演習する。残りはオールインワン問題集の演習で十分対応できるが、語句整序は難問が出題されることもあるので要注意。

数学

大問1、2の小問集合は幅広い分野から出題され、データの分析や複素数平面が頻出。難問というほどのものはないが、典型解法にあてはめるだけというものでもない。きちんと学習していないと得点しづらい問題が多い。大問3の記述問題は、例年数学Ⅲの微積分からの出題で、基本的な問題が多い。これを丁寧に計算して完答できるかどうかが合否を左右する。標準的な問題を確実に素早く解く練習をするとよいだろう。

化学

大問4題。選択形式の設問が多く、おもに基本~標準レベルで構成されていた。空所補充や基本事項の問題を素早く解いてから、解離度や多糖の枝分かれなどの計算問題に取り組むことが必要だった。わからない問題に取り組み過ぎると、時間の余裕がなくなってくる。例年、理論では電気化学、滴定、化学平衡などからの出題が多い。年度によっては、高い知識力を求められることがあるので、参考書や図説を使いながら知識をつけておこう。

生物

大問5題構成。従来通り基本的な知識を問う典型問題が多い。大問3の後半が思考力を必要とする問題だったが、類似問題を解いたことがある受験生も多かったのではないか。本学では例年必ず、恒常性や効果器・受容器・神経関連が出題されている。しかし、植物や進化・系統など広い範囲からも出題されるため、すべての範囲において抜けなく基本的な生物用語を書ける力を養うことが必要である。教科書傍用問題集などを用いて、基本的な問題を確実に解けるようにしてほしい。

物理

例年通り大問3題構成で、2題はマーク式、1題は記述式。力学、電磁気は必ず出題され、残り1題を波動または熱力学が占める。記述形式の問題は力学、電磁気からの出題となっている。難度は基本~標準レベルであり、丁寧に解き進めていけば完答も目指せる。しかし、設問数が多く、また年度によっては思考力を要する問題も出題されるので、解答時間にあまり余裕はない。


東京慈恵会医科大学の入試問題の出題傾向と分析(さくら教育研究所)

2021-07-26 | 日記

英語

19年度までの制限英作文がなくなり大問が4題から3題へと減少した。しかし長文中の英問英答と適文補充という新形式の設問で英作文力が問われており、全体的にはむしろ難化した。内容中心の出題で、空所補充など文法語法の知識よりも、語彙を問うものや文脈から判断するものが多い。対策としてはまず語彙力を高め、医療科学系のテーマを扱った論説文の読解問題を内容中心に演習する。さらに新形式の記述問題に対応するために、読んだ内容に関する英文を書くことも必要だ。

数学

大問1の小問は基本的な問題が中心なので落とせない。大問2以降は完答が難しい問題が多い。微積分、確率、空間図形が頻出で、整数や複素数平面も出題されている。近年は計算よりも論理を重視した出題になっている。証明問題も頻出で論理性が要求され、しっかりとした答案を書くのが大変なものが多い。難関大の典型問題を一通りこなした上で、標準レベル以上の問題集の解答を参考に答案作成の練習をしよう。

化学

大問4題。問題量が多く時間的に余裕がない。依然として、難レベルが維持されている中でも、解き進めていくと解答できる問題がやや増加した。受験生のレベルを考えると、例年より得点しやすい内容だった。また実験結果や実験装置から化学的な現象や物質を特定する問題が多かった。難関国公立大の入試問題やハイレベルな参考書を用いて知識や思考力を身につけよう。論述問題が頻出なので積極的に添削の機会をもっておこう。

生物

19年度と同様に大問4題構成の記述式。例年、計算問題は数題出題され、論述問題は大問ごとに数題含まれている。典型的な計算問題の演習や、論述問題の解答を短時間でまとめる訓練が必要となる。毎年出題される実験問題のように、時間のかかる問題が多いため、できる問題から素早く解かねばならない。また、20年度も出題されたが、他大学に比べて「生物の進化と分類」の分野からの出題が多いので、この分野もおろそかにせずに学習しておくこと。

物理

例年通り大問3題構成。20年度はすべての大問で、日常にある現象や医療機器を物理的な手法を用いて解析するという、受験生にとっては見慣れない設定の問題が出題された。しかし、誘導に従えばそれほど難しくない。日頃から、見慣れない設定であっても問題の意図を汲み取り、自分のよく知る典型問題に落とし込む練習が必要となる。また、13年度以降の過去問を活用して、見慣れない問題にも慣れておくとよい。


関西医科大学の入試問題の出題傾向と分析(さくら教育研究所)

2021-07-25 | 日記

英語

19年度まで出題されていた文法・会話文・発音などが消え、長文読解3題のみの出題に。形式は大きく変わったが、出題内容は例年通りのため取り組みやすかっただろう。長文の総語数は19年度より増加したが、大問が2題減ったため適量となった。すべての設問は標準的な難度。長文形式だが文法知識や語彙に関する問題が多いため、単に英文全体の内容を把握するだけでなく、単語や文法を意識して精読する必要がある。

数学

20年度は大問2(4)までが空所補充、大問2(5)以降が論述形式となった。大問2(2)、大問4は図示が求められた。17年度まで難化傾向だったが、18年度以降は易しくなった。論述形式ではあるが基本的な問題や、誘導形式となっている。過去には難度の高いものも出題されているので、複数の解法を使い分けられる力と迅速かつ正確な計算力は必要。典型解法を一通り学習したあと、標準レベルの問題集で解答作成の練習をしておくとよい。なお、領域やグラフを図示する問題がほぼ毎年出題されている。

化学

大問4題。20年度も化学用語の空所補充、化学反応式が出題された。これまでにも生活環境などに関連した化学物質が出題されており、今回はメダルの素材を題材にした出題があった。日頃から身の回りの物質について、関心を持つことが大切。本番では空所補充を手早く進めて、解答可能な計算問題や構造決定に時間を充てるようにしよう。前期日程のみの受験でも、後期日程の過去問を活用して、出題スタイルの把握と対策をしておこう。

生物

19年度までは大問5題構成だったが、20年度は大問4題構成に変更された。大問が1題減少したが、時間は全然足りず、かつ解きにくい問題が多かったので大幅に難化した。19年度に5題出題された論述問題が20年度は全く見られなかった。第1問の小問集合は、19年度は8題だったが、20年度は18年度までと同じく10題に戻った。「すべて選べ」という形式で問われる問題や、順に並べて指定の順番に来るものを複数答える問題があるので、正確な知識が要求される。

物理

例年通り大問4題構成である。19・18年度と出題はなかったが、原子からの出題が多い。また、実際の医学や工学を意識した、一見して高校物理の範囲を超える出題も見られるが、設問は既知の解法で解けるように誘導が工夫されているので落ち着いて対処しよう。ほとんどの設問で途中の考え方も記すことを要求されるので、日頃から正解へのプロセスを簡潔に記す習慣をつけていこう。


日本医科大学の入試問題の出題傾向と分析(さくら教育研究所)

2021-07-23 | 日記

英語

19年度から大問が1題増えたが、1つの大問が2つに分かれただけなので、分量に変化はない。長文の総語数は19年度同様で、読解内容は易しくなった。とは言え、紛らわしい選択肢があり、複数の選択肢を選ぶものや選んだ選択肢が正しい根拠を説明するものがあるため一筋縄ではいかない。文法力と語彙力を土台とした内容理解の力が重視されている。様々な分野の論説文を内容理解中心に読み、文法語法は丸暗記ではなく本質的な理解を心掛ける。

数学

各問題の難度は例年通り。大問2、大問3の問4、大問4の問2、5が記述式で、他は空所補充または答のみ。大問間の難度の差が大きいので、標準的な問題を確実に得点することが重要。思考力を要するものや、見慣れない題材も出題されているので暗記に頼った学習では太刀打ちできない。全範囲の頻出問題の解法を習得した上で、複数の問題を融合させた総合的な問題を解く練習を積む必要がある。

化学

大問4題。理論2題、有機2題だった。例年同様、標準レベル以上の問題が多く、時間を要する設問も含まれていた。時間内に解答するには実力を要する。今回は、大問1-Cと大問2の出来が合否を分けただろう。本質的な理解に基づいた問題が多く、計算力も必要とされる。対策には後期日程も含めた過去問を活用して、類題の出題に備えておこう。また国公立大の入試問題で記述式や難度の高い計算問題への対応力を磨いていこう。

生物

19年度同様、大問3題構成。20年度は前半の知識問題で構成される大問2題を早く正確に終わらせ、大問3の骨芽細胞の分化に関する考察問題にどれだけ時間を割くことができたかが合否のカギとなった。本学は毎年、大問で遺伝子発現の調節に関する様々なタンパク質を用いた多くの実験からある生命現象の流れを考察させる問題が出ている。マーク式模試や、本学や東海大の過去問などを用いて、限られた時間で初見の実験を的確にまとめる力を養いたい。

物理

例年通り大問4題構成で、大問あたりの設問数5題の合計20題が続いている。ここ数年は力学、電磁気、熱、原子からの出題が続いていたが、久し振りに波動から出題された。全体的に基本~標準レベルの問題で構成され、時間に対する問題量も適量で、高得点の争いとなることが多い。そのため、ケアレスミスには十分気を付けたい。また、例年、煩雑な数値計算も出題されているので、対策をしておくこと。