Bitches Brew での時間は、私にとって、発見と思考の時間でもある。
お店のお手伝いをほんのちょっとしながら、ギグを観る機会をいただいている。
もちろん、不規則勤務をこなしながらで、その勤務だけでも体力的に限界に近い。
それでも、ギグに立ち会うたびに、大いなる刺激をいただいている。
昨日は、『庄田次郎(ts.as.)セッション』
木村由(dance)とのDuo 予定だったが急遽斉藤真紀(fl.)が参戦。
そして、なんとカナダからの旅行者二人もやって来た!
このお二人との出会いが、またすごい。
偶然は必然というが、何が何を引き寄せるかってことは、
興味思考関心、まぁ、つまり好みってやつですかね、いや、生き方といっていいかもしれない。
そういったものが、引き合うんだなぁ、そして出会わせてくれるんだなぁと思う。
若い二人は
二週間くらいの予定で来日。
東京が思ったより寒くて、温泉に行こうという話になり、下田へ行くことになる。
で、下田をブラブラしてたら、気になるartisticな入り口に目をとめる。
そして、そのドアを開けると、そこには庄田次郎さんがいた、ってわけだ。
意気投合し庄田さんのお店でさんざん飲んで、その時に昨日のギグのチラシを受け取る。
そして、昨日、そのカップルはやって来た‼︎
そして、くいいるようにステージを見つめ続ける。
遠い異国のお客様、打ち上げも一緒に参加(^^)
フリージャズが大好きなようで、杉田さんとも話題が尽きない。
そして、杉田さんの写真からなるポストカードを12枚プレゼント。
これには、大興奮で、さらに盛り上がる。
何しろその中の一枚に写るミュージシャンのライブに去年行った!素晴らしかった!と。
いやいや、焼酎の一升瓶をテーブルにドンと置いて、大いに盛り上がった。
あ、写真の時はまだ一升瓶がない。
この後、ドン!とテーブルにやってくる(笑)
偶然は必然だったと思うなぁ。
そして・・・
肝心のギグ。
庄田さんは、一貫して、感じたままを意識的に表現する。
庄田さんのギグを紹介する時に、私は、書いた。
ステージに立ち『さらす』
ステージは全てを『さらす』
さらされたその姿は美しい。
そこに立つ人間の鼓動がある。
打算が排除される場所であり、
特別な場所なんだと私は思う。
木村由さんも、そこに起きたことに反応し、
さらに時間のリズムに自ら切り込んでいた。
集中と解放を繰り返しながら、その存在を見せつけていた。
そして、ステージの中心にその意識を集中しながら、
時間に絡んでいく、斉藤真紀さんは、フルートだけではなく、
篠笛、ジンジャーエールや烏龍茶の瓶も巧みに操る。
音の出るものを駆使して、絡み合う。
書きたいこと色々あれど、写真のみにて。
そして、私・・・
『庖丁お定のモリタート』
ギグが終わり、その熱気と興奮が空気を支配している中で、歌う。
庄田さんの汗でグッショリ濡れた襦袢を羽織る。
カナダからのカップルは、日本語はほとんどわからない。
言葉の意味に頼らず、伝える・・・かなりレアな経験をしました。
幸い、感じてくださる方たちでしたので、楽しんでいただけたようです。
というか、歌い終わった後のジャスチャー入りカタコト英語で阿部定説明・・・
が、一番面白かったかもですが(笑)
集中しながらも、素である状態。
自分でありながら、自分を脱ぐ。
あぁ、深い、深すぎる。
とめどない創造の旅は続きます。
どこを目指すのか、どこに行き着くかよりも、
今この瞬間を丁寧に積み重ねていく。
白楽方面には、足を向けて寝られない。。。と思う私なのでした(^^)