思い立ったが吉日、ということでblogを引越しすることにしました。
こちらの方は一応アーカイブとして残しておくつもりです。コメントのチェックなどもしますので、レヴューになにか物申したい方は引き続き書き込んでくださいませ。
新しいとこは
http://d.hatena.ne.jp/urt13/
です。11/1現在工事中。
ごく少数のリンクしていただいている方々、大変お手数ですがこちら貼り直してい . . . 本文を読む
「限定解除」。
いくら見開き三分割してオサレに演出しようが、思考放棄は隠せない。まあいつものことで、そもそもこのマンガに頭脳戦など求めていない。しかし《どいつもこいつも、ぶっ壊れちまえ》って、巻頭ポエムまで思考放棄するのはどうかと思う。もっとオサレ臭を出すべく腐心するべきだと思う。それがオサレ漫画家の責任だと思う。責任と言えば各人の「テーマ・ミュージック」とやらがしばらく示されていないがあれをもっ . . . 本文を読む
ネタバレ注意。
70sの乱歩賞で、青春ミステリの嚆矢がなんだかオサレな表紙で復刊。まったく意味不明なタイミングだけど、ブクオフで昔の白背の講談社文庫買おうかずっと迷ってたので、嬉しい復刊ではありました。でも和田誠のイラストのイメージ強かったから、違和感はバリバリですな。
で、作品じたいは、うーん、古いなあ、という感じ。視点人物のおっさんっぷりが青春ミステリとしての風合いを殺しているし、そもそも登 . . . 本文を読む
前回のアウェイに続いて、ホームでも快勝。
ディフェンスでの連携、組織成熟に多少の破綻が見られた(特にセットプレー時)とは言え、主導権は試合通じてしっかりと握った。前回は押し込まれる場面も多かったが。平山1トップのフォーメーションながらも縦に蹴るだけのサッカーをせず、2シャドー、中盤の四人もそれぞれ顔を出す流動的な攻撃は、このチームに抱き続けてきた不満が払拭される予感を充分に感じさせるものでした。ま . . . 本文を読む
連続ドラマを観たのは何クールぶりでしょうか。
まあいかにも「月9」って感じで、なんの目新しい構成・演出もないながら、鉄板のキャスティングで安パイって感じだと思います、ドラマ。
で、そっちも今からいよいよSオケ編って感じですが、原作においてもマルレオケでのオーケストラ展開。Sオケほどの燃えはそもそも期待してないのですが、オーケストラという素材の群像劇との抜群の相性を実感する面白さでしたね。
ノースリ . . . 本文を読む
主役の潤んだ声にかぶせて、あのやさしいギターの響きが流れた瞬間に、「あー俺、ぜってー泣くな」と思いました。
久しぶりに会ったらますますツワモノになってた周りの友達が鼻をすする音に、それは確信に変わってやがて溢れました。
《友達のようでいて 他人のように遠い》
BGMが唄っていた《愛しい距離》のなんたるかを、あの空間にいて初めて実感したように思います。
まったく、綺麗な心だよ。
最大限のおめ . . . 本文を読む
ネタバレ一応注意。
なんだか最近、辛い読書が続くなあ。
整体師シリーズ。どうしてもこうもクソ正直なフェミニズム小説書いちゃうんだろう。坂木司かと思った。話的には『ガーデン』(大好き)と似てるけど、そっちにあった情念の凄みが皆無です。「(男の横暴によって)傷ついた女性たちが、理解ある男性の助けを借りて立ち直る話」です。アホか。
このしょうもなさ、この小松崎って何一つ魅力のない主人公にして視点人物の . . . 本文を読む
ネタバレ注意。
…微温い。
危惧していた通り、『4TEEN』に見られたような、最近の石田作品に顕著な偽善性。正直に言って、読んでいながら空虚感に支配された。
彼は一体何を失ってしまったのだろう。
彼の小説から、「エッジ」(と呼ばれていたもの)が失われてしまったことは、日本のエンタテインメント小説におけるとても大きな損失だと思う。まあ初期作品からして、『うつくしい子ども』とかどうしようもない . . . 本文を読む
ネタバレ一応注意。
すげえ文章があった。
《彼女が今やろうとしているのは、自分の目がそこで捉え、自分の感覚がそこで感じていることを、少しでも適切な、わかりやすい言葉に置き換えることだ。その言葉は半分は私たちに、半分は自分自身に向けて発せられることになる。もちろん簡単な仕事ではない。唇は緩慢に、とぎれとぎれにしか動かない。まるで外国語を話すときのように、すべてのセンテンスは短く、言葉と言葉のあい . . . 本文を読む
ネタバレ注意。
京極堂シリーズ最新刊。
何人ものストーカーと何人もの被ストーカー。何人ものそれを守ろうとする人たち。殺そうとする人たち。何人もの警官と元警官。影の薄いレギュラーメンバー。特に榎木津。
読んでる間はそれらの構成が物語を冗長にする要素にしか感じられず、結構ストレスが溜まります。『陰摩羅鬼』も冗長だったからね。しかし真相が明らかにされてみると、それらがすべてこの「反転」の構図を描くのに . . . 本文を読む
一週間サボったのは『邪魅の雫』に手こずってストック切れたからです。
CDに関して言うなら、ずっとラッドにハマってたからです。
というわけで三枚目。当然全曲行く…その前に総括すれば。
ロック/ポップのアルバムとして、正直とてつもなく高クオリティ。三枚通して聴いてくると世界観の広がりが圧倒的で。輪廻と進化の端から端まで。ちいさな蛍の光から銀河の果てまで。野田洋次郎のソングライタとしての急速な発展を「な . . . 本文を読む
二枚目。
もうね、アホほど多彩。楽曲の完成度は格段に向上してるけど、ますます正体の掴めないバンドに。
まとめて感想書くのは無理だから全曲行きます。
①愛し ~明くる明け~
⑥「愛(かな)し」からの別アレンジ抜粋。静謐な幕開け。《愛しているという声が 泣いているように聞こえた》というフレーズが、このアコースティックなアレンジのなかでさらに際立つ切れ味。
②なんちって
で静かに始まったと思ったら一 . . . 本文を読む
ラーメンズ小林と、バカリズム升野の大喜利ライヴの書籍化作品。
小林に対してはもはやなんの説明も要らないと思いますが、バカリズムも好きなコンビです。「森進一の物真似が止まらない」という設定のコント、多分人生で一番笑ったと思う。死の危険を感じた。
内容に関しては、二人とも芸人にしては無駄に絵心があるので(小林なんて商業漫画誌に連載持ってたし)、フリップそのまま収録で、絵ネタが多いのが新しいと思う。《" . . . 本文を読む
今巻は今までになく粒ぞろいだと思う。
見所だらけ。「バイオ部」という組織(の部長と副部長)は美味しいファクタになりそうだし。「兄姉」の関係性はとても清新な感動を与えてくれるし。「見事なまでに逆だぜともお」は「夏休み文学」として独自の地歩を築いたとまで思えるものだし。相変わらず話の〆がシュールで独特な間を持ってて面白いけど、「バクダン持って走るのだともお」で珍しくキレイにしまったのもまた一興だし。
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