urt's nest

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国際親善試合 U-21日本代表 2-0 U-21中国代表 vol.2

2006年10月26日 | soccer
前回のアウェイに続いて、ホームでも快勝。
ディフェンスでの連携、組織成熟に多少の破綻が見られた(特にセットプレー時)とは言え、主導権は試合通じてしっかりと握った。前回は押し込まれる場面も多かったが。平山1トップのフォーメーションながらも縦に蹴るだけのサッカーをせず、2シャドー、中盤の四人もそれぞれ顔を出す流動的な攻撃は、このチームに抱き続けてきた不満が払拭される予感を充分に感じさせるものでした。まあぶっちゃけ、大熊が無能だったって話だと思うけどね。
ようやくチームに加わった平山に関しては、ゴールはハンドだったけどその前のシミュレーション取られた誤審でイーブンでしょう。危惧していたよりは機能していたと思います。常々言われている連携とコンディションがさらに整えば、このチームのファーストチョイスはやはり彼でしょう。この日のシステムは彼にもチームにとってもベストに近いと思いましたし。
今回特に目を引いたのは二人。まずは⑧本田圭祐。身体の強さ、この年代ではほぼ取られることのないボールキープ、(たまにナメくさった)攻撃のアイデアという持ち味に加えて、この試合での尽きない上下動の運動量は彼の代表にかける強い気持ちを感じさせるものでした。見せなかったのはプレイスキックぐらい。もう左サイドハーフは彼に完全固定でいいと思う。あとは⑩背負った増田誓志。やはり彼の長い距離の飛び出しのセンスはそれだけで金取れるぐらいの見事なもの。一点目はその特長と、実に美しい弧を描いたクロスでのアシスト。苔口の落ち着いたキープからのサイドチェンジも、囮になった平山も、その背後でドンピシャで頭に当てた梶山もそれぞれいい仕事しましたが、この実に美しいゴールシーンで一際輝いていたのは、このチーム随一の男前でした。
まだ予選は先なのに、成熟の気配すら漂わせた試合でしたね。混迷を繰り返した前年代よりは、確実に期待できるチームだと思います。特に監督が。この試合の不安材料は主にDF(そして主に一柳)でしたが、水本が回復するか、増嶋が奮起するか、福元が突き上げてくるかすればそれも問題ないでしょう。吉弘か柳楽あたりが頑張ってくれればまた面白いけど…。
で、さらに悩みが深いのが中盤から前。てかこっちは人がいすぎで。梶山・青山のボランチも良かったけど、途中出場に回った枝村と谷口も最初から使いたいし…。さらにはその前、家長と水野はどこで使うんだ? 個人的には2シャドーに二人並べて、増田を一列下げるってのがいいと思うんだけど…。

…いかん、長文になってしまった。とにかくそうした期待を抱かせるに充分な試合ではあったということです。下からの突き上げ(福元、内田、柏木、あと梅崎)も含めて、このチームにはこれからもフォーカスしていきたいと思います。