注意)こちらは「虫ネタ」なので、虫が苦手な方は読まずにとばして下さい。
※敢えて、写真も小さめです。
写真は「ハラビロカマキリ」。
子供の頃、よく虫捕りでゲットしました。
「オオカマキリ」なんかに比べて、カマが背中側まで回ってくるので、つかみ難いんですよね。
さて、これ以降は、さらにマニアックな話です。
子供の頃、虫捕りをされた人はご存じかと思いますが、カマキリのおなかの中には「ハリガネムシ」っていうのがいます。
先日、テレビで放送していたのですが、カマキリのお尻を水に浸けると、そいつが出てくると言うのです。
で、番組内では、次々とカマキリ(たまたま「オオカマキリ」ばかり)を捕まえて実験を。
でも、出てきません。
専門家に聞くと、「オオカマキリ」だと確率は低いが「ハラビロカマキリ」だと、かなり確率が高いらしい。
ということで、「ハラビロカマキリ」を捕まえて水に浸けると。。。
出てきました!
しかも、1匹のカマキリから2匹の「ハリガネムシ」が出てきたりと。
とまあ、ここまでは虫好きにとっては普通の話ですが、興味深いのが「ハリガネムシの一生」。
カマキリの中で成長した「ハリガネムシ」は水中(池や川)で交尾をし、産卵、そして、幼虫は水生昆虫(例えば、トンボなど)を介して、カマキリのおなかに戻ってきます。
ここで、「カマキリからどうやって水中に戻るのか?」というのが、かなりの疑問となりますが、「ハリガネムシが宿主であるカマキリの行動を制御する」という研究があるのです。
まさか、「ラジコンのごとく、ハリガネムシがカマキリを操縦する」ということはないと思いますが、例えば、「すごく喉が渇くような物質を分泌する」とか「可能な限り低い所に移動する(≒重力走性/植物の根にあり)」といったことは可能であると思われます。
いずれにせよ「寄生生物による宿主の行動制御」は興味深い研究であり、今後の推移を見守りたいと思いますね。