からくの一人遊び

音楽、小説、映画、何でも紹介、あと雑文です。

太田裕美メドレー

2016-07-22 | 音楽
太田裕美メドレー


太田裕美さんです。




雨。

私は雨が嫌いだ。

濡れるし、冷たいし、それにうざったい。

気分も最悪、雨の日は頭痛がする。

そういえば、長男も雨の日は頭痛が酷いと言っていた。

遺伝かな。

遺伝だとしたらごめんなさい。


今年は関東の方は雨が少ないようだ。

関西以南は大雨が続いているというのにね。

この差はどうして生まれるのだろう。

まあ、雨が嫌いな私にとっては助かっている。

雨が多い地方の皆さんには申し訳ない気持ちで一杯なのだけれど・・・。


先日、雨の日。

「いつまで寝てるの」とカミさん。

「うーん」と私。

「こんな日に寝てばっかいたらカビはえちゃうよ」

「・・・頭が痛いんだ」

「だから?」

「だからって、痛いんだよ」

「女は月一それを我慢しているの!!それくらい我慢なさい」

その言葉に非情さを感じた。感じて長男が具合悪いときには我を忘れるほど、おろおろするくせに俺にはなんでそんな態度なんだ、と問うと、

「〇〇〇はれっきとした私がお腹を痛めた肉親、あなたは・・・・あなたは?・・・何だろうね」

答えがすぐに出ない。

それからカミさんはしばし考え、目玉をくるくるとさせるとやがてなにかに行きついたのか、「ふふ・・」と意味深な含み笑いを浮かべた。

私は、カミさんのその含み笑いに何か遠いものを感じた。感じて不安になり、俺はなんなんだと答えを待ち切れず問うと、カミさんは「なんでもな~い」と言ってその場を逃げるようにして離れて行ってしまった。


ふふってなんなんだ。あの含み笑いは!


私は再び布団を被った。

被って心底思った。

俺はカミさんに特に要求することはない、けれど今初めて痛切に何が足りないのか、何を願っているのか、ほしいのか分かった。

ただ一つなのだ。ただ一つだけなのにそれは手を伸ばすをするりと通り抜けまた遠くへ行ってしまう。

”愛がほしい”

ただそれだけが俺の願いなのに。



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする