膠原病患者たちは「食事に気をつけろ」、「塩類少なめにしろ」とかよく医者からも薬剤師からも言われますよね。食事は体調をも左右することがありますしね。(食えないはずのもの食ったら3日も下痢して死ぬかと思ったやつ)でも実態どうなの的な話を今日はしましょう。
基本的に膠原病患者の食事パニックは多分以下のように分けられると思います。
味覚障害型
嚥下機能型
塩分・カロリー型
シェーグレンは嚥下もですけど、味覚もやられることが多く、食生活大パニックに陥りがちです。で、多分全身疾患系は塩分・カロリー調整が目下の仕事になると思います。
味覚障害はシェーグレンの急性増悪で起こることが多く、入院中から退院後2年くらいで正常になることがほとんどのようです。しかし4分の1位はましになるものの残り、長いお付き合いになります。この場合食べられるものを食べることが死なないために大切になってきます。あとはどうしてもご飯が不味いと心も堕ちてきますので、その精神的な管理でしょう。(もうもはやこの辺はグルメ云々の話でない。)私の入院中の鬱もご飯がセメダイン食ってるみたいだった時から始まってますしね。ここは大事なとこです。長くなってきた場合は、食物を思い浮かべながら食べるといろいろなものが食べられるようになります。
嚥下機能型はシェーグレンだと長いことお付き合いすることになるパターンが多いです。しかし、薬を変えたタイミングで改善することも多い(特にシクロスポリン、アザチオプリンからセルセプトにシフトした時はよく起こります。)ので、気長に待つようにしてください。柔らかめにして、噛みやすい食事にすることがポイントです。あとあまりポソポソしたものを出すと飲み込めなくなります。お酢は唾液の増産をさせるので、酸っぱいものを出されますと調子の良いことが多いようです。
塩分・カロリー型は普通の生活習慣病に準じてコントロールする場合とコントロール不要な場合がございますが、共通して注意しなければならないのは間食(おやつ)です。ステロイドを飲んでいるために血糖値が上がりやすく、ここを間違えると血糖値が上がり大変な羽目になります。特に注意しなければならないものは、ポテトチップス系、クッキー系です。ケーキもあまり食べると大変なことになります。
膠原病患者の食事は正直なところ、どこまで入院中に管理したものが保たれているのかといった統計があまりありません。(まあ膠原病患者に限らず、食事・排泄関係の統計は少ないんですけど)ですからついうっかり味覚障害があるから食べられるものだけを長いこと食べ続けていたり、あまりにも食事の速度が遅いために量が少なかったりすることが多いです。(実際私の患者友達の中にも危険な食生活をしている人は結構います。)膠原病の場合調理形態を工夫したりすることで味覚や嚥下は大幅な改善が見込めます。(ただし過度に柔らかくすることは筋力アップの点からもお勧めしません)できるだけ美味しく食べて長く味わえるように努力したいものです。
しかし、なんでおいらが矯正治療で噛めない期突入の時にこんな記事書くように頼んでくるんだよ〜〜。TDL氏〜〜。
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