Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

明らかに退化している

2015-11-24 23:44:45 | ひとから学ぶ

 「頓に思うこと」で交通社会の異変について触れたわけではないだろうが、早朝事故に遭遇した。午前6時半の開扉までにと思っていつもの道を走っていた。前方の信号機が赤に。前の車に続いてゆっくりと交差点手前で停車した。前方右から交差点内に軽自動車が進入し、本線である県道に曲がるのではなく、そのまま横断しようとしたその時だ。前方から対向車が減速することなく前進してきた。ちょうど軽自動車が交差点の真ん中に入ってきた時だ。大きな音とともに軽自動車が少し宙に浮いただろうか。衝突して交差点に突っ込んできた車も気がついたのかハンドルを少し右に切ったのだろう、横を向いて角にある電柱にぶつかって停車した。宙に浮いたと思った軽自動車は横転して交差点横にある宅地の塀にぶつかって止まった。わたしの車にまで衝突した際の風が届いたように思った。何かが飛んできたような威圧感だ。おそらくわたしの前に停まっていた車は、もっと風を感じただろう。直前で起きたのだから、自分のところまでぶつかった車が飛び込んでくるのでは、と思ったはずだ。まだ薄暗い夜明けの出来事だ。信号のかわりはなではない。すっかり信号が青になってから入ってきた軽自動車にしても唖然としたに違いない。

 前の車のドライバーが飛び出していく。わたしもハザードランプを点滅させて横転した車のドライバーの様子をうかがいに。首が痛そうだが意識ははっきりしている。自ら車外に出られそうだ。相手の車がどこにぶつかったのか、派手な衝突劇だったのに、塀にぶつかってフロント部分は潰れているが、ぶつかったであろう運転手側のドアにはあまり痛みがない。相手の車が大きく、そして軽自動車が横転したことが幸いしたのか、意外に衝撃は和らいだのかもしれない。救急車を呼び、しだいに通行車両が多くなる道の交通整理を始めてしばらくたったころ、救急車、そして警察がやっきた。それまでぶつけた側の運転手は動転しているのかふつうの様子ではない。

 そもそも赤信号なのに突っ込んでくるなどという行為はふつうじゃない。「どうなっているんだ」と叫びたいほどだが、こんなことが起きても不思議ではない無秩序さを感じた。猫を立て続けに引いて以降、自ら車をドカンとやられて医者通いをしている始末。事故めいたことが続いている。そんなこともあっ「頓に思うこと」を記したのに、怖い世の中になったものだ。左からこちらに進入しようとする車が「本当に止まるだろうか」、と不安を抱くことが多くなった。何より一方通行を逆行する車もそうだが、赤信号なのに突っ込んでくる車にはどうにもならない。

 最近とくに大事故が起きるのではないかと感じているのが、工事用の片側交互信号だ。わたしがふだん利用している県道は、このごろあちこちで工事用信号機が設置されている。赤信号で最前列で待っていてカウントが20秒を切ったころ、後ろの車が早く行けとばかりハンドルを右に切ってわたしを追い越していきそうなほど乗り出してくる。しかし、ここの信号は10秒あたりでも対向車が来る。ようは相手側が赤になったころのこちらのカウントが20秒に近い。だから20秒では赤になったばかりに突っ込んできた車が入ってくるのだ。信号機ごとその設定は異なる。最近相手側が赤になってからこちらが青になるまでの時間差のない信号機が目立つ。それこそ危なくて仕方ない。そもそもなぜこうした信号機は、赤色時に青になるまでの時間をカウントダウンするのか。故に赤でも突っ込んでいく車が多くなる。これも信号無視にほかならないのだが、もちろんわたしもカウントダウン10秒を切ると発車するが…。


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