Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

ひとり旅

2005-09-13 20:00:49 | つぶやき
 春まだ早いころ国東を訪れた。国東には若い頃から思い入れがあった。長野県には数の少ない磨崖仏がたくさんあるからだ。そして、石仏の写真で子どものころからお付き合いをさせていただいた京都の方が、ぜひ一度一緒に国東に行きたいということを、会うたびに言われていたことが、それほど魅力のある場所だという印象を持つきっかけとなった。しかし、その知人はもう他界された。わたしとは歳にして、50歳以上離れていたのだから、もっと早い時期にそうした機会を持たなくては、なかなか実現できることではないに、なかなかその時間がとれなかったというのも事実である。その念願の国東を訪れるにあたり、泊まる場所を探したのだが、なかなかないのである。まったくないわけではないが、間近になって決めたため、予約がなかなか取れないのである。加えて、公共の宿のようなところしか宿らしいところがなく、とくに根っこのあたりの豊後高田とか宇佐というような市部ならとにかく、半島内にはいって泊まろうとするとなかなか場所がないのである。さらにいけないのは、一人旅という点である。ホテルのようにシングルという設定があればよいが、こうした場所にある宿泊施設にそういう場所はない。
 なんとか泊まる場所にあわせながら行く日を前後させて調整したが、一人旅というのは、ほとんどしたことがなかったので(若いころは遠出しても車中に泊まったりしたから、またともな宿泊はしなかった)、意外と損が多いことがよくわかった。公共の宿などは、複数人の宿泊を前提にした宿がほとんどのため、一人で泊まると部屋代が割増となる。フェリーなんかを使っても一人で車とともに利用するのは割高であるし、世の中の割引制度は家族連れをねらっていて、そうした恩恵にあやかることがなかなかできないのである。この旅に出る際に、息子に一緒に行かないかといったが、学校を休むのが嫌だといって断られた。学校休んでもなかなか行けるところじゃないから、メリット大きいよと年寄りや母も言葉をかけたが、「うん」とは言わなかった。
 ということで一人旅がしにくいということを知ったが、このごろは女性の一人旅だったらまた違うのかもしれない(割引制度がいろいろありそう)。
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