VOL2 わ・た・し流

おとぼけな私ですが 好きな本のことや 日常のなにげない事等 また 日々感じたことも書いていきます。

桃花徒然 その64

2022-11-04 14:43:33 | 永遠の桃花

原作  枕上書の番外編、途中までだったので

続きを ようやく最後まで読んだが  やはり面白い。

(ただ、唐七さんの年月の観念が  時々  ?  なのよね)

番外編1では  世界がまだ混沌としている状態から

天と地に分かれ  天族、鬼族、魔族、妖族、人族の

五族が誕生して争いが絶えない世界になっている

という状態になった事が  ざっと説明される。

 

こういった世界観で、私が思いをはせるのが

封神演義とか西遊記、指輪物語・・・

歴史観が一番しっかりと描かれているのは

指輪物語で、あれに勝る物語はまだないでしょう。

まさに、現代における一大叙事詩で、それと比べる

のはいささか失礼というものですが・・・。

 

読み返したい時に原作は長すぎる為、自分用に

ダイジェスト版を書く・・・😁

そんな気にさせる物語「枕上書」

 

番外編1 より・・・

洪荒の始まり、天地はまるで一つの卵のよう、

その中で目を覚ました 盤古神は混沌に耐えきれず

斧を持って卵を勝ち割ると、 天と地が出来た。

天地を分ける事に精魂を費やして、盤古神は

滅するが、その靈氣によって神々が誕生した。

最初の神々のうち、父神  母神は生まれながらにして

最も強い霊力を持った。化身すると  盤古神の意識を

継いで天道に従い、四海を移し六合を築き、八荒を

作りあげた。こうして  天と地の違いが出来ると

天には太陽、月、星が、地には自然、時、山、川

海、草木、森林が出来上がっていった。

四海ハ荒の神仙世界はこうして生まれた。

その後  天地の霊気によって五族が誕生した。

十五万年ほどは何事もなかったが、人口が増える

に従って 争いが起きるようになった。

妖族と人族は弱小だった為、天、鬼、魔族の争いに

翻弄されるばかり、特に人族が犠牲になっていた。

晩年に差し掛かっていた父神は、争いを阻止する力

はなかったが、学堂を開いて五族がもれなく参加

出来るシステムを作って、互いに理解を深め合えば

争いが減るのでは、と期待した。こうして

学堂「水沼澤」は崑崙の東、寿華野の地に作られた。

 

また、盤古神の寂滅後  四海ハ荒の外の混沌には、

古神仙体を食して育った赤蓮華の種を撒いた。

赤蓮華は  盤古神の創世力をもって  花びら一枚

一枚が一つの世界を作り、八荒の外の混沌世界が

数個の小世界となって  三千大千世界、十数億の

凡界が誕生した。

しかし、そこには悪臭が充満していた為、父神は

学堂で教えながら、十数億の凡世の悪臭を

調伏していった。

 

父神は  平和な世を期待して 数万年も力を注いだが

部族間の友愛も弱小な人族への養護も実現しなかった。

それどころか、嫡子墨淵が 自分の死ぬ百年ほど前に

戦を戦で制する行動を起こす。

墨淵は圧倒的な武力を持って  七百年しないうちに

天族が統率する世を築き上げた。

魔族とは「章尾之盟」を締結し、南荒にのみ、

生息する許可を与えた。

しかし、天族が  封神大典に奔走している隙をついて

魔族の女神 少綰が  四海ハ荒と凡界を隔てている門、

「若木之門」を 鳳凰の涅槃真火をもって焼き払い、

人族を凡界に送って  自身は仙力を使い果たして

羽化してしまった。

 

・・・この辺りのお話しが、もしや墨淵の

菩提劫・・・?なのでしょうか?長くなるので

続く・・・