VOL2 わ・た・し流

おとぼけな私ですが 好きな本のことや 日常のなにげない事等 また 日々感じたことも書いていきます。

桃花徒然 その58

2022-10-10 13:37:36 | 永遠の桃花

今日の猫 通院が思ったより早く終わったので、

枕上書より  帝君が靑丘に婚礼の申し込みをした

時の話しをちょっと書いてみます・・・

 

鳳九の兵蔵の礼に 玄之魔君  ジョウ.ショインが

乱入し、靑丘を支配する権利を手に入れようと

した時、帝君が鳳九の夫であると宣言して

妻の代わりに魔君を倒して  靑丘の災難を救いました。

観戦していた靑丘一同他にとっては  まさに青天の霹靂

 

様々なひとたちの驚愕ぶりが書かれています。

成玉元君は九重天に戻ってから  茶席を設け、

兵蔵の礼でのエピソードを熱く語りました。

半月以上も席は満員御礼状態になって、成玉は

たんまり儲け、手伝った阿離もおこぼれいっぱい

もらいましたとさ(≧▽≦)

一方、知鶴公主は色を失い  しばらく大晨宮に

居座って  帝君の帰りを待ちつつ酒に溺れる始末。

誰彼構わず捕まえ  くだをまく。帝君の執事、重霖

に絡んだ際に痛烈な一撃を喰らって血を吐き、

自分の仙山へ戻って行ったとの事・・・

曰く「帝君が好きなのは、料理が上手、兵器に

良く通じている、美人であるの三つを兼ね備えて

いる人です。貴女はどれも得意ではなく、美貌

においては、貴女は美人ですが、鳳九殿下に

比べれば醜い部類になってしまいます」😅

 

鳳九の祖父、白止帝君は  兵蔵の礼の後、東華帝君と

話しをした。東華は腰を低くし、妻の祖父としての

白止に礼を尽くす。

孫娘  鳳九に一目惚れをした為、帝后に迎えたい。

本来ならば習わしに沿うべきところ、二人して

異界に入り込んでしまい  様々な事情が重なって

しまった。その為簡単な形で婚儀を済ませざるを

えず、彼女にも靑丘の方々にも  大変申し訳なく

思っている・・・この件についてはずっと考えて

いた事なので、異界を出た後すぐ靑丘にご挨拶をと

思ったのですが  靑丘の婿選びの条件が厳しいと

聞き及び、鳳九も条件を満たしていない私を

思って、家族の同意が得られないのではないかと

ひどく悩んでいたので、伺えずにいたのです。

しかし、事 ここに至っては、例え婿として

不満があっても 少し我慢して頂く他ないか、と。

天地を拝する婚儀はすでに済ませ、婚姻簿に記載

済みであるので、婚礼の宴のお願いをしたい旨、

小白の母上に手配を一存したいと、

一連の手筈まで語った。

白止帝君は  しばらくして、小白というのが

孫娘の事だとようやく気づく。最愛の孫娘を

東華に持ち去られる事には 大いに不満があった。

しかし、長い付き合いである東華が  これほどに

饒舌だった事に驚き、気を取られてしまったため

  不満を口にする間を逸してしまった。そして、

気づけば、すでに東華は 孫娘を連れて

靑丘を出ていってしまっていた・・・🤷‍♂️

 

折顔上神は  兵蔵の礼でとんでもない面白見物が

出来たため、数日靑丘を離れようとしなかった。

東華が  白止にどんな話をしたのか興味津々で

隙あらば真意を探ろうとしていた。折顔は

鳳九が帝君に恋慕していた事を知っていたので、

今回  このような展開になったことを大変

喜んでいた。

 

鳳九の母も大変喜んでいた。物心つく頃から

聞き及んでいた、伝説の東華帝君が 娘の夫になる!

まさか 自分が  義理の母になるなんて!

しかも 婚宴をしきる役に抜擢されるなんて!

 

なんにでも苦労の種を上手に見つける鳳九の母方の

祖母は  やはり気をもんでいた。

よりによって あんなに  猛者な人を婿にするなんて

孫が虐げられる事があったら、実家でさえ鳳九を

かばいきれないではないか😩

しかし、そばでその嘆きを聞いた長男の嫁が

すかさず慰めて、鳳九は常に人が機嫌良くなる

言葉を言う事に長けているし、あの美貌です。

きっと誰よりも可愛がられるに決まっています

と。それに あの若さで東荒の女帝です。東華

帝君の後ろ盾があれば  彼女も心強い。これは

またとない 良い縁談ですわ・・・

祖母は その言葉に納得がいったので、ようやく

安堵したのだった。

 

とまあ・・・こんな具合で 丸く収まる・・・

はずだったのに・・・大きな波乱が

これから襲います・・・