嫌われトランプ

歴史上、最も嫌われ者同士の不毛な闘いが終わり、南北戦争並みの分断を残した
アメリカの新政権がスタートした。
これが、まあ、面白い！
いや、関西弁の“オモロい！”の方が似合っているかもしれない。
こいつは、馬鹿か天才か？、はたまた希代の詐欺師か？
トランプ劇場の始まり、始まり～　　　　　
いきなり、オバマケア廃止。
前任者の遺物なんて、やってられるか。
TPPもナフタもチャラや。　ワッ、ハ、ハーハー　
まるでオセロゲームみたいに、パタパタとひっくり返す。
「　今日からは、あんた黒色やでぇー　」　と言われてもなぁ～？　

あれ程時間と経費を掛けて成立させた方式を、まるで鼻紙をポイとゴミ箱に捨てる様に廃棄。
保険の善し悪しは別にして、何のための努力だったのか。
日本人は関係ないけど、こんなやり口でアメリカ人は納得するのかしら?
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
『　バイ　アメリカン　』　を、今の若い人は知らないでしょう。
８０年代アメリカ、白人労働者が大きなハンマーで、日本製の車を叩いて壊して、
うっぷんを晴らしていた事を。
ジャパン アズ No.１は、けしからん！
アメリカ グレイト アゲインだ！
日本たたきは、楽しいぞ！
　　　　　　
補佐官　「　大統領、イスラム教徒はどうしましょう？　」
　「　そんな奴らは、ジャップの様にネバダの砂漠に、板張りの強制収容所を建てて詰め込め。　
　　　抵抗する奴は、射殺しろ。
　　　リメンバー　パールハーバーだ。　リメンバー　トレードセンターだ。　」

補佐官　「　大統領、メキシコ野郎はどうしましょう？　」
　「　ヒスパニックどもは、諸悪の根源だ。　国境に万里の長城を建設しろ。
　　　ついでに、壁には赤いネクタイを描いてやれ。
　　　俺様の偉大さにひれ伏すだろう。
　　　壁の代金は、メキシコ大統領に請求書を送れ。
　　　今日からは、鎖国する。
　　　俺様をトランプ将軍様と呼べ！　カッ・カッ・カッ・カー！　」
　　　　　　　　　　　　　

ヒゲは想像した　・・・・　
６０年代撮影の“　七人の侍　”　のリメイク版、米映画“　荒野の七人　”　を。
　　　　　　　　

　　　
　　　　「　親分、てーへんです。
　　　　　　隣人のメキシコの村人を助けに行ったら、何と！、壁が出来てて馬が通れませんゼ。
　　　　　　リオグランド川にも行けやせん。　」
　　　　「　!?(･_･;?ナニ！？　俺たちは村人の用心棒のハズ。
　　　　　　貧しいけど善き隣人のメキシコ人を助ける、アメリカン・ヒーローじゃあないのか？　」

「　おー、俺のポン友・プーチンよ、ご機嫌いかが？　　　
　　俺たちは気が合うし、どうだこの際、同盟した方が良いと国民も共和党も言ってるんだ！　」

こうして、世界の運命は、核ボタンを持った激情型政治屋にゆだねられた。
アメリカ万歳、アメリカさえ良ければイイってことかい。

　　　　　　　　　　　　　　
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