詩集を出版したとはいえども、当然ですが詩を書いているだけでは飯は食えません。
自営業で小さな自動車鈑金をやっております。 FMラジオが一日中流れっぱなしの田舎で
よくみかける、とりえもない工場で日々戦っているのであります。
そんな工場に今日2羽のつばめが舞い込んできました。いつもは、ちょっとデカめの鳥が迷い
込んでは、天井やら窓やらにバシンバシンと、体当たりをかますので、その度追いまわし外へ
出すのに一苦労するのですが、今日のつばめは明らかに自分達の意志で工場の中へ入って
来たので、私も追い出さずしばらく彼らの話を聞いていました。
「なんか、ここ良くない?」「そうね、涼しいし鉄骨もしっかりしてるわ」
「お!なんか奥の方も良さそう!」「本当、これなら安心ね」
なんて、仲睦まじく二人は寄り添い、ピーチクパーチク 10分ぐらいだったでしょうか
私の他に誰もいない工場の中に、心地良い賑わいを二人はもたらし、そのさえずりは、
とても爽やかに響き、仕事場から見える空の青さを一層引き立てていた、のでした。
さらに、5分ぐらい工場を出たり入ったり、鉄骨の位置を確認したりしていたけど、
思い立ったように 大空へと飛び立っていきました。
2度と戻らないであろう、その姿を青空高く見送っていたのは、
彼らの情報はこの空全部を網羅しているから、そのうち
「あそこは、夜と日曜日はシャッターが降りちまうよ」って
仲間達の忠告を彼らも聞くんだろうなあ、と確信していたから。
そして、いつもの一人に戻った工場の中では
FMラジオが一日中流れる、いつもの時間が流れていました。
自営業で小さな自動車鈑金をやっております。 FMラジオが一日中流れっぱなしの田舎で
よくみかける、とりえもない工場で日々戦っているのであります。
そんな工場に今日2羽のつばめが舞い込んできました。いつもは、ちょっとデカめの鳥が迷い
込んでは、天井やら窓やらにバシンバシンと、体当たりをかますので、その度追いまわし外へ
出すのに一苦労するのですが、今日のつばめは明らかに自分達の意志で工場の中へ入って
来たので、私も追い出さずしばらく彼らの話を聞いていました。
「なんか、ここ良くない?」「そうね、涼しいし鉄骨もしっかりしてるわ」
「お!なんか奥の方も良さそう!」「本当、これなら安心ね」
なんて、仲睦まじく二人は寄り添い、ピーチクパーチク 10分ぐらいだったでしょうか
私の他に誰もいない工場の中に、心地良い賑わいを二人はもたらし、そのさえずりは、
とても爽やかに響き、仕事場から見える空の青さを一層引き立てていた、のでした。
さらに、5分ぐらい工場を出たり入ったり、鉄骨の位置を確認したりしていたけど、
思い立ったように 大空へと飛び立っていきました。
2度と戻らないであろう、その姿を青空高く見送っていたのは、
彼らの情報はこの空全部を網羅しているから、そのうち
「あそこは、夜と日曜日はシャッターが降りちまうよ」って
仲間達の忠告を彼らも聞くんだろうなあ、と確信していたから。
そして、いつもの一人に戻った工場の中では
FMラジオが一日中流れる、いつもの時間が流れていました。