気ままに風の跡 by樋口友治郎

日々は風のごとく吹き抜けてしまうから、風の跡を刻んでいきたい。気ままに綴る詩ブログ。 

大きな砂時計

2013-12-31 08:16:52 | 詩歌

また大きな砂時計を ひっくり返す時がきた

忘れてしまいたいこと
覚えておきたいこと

捨ててしまいたいこと
残しておきたいこと

この 両の手のひらの中
一年かけて 掬えたものは
いったい どれだけあるだろう

夢も 憧れも
願いも 祈りも

過ぎ去った今年の砂が 落ち切ろうとしている
新しい年を 始めるために


また大きな砂時計を ひっくり返す時がきた

隠してしまいたいこと
大切にしたいこと

泣いてしまいたいこと
守り続けたいこと

この 胸の奥深く
一年かけて 刻まれたものは
いったい どれだけあるだろう

希望も 絶望も
怒りも 安らぎも

浄化された来年の砂が 溜まり切ろうとしている
今年の自分を 越えるために


青空も どしゃ降りも
決意も 諦めも

悲しみも 喜びも
出逢いも 別れも

優しさも
また初めから始めよう

落ち切ろうとする 思い出の砂を眺めてた
同じ量だけの 砂のはずなのに・・・
落ちてく速さも 変わらないはずなのに・・・

溜まり切ろうとする 真っさらな砂を見つめてた
いつの時も 同じ砂のはずなのに・・・
この砂の中に 何が埋まってるんだろう・・・

また大きな砂時計を ひっくり返す時がきた

新しい年を 迎えるために
更なる自分を 迎えるために

真っさらな砂が 
また 落ち始めようとしている







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眩し過ぎる青空の向こう

2013-12-29 11:41:30 | 詩歌

ふとした瞬間に 立ち止まってしまう心
眩し過ぎる青空の向こうを見つめてた

忘れようとすればするほど 考えてしまう
眩し過ぎる青空に 心 奪われてた

太陽の光を吸いこみ 融けてゆく白い雪
太陽の光を吐き出し 生まれくる白い雲

息を吹きかけたなら この心 動き出そうか
眩し過ぎる青空の向こうへと

信じてみせろよ 
眩し過ぎる青空の向こうへと

笑ってみせろよ
眩し過ぎる青空の向こうへと

真っ白な心 この空に
浮かべてさえいられれば
必ず その時が訪れるのなら

寂しさとか 悔しさとか 哀しみだとか
いずれ融けて 空へ戻るだけだぜ

眩し過ぎる青空の向こうへと
向こうへと 向こうへと





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風が吹いたら

2013-12-27 01:27:07 | 詩歌

旅に出ようか
あてはないけど
次の風が吹いたら
気の向くままに

自分らしくあるために
人として 大切な心 守りながら
僕のまま 新しい心 探してみよう


旅に出ようか
風が吹いたら
今までの風を連れて
吹かれるままに

自分らしくいられるように
君とまた 素敵な心 輝かせながら
僕は行く 負けない心 どこまでも


人として 大切な心 守りながら
僕のまま 新しい心 探してみよう


なにも見えなくたって 
前だけを見据えて

風に吹かれても
吹き抜ける風の中




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小さな祈り

2013-12-23 22:18:39 | 詩歌

きらめく街は どこまでも
イルミネーションで彩られ
星空ごと覆い隠そうとしてる頃

最果ての遠い寒い国では
願いを乗せたソリが滑り出す

手作りのリース ひとつ飾られた 
窓の外は 凍える深い雪
薄明りの月に照らされた雪原を
ソリは街へと 粉雪を舞き上げた

暖炉の炎は そっと揺れていた


人の波は とめどなく
街ゆく こぼれる笑顔に
LEDの流れ星が 幾度と弧を描く頃

最果ての遠い寒い夜空には
トナカイの鈴の音が響き出す

不器用なリース ひとつ飾られた 
窓の外は 凍てつく冬の夜
雪を降らせるように街の夜空まで
トナカイたちが 星屑を まき散らした

暖炉の炎は そっと揺れていた


ありがとう 
きみに届けるよ

今年一年分の ありがとう
薄明りの月に照らされた夜空に
過ぎ行く 鈴の音に結び付けて

小さな祈りと ともに
心を込めて この夜空に飛ばすよ

どうか 素敵なクリスマスでありますように・・・

あらゆる この世界に  
しあわせ が 降りそそぎますように
Merry Christmas・・・


暖炉の炎が そっと揺れていた
いつまでも そっと揺れていた









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純白の小径

2013-12-21 08:34:27 | 詩歌

     


音もたてず 降り積もった白い雪
こんな世のくせに こんなにも美しい
それが世界なんだよ

どんな絶望の夜でさえ たった一晩で
なにもかもが変わることだって
あるのかもしれないな

それが世界なんだよ
だから また歩こうとするんだよ

季節の移ろいが この世の全てなら
僕は きっと
まだ やれる

差し込む朝陽が こんなにも
眩しいなんて




朝陽の射す小径


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泣きたい夜

2013-12-19 00:58:15 | 詩歌

もう これ以上動けない
壊れてしまいそうな心 引きずって 
誰もいない 真夜中のカギを開けた

どうしようもないくらい
愛されたくなって
いつからだろな こんなにも
涙もろくなってしまったのは

死にたくなって
泣きたくなって
死ねなかったのは
生きる理由と同じくらい
死ぬ理由もなかっただけ


この世は 皮肉で できている
真面目にやっても 報われるとは限らない
誰もいない 真夜中の入り口で戸惑ってた 

どうしようもないくらい
愛したくなって
知らぬ間に 慰めて欲しいほど
ずいぶん 弱くなってしまったよ

切なくなって
泣きたくなって
眠れなくなったのは
自分らしくある前に
人らしくありたいと 願っただけ


大切なものほど 見えてなくて
失くしてから 気付くものだから
誰もいなくなってからじゃ 遅いのだよ

どうしようもないくらい
愛し合いたくなって
いつからだろな こんなにも
涙もろくなってしまったのは

死にたくなって
泣きたくなって
生きたくなった夜
死にたい理由と同じくらい
生きる理由も単純だっただけ


どうしようもないくらい
愛したくなって 愛されたくなって

どうしようもないくらい
恋しくて 恋しくて 恋しくて

こんなにも あなたが
近くに いてくれてたなんて

泣きたい夜に 泣きながら
誰もいない 真夜中の扉を閉めたのは


そよ風がそよぐ 広い草原で
草花が静かに揺れていたから

あなたが そこにいてくれたから

どんなに泣きたくても
どんなに死にたくても
どんなに生きたくても
この世を 愛していたいだけ




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そこにある光

2013-12-16 00:45:00 | 詩歌

目にしてる 星の光は
僕が生まれる ずっと前に 生まれた光
この星が今 もしも散ってしまってようと
僕は最期まで ささやかな愛を
そこにある光に 願うだろう

夜空の片隅
どんな 小さな星だって
哀しみの一つくらい 抱えてるんだ
誰にも気づかれない涙が こぼれても
こんなにも優しく輝いてる
そこにある光を 見つめてたい


神さまだって おんなじさ
僕が生まれる ずっと前に 生まれた光
神さまが今 どこに存在しようがしまいが
僕は最期まで 漠然だとしても
そこにある光を 信じるだろう

染まる夜明け
どんな 大らかな神さまも
寂しさの一つくらい 抱えてるんだ
誰にも見せたくない 傷みの痕すら 
こんなにも救い照らしてく
そこにある光に 支えられて


戻れないかもしれない道を
歩いてゆく先の 道標となりて

あなたを想う強さが 勇気を
こんなにも愛しく灯してく
そこにある光に 希望を託すよ

そこにある光を 守るように
そこにある光を 見つめてく

そこにある光に 包まれながら





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殻を破れ

2013-12-11 23:19:23 | 詩歌

もっと 出来る
まだまだ 出来るはず

こんなもんじゃないだろ

もしも何かに執着しすぎて
ここまで生きてたとしたら

いいんじゃないのか
そんなもん
一度 壊しちまえよ

その先に あるんだろ
その先に いるんだろ

見たことのない場所が
会ったことのない僕が

このまま終わりたくないなら
錆びついた殻を破れ

傷みを感じてこそ
ここまで蓄えた僕の中の自分に
出会えるんじゃないのか

待ち詫びてるかもしれないぜ
錆びついた殻の中で




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LOVE

2013-12-08 16:40:32 | 詩歌

あなたが神になって もう随分 経つけれど

そこから見えてる この世界は 
あなたが想像していた 世界に 
近づ いていますか

愛は あなたと生きていますか


ぼくに見えてる ここの世界は
理想に近づこうとして
偏ってしまった気がします

愛の形は 様変わりしても
愛そのものは 
いつの時代も 生きてる気がするよ


今も 唄ってますか
あなたなら 今のこの世界を
どんな言葉で歌うのだろう

どんな愛を贈るのだろう

そんなことを 思い起こしながら
Mother 鐘の音を聴いてたよ

そんなことを 思い起こしながら
Imagine 世界を憂いたよ


あなたの全てを信じるつもりはないさ
ただ・・・

あなたの魂を浴びながら
あなたの愛を信じてる

生きづらい世界になってしまったけど
また 始めてみるよ




 
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陽だまりの日々

2013-12-07 01:03:15 | 詩歌

迷いの中で 探していたのは
自分・・・ 夢・・・ 愛すべき人・・・

ほんとに大切なものって なんだろな
この身 投げ出しても 抱きしめてたい 

なんの為に 人は歩いているんだろね
こんなに戸惑っても 奮い立たせてまで

忘れられなんでいるんだ
小さい頃に包まれてた 陽だまりを
一番幸せだった あの日々を
温もりを 今も 今でも
信じることしか知らなかった日々を
胸の弱いとこで 追いかけてる


迷いながらでも 目指してきたのは
優しさ・・・ 強さ・・・ 守るべき笑顔・・・

涙すら こぼれない 不安だらけの中でも 
穏やかな眼差しに 願いが灯るから  

折れそうな心 隠してまで 立ち向かうのも
諦めても 尚 また立ち上がるのも

忘れられなんでいるんだ
小さい頃に包まれてた 陽だまりを
一番幸せだった あの日々を
安らぎを 今も 今でも
疑うことなんて知らなかった日々を
胸の大事なとこで 求め続けてる


一番幸せだった あの日々を
陽だまりのような日々を
いつか 分け与えられるように
もう一度 手渡せられるように
 

一番幸せだった あの陽だまりが
また訪れるように・・・ 

歩いていこうか・・・







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セレーネ

2013-12-05 00:30:40 | 詩歌


あてにならないことを 
信じてても仕方ないんじゃないと
セレーネは泣くように 笑ってるけど 

それでも 信じてたほうが 気は楽なはずさ
ボクは そっと微笑んでみせたよ

どうにも なんないから 
どうすることも出来ない気がすると
セレーネは乞うように 泣いてるけど

それでも どうにかしようと してればいいのさ
ボクは ひとしきり目を瞑ったよ

流星郡が降りしきる 深い夜だった 
刹那と永遠が同時に流れていくから 
どこかセンチメンタルな空気が漂ったんだ
いつか星空になる日がくるのなら
この命 燃やし尽くすのもいいかもなって

儚い夜空の果てに 祈っていた

 
待ちきれない夜空に
なかなか 流れないものなのねと
セレーネは西の空に沈もうとしてるけど

それでも 想い続けてなきゃ 逢えないじゃないのか
ボクは いつまでも こうしてるよ

流星郡が架け巡る 蒼い夜だった
始まりと終わりを同時に見せてくから
どこかロマンティックな匂いに包まれたんだ
こんな星空にいつか還れるなら
瞬きみたいに生きてくのもいいかもなって

儚い夜空の果てに 憧れてた


なあ セレーネ だけど・・・
夜空を流れるために輝くのも ひとつの光なら
それも悪くないかもなって ボクは思ってるんだ

儚い夜空の果てに 夢みてた






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