気ままに風の跡 by樋口友治郎

日々は風のごとく吹き抜けてしまうから、風の跡を刻んでいきたい。気ままに綴る詩ブログ。 

神さまの目的

2024-08-28 07:56:47 | 詩歌






結局のところ 神さまってのは
どこか心許なくて
ボクらは いつも試されてばかりだ

どこかで 見守ってくれてると
その思い込みで
ボクらは 自ら乗り越えてきたよな

あの手この手で 阻まれる行く手を
どうにかこうにか くぐり抜け
またひとつ 扉を開けていく


結局のところ 神さまってのは
今生を眺めながら
ボクらの 来世でも見極めてるのか

そう思えたなら いくらかは
まともになろう とも思える
それが狙いだとしてもね

あの手この手で 阻まれる行く手を
どうにかこうにか くぐり抜け
またひとつ 扉を開けていく


神さまの目的ってやつは
所詮 神さまのものだから
ボクらは ボクらで生きてけばいい

この手で こじ開けた
最大限の今を







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なんにもない部屋

2024-08-10 07:31:32 | 詩歌



なんにもなかった部屋に
あの日 充満してのは
手つかずの野望と
漠然とした葛藤

始まったのは
雷 遠くで 鳴っていた夜
いつも 突然 現れて
通り過ぎようとしてくから

なんとなく眠れなくなって
薄暗い 天井を眺めては
ぶら下がってた不安
撃ち砕こうとしてたんだ

なんにもない部屋から 見えた
本当の星空 この手 伸ばした指の先
かすめて溶けてった


思いだす時が 来るんだろうな
なにもかも全部このまま ここに残して
たとえ大きな光に飲み込まれても
衝動は 奥底で今でも 今も あの時のまま


なんにもなかった部屋で
雲の合間 三日月 覗いて
純粋の欠片が
小さく照らされた

なんにもない部屋で
目の前にある今は 
二度と戻れぬ 
特別なものだと知った

なんにもなかった部屋に
あの日 充満してのは
手つかずの野望と
根拠のない自信

本当の星空 
この手 伸ばした指の先
ここから 
どこまでも 









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いつの間にか

2024-07-18 07:30:11 | 詩歌






時は過ぎる
淡々と単純に
過酷な日々も
ほとばしる熱情も
立ち止まった光も
歓喜に濡れる雨も
残酷なまでの陽射しも
そっと頬を撫でる風も
ひっくるめて

曖昧な感情など 気にも留めず
お構いなしに 時は去りゆく

それは気高き志であり
有無を言わさぬ沈黙の優しさと
聞こえてくる囁き

さあ行こう
踏み出せる歩幅で
いつの間にか
いつの日にか







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新たなる風

2024-06-21 12:32:19 | 詩歌





もはや止める手立てもなく 新たなる風が
あちらこちらで小さな渦を巻き始めてる頃

もうこれ以上 くすんだ風が吹きすさぶのは
望ましくはないのだよと 暮れてく斜陽は囁いた

ボクらはいずれ 自ずと惜別の時が 
誰もが皆に訪れるのを 知るべきなのだと

遠くで降る雨の気配に 憂いてみたところで
何一つ今までと変わらぬのなら 仕方あるまい

降り始めた雨音が いつしか屋根を激しく叩きつけても
どしゃ降りの中に差し込む あり得ないほどの陽の光は 
新たなる風がもたらした 最後の希望なのかもしれぬと

重たい雲を押しのけてまで 照らそうとしてる明日を 
信じてみたくなる








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名もなき星座

2024-05-11 09:10:10 | 詩歌


こうして草原に寝転んで
幾千の星を仰ぎながら
ふたりだけが知っている
星座を作ってしまおうぜ

少し夜空の角度が変わったら
気づかなかったものも
見えてくるかもしれないな


あそこにいるのがポラリス
そいつに背を向けて進もうか
迷った時だけ振り向けば
いつも見てくれてるんだろ

ボクらの居場所はそれで分かる
なにも間違っちゃないぜ
新しい星座に名前をつけるんだ

そよいだ風が巻き散らかした
あの日の淋しさが
見ろよ 暗闇の中で瞬いてく

きっとあれが 
ボクらの星座だ








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桜の下で

2024-04-16 07:54:30 | 詩歌






なに一つ劣っちゃないぜ
恥ずかしがることもねえよ

いいんだよ それで
お前はオマエだ
それが かっこよくて
美しいんだろ

胸張る必要もないぜ
そんな世の中でもねえから

らしくあれば それで
お前はオマエの
色を 放つまま
魅せてくれよ

なに一つ劣っちゃないぜ
誰にも真似できねえ
自分でいなくちゃな




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あの日 感じた 夜明けの空に

2024-03-30 07:48:53 | 詩歌



燃え上がるようなやつだった
見たこともないような 
朝焼けが広がってく様に
心 奪われたんだ

無謀というより無鉄砲
そんな日々から ずいぶんと
時ばかりが過ぎ去って 今では

恐怖心と共に生き抜く術も覚えた
戻りたいとすら思う ヒマもないまま 
知らぬ間に 追いかけてたんだ
あの日 感じた 夜明けの空に
行く道に 陽は差し込む


どこまで昇ったんだろな
あの朝陽は真っ直ぐに
目を凝らしてさ ただ一途に 
天に向かってった

ぼんやりでも なんとなくでも
進むべき道を歩けてたのは
きっと 照らされてたんだ 今になって 

恥ずかしくも そんなふうに思えるよ
なるようになるさ 生きたいように
やってみれば 見えてくるんだろ 
あの日 感じた 夜明けの空に
行く道に 陽は差し込む

あの日 感じた 夜明けの空に
行く道に 陽は差し込む





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願い事

2024-03-06 07:29:42 | 詩歌





明日の朝には
世界は一変してるかもしれない
それは遇直なまでに
貫いた想いなのかもしれない

追いかけすぎても
待ってるだけでも
願いは届くものでもない
されど願わねば発動はされまい

ましてや叶えたいとなれば 
1ミリでも疑わぬ信念を
持つ勇気が必要なのだろう

それは 悪くも善くも
両極端の危うさを秘めた
思想だとしても

願い事のひとつも願わくば   

願いたいと思う想いを
恐れず願えられてる世界で
あり得ていてほしい

たとえ 明日の朝
世界が一変していようとも

変わらぬ願い













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ボタ雪

2024-03-01 08:26:05 | 詩歌






ぼた餅みたいな雪が降って
この冬の終わりも間近と
透けてる青空が
もうそこで言っている

あとは陽射しが溶かしてくれるさ
なにもかも きれいさっぱり
光 降りそそがれて

この どうにもならない感も
なんだったんだ ってくらい
消し去ってくれるはずさ












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雪原の夜

2024-02-14 07:37:20 | 詩歌





真っ白な雪原に 獣の足跡
息ずく命と 孤独に似た真夜中の音

いにしえの太古から 純白に刻む 
脈々と受け継ぐ 普遍的な営みの形跡

今世の歪んだような空気を
嘲笑うかのように駆けてゆく

静かな夜明けが来るまでに
この雪原を越えておくとしよう

全部 消されちまう前に
お前も この雪原を
いっしょに越えておこうぜ

新しい旅を始めるのさ






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風を見つめて

2024-01-20 08:19:49 | 詩歌



あの風は もう
どこまで行ったのだろう

瞳には見えなくなったって
感じられる大切な部分

安息の場所で生まれた雲が
形を変えて流れてく理由を
僕らは考えなくてはな

たとえ もたらすものが 
青空でも雷鳴でも
風を見つめて


あてはない だけど
何処へでも行ける
吹き抜けてくままに

それが未来ってやつなんだろ
どこまでも続いてくんだ
いつか丘の向こうで 
また逢うために

綺麗な満月も 漆黒の新月も
美しい月夜に響く 歌声と
行っちまった 風を見つめて
風を見つめて







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決断

2024-01-09 08:28:45 | Weblog




意志を灯した
未来へと向かう風を受けて
頑なに拒否していた領域に
足を踏み入れてみる
あの時の その決断

進むべき道など どこにもない
あるのは吹きっさらしの荒野と
なんてことない晴天の空









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ハンマー ビート

2023-12-27 08:35:38 | 詩歌



ありとあらゆる ジャンル
お構いなしさ かき混ぜてシェイク 

溢れ 沸き立つ エナジー 
響き 轟け オール ザ ワールド 

ハンマー ビート 打ち鳴らせ 
昂るハート 奮わせて      
ハンマー ビート 打ち砕け  
今宵 炸裂 ハッピーナイト 


飛べるとこまで 飛ぶぞ
遠慮はいらねえ 気にすんな

はみ出せ セオリー
とびきりイカしたノイズでシャウト

ハンマー ビート 打ち鳴らせ  
昂る ハート 奮わせて      
ハンマー ビート 打ち砕け  
今宵 炸裂 ハッピーナイト 


あらゆる 荒ぶるソウル
命 短し 恋せよ ロッケンロー


ハンマー ビート 打ち鳴らせ  
昂る ハート 奮わせて      
ハンマー ビート 打ち砕け  
今宵 炸裂 ハッピーナイト

ハンマー ビート 打ち鳴らせ  
昂る ハート 奮わせて      
ハンマー ビート 打ち砕け  
今宵 炸裂 ハッピーナイト









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空が青い日

2023-12-06 07:38:18 | 詩歌



日々は続いてく
わき目も振らずに
ただ続いてく

なにが起きたって
止むこともなく
新しい日は訪れる

悲しみは指針だ
行く先を指し示す
唯一の手がかりさ
踏みしめようが
乗り越えようが
引きずろうが

ボクらは 前に進むしかない
いつか 笑って話せる日のために


こぼれそうな涙を
愛で塗りつぶしながら
ロケットに乗っかって


日々は続いてく
わき目も振らずに
ただ続いてく





















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18時

2023-11-21 07:52:43 | 詩歌








ついこの前まで 昼間だったのに
今では すっかり真夜中風情だ

街ゆく人たちも
のしかかり始めた 年の瀬が
少し背中を丸めさせていた

週末の天気予報は
さらに強まる冬型だとか
慌ただしさが一層増すのだろう

しばらくの間 閉ざされる季節
薄明るさが戻るまでの 18時
春が訪れるそれまでの 18時
どこからともなく 初冬の匂い


陽が陰れば 途端に寒くもなって
北風が下したシャッターを叩いてく

街を彩るアカリも
イルミネーションの目映さが
街路樹たちを引き立ててゆく

週末の天気予報では
さらに強まる冬型だとか
慌ただしさが一層増すのだろう

今シーズン最初の雪が
取り留めなく降り続く 18時
突然の冬の襲来に戸惑う 18時
どこからともなく 鈴の音

どこからともなく 初冬の匂い









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