気ままに風の跡 by樋口友治郎

日々は風のごとく吹き抜けてしまうから、風の跡を刻んでいきたい。気ままに綴る詩ブログ。 

そうか まだ夏だったんだ

2017-07-31 17:44:00 | 詩歌


梅雨明けらしいって宣言したくせに
どこか 気の滅入る空模様だった

降ってないように降ってる雨に
はっきりしない夏が逃げてたのか

じっとりした空気が絡みついてくる
そんな ぐずついた一週間だった

何月なんだか 何日なんだか
何曜日なんだか 分かんなくなって
もう今年も終わんのかな なんて

そうか まだ夏だった
そうか まだ夏だった
まだ夏だったんだな


バカみたいな雨が続いたせいか
今年はアブラゼミが鳴かないな

週が変わって 月も8月になってく
ようやく夏みたいな空が広がって

死にそうな暑さを思い出させやがって
派手に日差しが暴れてやがる

何月なんだか 何日なんだか
何曜日なんだか 分かんなくなって
まだ盆はこれからなんだわ なんて

そうか まだ夏だった
そうか まだ夏だった
まだ夏だったんだな


そうか まだ夏だった
そうか まだ夏だった

そうか まだ夏だった
そうか まだ夏だった
まだ夏だったんだな

これからが夏なんだよな










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ムダは無駄

2017-07-25 09:18:38 | 詩歌


無駄なことは何一つない
って 人はいうけど

ムダなもんは無駄だろ

こんなことやったって
無駄だよなって

思いながら やりきる

そこに意味があるんだろ
そこに意味があるんだろ


所詮 結果論だけよ
後付けの体験談

無駄はどこにもない なんて

結局 世の中
ムダ事の寄せ集め 

分かり切って やりきる

それで価値が生まれんだろ
それで価値が生まれんだろ


ムダは 無駄でいいじゃん
無理強いするなよ

ムダは やっぱり無駄さ
思いながら やりきる

ムダなもんは無駄でしょ
分かり切って やりきる

やりきらなきゃならない
無駄があるんだぜ

そこに意味があるんだろ
そこに意味があるんだろ

それで価値が生まれんだろ
それで価値が生まれんだろ







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真夏の西陽

2017-07-22 20:19:50 | 詩歌



早く落ちてくれ
脳ミソが溶けて
耳から出てしまいそう

暑すぎるんだよ
もうムリ いらない
真夏の西陽 ダラダラと

あと何度
傾けば 翳るんだ
真冬に半分とっておけ

さっさと沈め
ほんと なんか ダメだ
いつまでも 真夏の西陽

ノンアルビール飲んじゃうぜ
少しは気も紛れんだろう
そしたら 山の端くれに
暮れてくんだろう

長かった昼間も終わるんだろう 


夜になって
暑いまんまでも
照り殺されるよりは
マシなんだろう

ノンアルビール飲んじゃった
だいぶ 気分も紛れたし
気づけば 夕闇迫る
宵の口あたり

ひぐらし鳴いた
短くも長い 真夏の夜の
入り口あたり







 


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人生の分かれ道で見た夢

2017-07-18 07:49:40 | 詩歌


だれにだって あるはず
あの分かれ道

すべては導かれるままにしてもさ

あの道を行ったなら
どこに出たんだろう

そんな別の人生に 時々馳せる想い

だれもがみんな なにかしら
心の奥に 引っ掛け

それぞれの道 歩んできたはず

あの道 抜けた景色は
どんなだったんだろうって

心のどこかで 思い描いては

あの分かれ道のたもとで 
慕情に腰かけて 
もう一人のボクの後ろ姿 見送るぜ 

人生の分かれ道で見た夢


もしも今が ため息に縁取られ
ただ過ぎてくだけの日々だとしたら

たぶん どの道 行ってても
似たような毎日なんじゃないかな

夢に彩られてた 懐かしき日が
人生の底から 照らしてくれてる

この人生を 光と影で
指し示してる

いこうか このまま
まだ この道ですら
どこに出るのか
見届けてないのだから

この道 抜けた 景色を確かめにさ


あの分かれ道のたもとで 
慕情に腰かけて 
もう一人のボクの後ろ姿 見送るぜ 

人生の分かれ道で見た夢







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この森に棲んでいる

2017-07-08 07:52:26 | 詩歌


迷いの森に棲むという小鹿を
怖いもの知らずで 追いかけて

帰る場所は どこにもなかった

煙る渓谷 そそり立つ絶壁
駆け上がるその姿 消えてった

帰り路は もう分からない

あれから ずいぶん長いこと経った気がする
小鹿は探すも 見つかる気配はなく
いつしか 関心ごとといえば
その日の食いぶちにあり付けるか
ただ それだけが気がかりだった

諦めたとか 思い知ったとか
そんなんじゃないぜ
小鹿は成長しただろうけど
まだ この森に棲んでいる
そう この森に棲んでいる


茂る蔦 掻き分け 見えない明日へ
不安を拭う作業に追われて

帰れぬ「時」の中 行くだけだった

あれから どれだけ歩いたのか想像もつかない
何度か目にした 森の出口らしきも
結局は素通りしては
今でも 準備に余念がないぜ
いつでも追いかけられるように

愚かなことかい バカげた話しかい
それでもいいよ
小鹿の駆けてく足音が ほら
まだ この森に棲んでいる
そう この森に棲んでいる


必ず逢える もう一度 逢える
追いかけだした日のように
変わらぬ 純粋なままの姿で

目の前に現れる時まで
目の前に現れる時はくる


愚かなことかい バカげた話しかい
それでもいいよ
小鹿の駆けてく足音が ほら
まだ この森に棲んでいる
そう この森に棲んでいる

諦めだとか 思い知るだとか
そんなんじゃないぜ
疑いもせず この森に棲んでいる
まだ この森に棲んでいる
そう この森に棲んでいる

この森に棲んでいる
この森に棲んでいる

この森に棲んでいる

そして いつか 小鹿に連れられて
小さな花 咲く丘へと








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願い事 ひとつ

2017-07-07 07:15:11 | 詩歌


夜空に散りばめられた
だれかの願い
また ひとつ増えていく

夜空で瞬く幾千万もの
あらゆる願い
その ひとつひとつに

込められた 涙や祈り
想いの丈と

どうか ひとつでも多く
叶いますように

どうか たくさんの笑顔で
飾られますように

きっと 叶えられた願いは
この夜空から
消えていくんだろう

そっと 気づかれないように
また ひとつ 流れていった

叶えられた 
願い事 ひとつ

夜空を流れてく






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休んでるヒマはいらない

2017-07-05 07:15:14 | 詩歌



やらなきゃならないことばかりで 

やりたいこと 後回ししてたら
なんにも やらなんで終っちゃう

やれることは 限られるけど
あれも これも それも 
やりたい時に やっておけ

あそんでる暇はなくても
あそぶ時は 目一杯あそべ

暇で遊んでるわけじゃねえんだ
休んでるヒマはいらない
休んでるヒマはいらない


どうせ やらなきゃならないのなら

やれるうちに やれること
片っぱしから やっちまえ

やりたくもねえことも
せざるを得ないことも
出来そうもねえことも
やれるうちに やっちまえ

忙殺されないくらいで
多忙の時は ムリして休め

暇で生きてるわけじゃねえんだ
休んでるヒマはいらない
休んでるヒマはいらない


休めるヒマは そのうち訪れる
勝手に訪れる 腐るほど訪れる
だからそれまで


暇で遊んでるわけじゃねえぞ
休んでるヒマはいらない
休んでるヒマはいらない

暇で生きてるわけじゃねえぞ
休んでるヒマはいらない
休んでるヒマはいらない







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