気ままに風の跡 by樋口友治郎

日々は風のごとく吹き抜けてしまうから、風の跡を刻んでいきたい。気ままに綴る詩ブログ。 

小っちゃな踏み台

2017-09-30 16:57:09 | 詩歌


届きそうで 届かない棚の上
背伸びしても やっと触れるくらいの大きな荷物

こんな背中でよかったら使いなよ
取れるかもしれないから

小っちゃな踏み台 キミが
隣の部屋から伺ってた


古びてるけど しっかりした作り 
象が乗ったって ちょっとやそっとじゃ つぶれやしないよ

荷物の中身までは 見せられなくても
棚から降ろせるはずだから

小っちゃな踏み台 キミは
背中を丸め じっとしてた


やっとのことで下ろした荷物
どうやら中身は 夢みたいなものらしく

運ぶ人たちが 数人やってきて
手を引いて 連れてっちゃったんだ

小っちゃな踏み台 黙ったまま うずくまったまま


静かになった部屋 殺風景な棚の上
置き去られてしまったのは 

あの荷物 いつもキミが
大切に見上げてたの知ってたよ

ずっとずっと昔から
ひたすらに憧れてたんだよな

それでも キミは
だれかが喜んでくれるんなら
それがボクの使命さって

ちょっとだけ期待してみたけど
全部 分かってたってたんだろ


なんかさ 夢が広がってくんだぜ
それでボクは充分だ

そうさ キミの その背中が
世界の景色を変えることだってあるんだぜ

だから もう 顔を上げて
起こる全部を見届けにいこう

ボクらにしか出来ないことだって
あるはずだから

夢に近づくって
きっと こういうことなのかもね


あれから しばらく経って
キミは 元の部屋の隅で
荷物がどうなったか 少し気にしながら
おなじような仲間たちと
バカっ話しで 笑い転げては

小っちゃな踏み台 キミは
キミの使命を果たそうとしている







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Roll Up The Rainbow

2017-09-18 09:55:58 | 詩歌






さあ 雨が上がってくぜ
生まれたての虹 越えて
次の世界に踏み込め
なにがあるのか知らないが
なんだっていいよ

どかどか現れる虹の先へと
後先 考えてるヒマはねえぞ
消えちまう前に行くんだ

七色の情熱 心に纏い
道標なくたって進もうぜ


その時なんじゃないのか
たくさんの虹を 越えた
こんな世界を踏みしめ
あてのない旅は続くけど
やってみりゃいいよ

やなこと いっぱいあったんだ
今さら 遠慮はいらねえぞ
予期せぬことも待ってんだ

七色の情熱 心に纏い
虹に巻き込まれてこうぜ

次から次と くぐり抜け
越えてゆけ

Roll Up The Rainbow
Roll Up The Rainbow
Roll Up The Rainbow










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ずうっと雨降り

2017-09-12 18:12:08 | 詩歌






気分は ずうっと雨降り
やなことは いっぱいあるさ

それなら それで
なんか別を考えなくちゃな

通り過ぎる雨雲を眺めながら
抜け出せるとこを見つけんだ

いつでも 心に晴れ間が広がりますように

きっと 見つかる
必ず どこかにある


重く立ち込めた 気分が
どこまでも鬱陶しくて

ましてや それで
つまんなくさせてるんなら

その先にある考え方ひとつで
なにもかもが変わんのかもね

いつまでも 心に晴れ間が広がりますように

きっと 見つかる
必ず どこかにある


いずれ 薄陽が差して
晴れてく時
結果オーライだなって
少し笑えてるよに

見つけてくんだ




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ロックな神さま

2017-09-04 07:55:33 | 詩歌


その昔 まだミュージックが
多感だったころの話さ

この社会を切り裂く 唯一の刃(やいば)
それが ロックロールだった

なにを観ても やっても
見え透いた諸事情に嫌気を差して
しらけた クソガキに
聴こえた 真実めいたドリーム

ロックな神さまがくれた
生きてく術のすべて
魂 震わせ 応えてきたよ
今じゃ こんなだけど
いいんだよな よかったぜ
アンタに逢えて

 
ラジオノイズの向こうから
届けてくれたメッセージ
なんにも無かった あの頃だから
なにもかもが ダイレクトだった

ロックな神さまに誘われて
やるせない想い
黒く塗りつぶしてきたよ
今でも こんなだけど
救われてんだ よかったぜ
アンタに逢えて


アンタも若かったよな 
どうなってもいいやって
殺伐とした毎日を
無理やり 繋ぎとめててくれたっけ

その昔 まだミュージックが
多感だったころの話さ
よかったぜ アンタに逢えて


どんな形に変わったって
闇を切り裂く 唯一の刃
それが ロックロールだろ
今だって 信じてるさ
よかったぜ アンタに逢えて







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