気ままに風の跡 by樋口友治郎

日々は風のごとく吹き抜けてしまうから、風の跡を刻んでいきたい。気ままに綴る詩ブログ。 

ワイヤーロープ

2015-06-23 07:46:18 | 詩歌

グライダーを引っ張ってたワイヤーロープが
空から ゆっくりと落ちている

小さな落下傘を膨らませて
スローモーションのように流れる景色の中

音もなく 大きく旋回しながら
青空に吸い込まれてく機体を 見届けてた

飛ぶだけ飛んだら ちゃんと降りてくりゃいいさ
そうだよ 飛びっぱなしの飛行機なんて
どこにも いやしないだろ 
その翼を休めて 飛びたくなったら

その時はまた 引っ張り上げてやるから
その度いつも 引っ張り上げてやるから

だから 太陽を横切り 高く飛べ 
そう 強く 強く飛べ


スローモーションみたいに遠ざかる
大空を仰ぎ見ながら
グライダーの行方を気にしてた

飛ぶだけ飛んだら きれいに着陸するんだ
いいんだよ 飛びっぱなしの飛行機なんて
どこにも いやしないんだから 
次の新しい空へと 飛び立てばいい

その時はまた 引っ張り上げてやるから
その度いつも 引っ張り上げてやるから

だから 太陽を横切り 高く飛べ 
そう 強く 強く飛べ

何度だってボクは 
キミが降り立つ この場所に
先回りして

キミが飛び立つ この場所で
待機してるから

だから 太陽を横切り 高く飛べ 
この空に向かって 強く飛べ


もっと もっと 高く飛べ 
もっと もっと 強く飛べ






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瞬きの中で

2015-06-11 07:34:28 | 詩歌

瞬きの中で ぼくらは何を見る
二度と起こりはしない 今 この時に

その胸の奥深く 焼き付けては
忘れえぬ瞬間を 繰り返しながら

絶えず過ぎてく時間は 同じ姿をしてるけど
積み重ねる日々は 形を変えてくのだから

見逃すなよ ほら目の前で
奏でられてる 希望の唄を

ぼくらは ただ食い入るように
見つめるしかできないとしても
その心に降りしきる 幾つもの小さな光が
一瞬一瞬を 灯してくならば
きっと ぼくらは日々を 
大きな輝きで 満たしていけるはず


瞬きの中で 今 繰り広げられてる
偽りのない光景に 眼を凝らすんだ

目の当たりにしてる 真実があるなら
片時も眼を離さず 突き進めばいい

流れゆく時の重さに 押し潰されそうになっても
重ね続けた歳月が 勇気に変えてくれるから   

見逃すなよ ほら目の前に
響き渡る まっすぐな唄声を

ぼくらは ただ食い入るように
見つめるしかできないとしても
その心に降りしきる 幾つもの小さな光が
一瞬一瞬を 灯してくならば
やがて ぼくらの日々は 
大きな輝きを 放ってくのだろう

きっと ぼくらは日々を 
大きなひとつの輝きで 照らしていける

瞬きの中で ぼくらは何を見る
二度と出会えぬ 今 この時に・・・







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この空が飛べたなら

2015-06-04 07:27:08 | 詩歌

柔らかな 日曜の朝  なんとなく 散歩
小銭 ポケットの中 じゃらり鳴らせて
青い空と白い雲 ふと眺めてた

この空が飛べたなら なにもかも変わるのかもな
ただ 漠然と想い巡らせては 

どうして飛べないのか とか なんて 悩むのは
なんか 違う気もしてた 

気づいた時 全部 消えてしまう夢より
気づいて 見えた 夢を 明日にしたいから

俺は 最後まで願うぜ
信じてるとかって意味合いとは
まったく異なる所で
この空は なんのためにあるのかを


ゆるやかな 日曜の朝 ぶらぶら 散歩中
自販機 甘ったるいカフェラテ 温かなやつ
プルタブ開けながら 空 見つめてた 

この空が飛べたなら きっと素敵なことなのかもな
ただ そんなことを考えるでもなし

どうせ飛べないんだし とか なんて 決めつけは
なんか なんでもいい気もしてた

気づいた時 全部 消えてしまった夢でも
気づいて 見えた 夢へと 続いてるんだから

俺は 最後まで願うぜ
信じてるとかって意味合いとは
まったく異なる所で
この空は なんのためにあるのかを


ためらいもなく イメージを膨らませて
どこまでも 憧れを描くんだ


柔らかな 日曜の朝 なにげない散歩の帰り 
広がってく この空が・・・
広がってく 日曜の朝に・・・

青い空と白い雲 ふと眺めてた





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