気ままに風の跡 by樋口友治郎

日々は風のごとく吹き抜けてしまうから、風の跡を刻んでいきたい。気ままに綴る詩ブログ。 

心の華

2007-11-26 19:15:50 | 詩歌
涙に散った夢もありました
違った夢もありました

夢の入り口だと気づかずに 
舞台に立ったあの日から
幾月年が過ぎました

誰かに伝えたい夢なのです
決して諦めてはおりません
だから届けと 祈りをこの胸に
一瞬の舞台に立つのです

心に泉があるかぎり
心の華は枯れません
自ら美しく咲かせ続けます

そして 
清らかな泉はゆらゆらと 
湧き上がっているのです

夢の入り口かもせぬと気づかずに
無邪気に笑う
小さな踊り子たちの足元で

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零細企業とマツリゴト

2007-11-21 18:54:29 | 詩歌
あんたの月給は
オイラの年収ぐらい
 
なのに あんたの給料には
オイラの税金も入ってんかな

なんでだ 
なんか おもしろいな

借金だらけの政の割には
毎月給料が出るんだな

なんでだ 
なんか いいなあ

オイラは今月も
工場の借金返済で手えいっぱいさ

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サンダーロード

2007-11-16 19:12:46 | 詩歌
突っ走ろうぜ 今夜
昔みたいに
中央通りでゼロヨンしよう
大通りとの交差点を封鎖してさ
遠くで赤灯が回転してるけど
楽しむのさ 胸躍らせて
サイレンが鳴り響いたら
それが合図さ

走り続けるんだ
狂い咲きだぜ サンダーロード
夢中になれてた夜に
終わりはこないぜ
今もイカれた青春映画のままさ

いつか街に静けさが戻る頃 
いつもの場所で落ち合おう
いつものとびっきりの笑顔で
まるで何事もなかったように


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足りないだけ

2007-11-15 18:01:17 | 詩歌
僕の全部は中途半端で できてる
瞳の丸さも 
歩く歩幅も
血の赤さも 
腕の傷跡も
なにもかもがさ
時々むしょうに悲しくなるけど

僕の全部は中途半端で できてる
前髪の長さも
夢の儚さも 
(つら)の厚さも
愛の慈しみも (いつくしみ)
なにもかもがさ
時々 なんだかやりきれないけど

恥ずかしがることなんかじゃない
少し足りないだけで 
でたらめで できてる訳じゃないから
朝露の水滴は僕の冷やされた情熱
ボンネットの上で寄り集って
太陽の光と流れ落ちてくだけ

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勝敗

2007-11-12 18:25:24 | 詩歌
どうして負けたより
どう負けたか

負けるにしても
負け方ってのがある

負け方が美しいほど
よっぽど強く見える


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バニラチョコミックス

2007-11-09 16:33:09 | 詩歌
幸運の女神が公園のベンチで
愛想を尽かしてた
バニラとチョコミックスの
ソフトクリームを食べながら
えり好みしてる場合じゃないでしょって
なんだか 呆れかえっていたね
大切な人を泣かせちゃったからかな

感謝してるぜ 幸運の女神
差し出してくれたソフトクリームを
俺は遠慮しといたけどね
俺はバニラの香りがちょっと苦手なんだ

幸運の女神が木洩れ陽の下で
肩をすくめてた
ソフトクリームの白いとこを
舌先ですくい取りながら
バニラが苦手じゃ笑えないわねって
なんだか がっがりしていたね
大切な人を守れないでいるからかな

感謝してるぜ 幸運の女神
今度は俺がおごるよソフトクリーム
君はバニラチョコミックスで
俺はバニラを試してみるからさ 
気が向いたら 微笑んでくれないか

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泣きじゃくる赤ん坊のように

2007-11-07 18:20:20 | 詩歌
屈辱 ( くつじょく ) という感情は
 どこから生まれてくるのだ
怒りと冷静が重なりあっては
あとから あとから湧いてくる
まるで なだめ寝かし付けた赤ん坊が 
思い出したように目を覚まし
また泣きじゃくるかのように 押し寄せる
屈辱という感情
まさに愛しき厄介ものだ

ただ この屈辱感というやつは
どう見回しても
もっとも激しい言動の根本の一つであり
屈辱感に いてもたってもいられなくなり
屈辱感が 自身をギラつかせ
屈辱感をバネに 反発することで
自分そのものを見出すこともできた

泣きじゃくる赤ん坊のような
この愛しき厄介ものは
モノ言わぬ危険察知本能なのだろう
「このままじゃ人生終っちまうぜ」と
言葉にならぬ声で泣きじゃくる
こんな しょぼくれた人生でも
泣きじゃくってくれる
だから たまらなく愛しいのだ

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町を見下ろし

2007-11-06 11:16:41 | 詩歌
   もの凄く高い崖の上から
   命懸けで 立ちション便したぜ
   気っ持ちいいなあ
   天下取った気分だぜ

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今日はここまで

2007-11-03 14:38:11 | 詩歌
さあ立ち上がろう
やり尽くしたよ 
だれが何を言っても
ボクは見ていたよ
キミがキミを越える姿を

埃を一つ掃ったら
うちへ帰ろう
だれも何も言えないよ
拍手もないけど
今のキミには充分すぎる

上手くいっても いかなくても・・・
今日はここまで
上手くできても できなくても・・・
今日はここまで

もしも だめだったなら
明日また やり直せばいい

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50:50

2007-11-01 18:26:14 | 詩歌
目くじら立てる程のことでもなく
日常茶飯事的な過ちに
被害者きどりで いつまでも 
つけあがってネチネチと
人の足元にツバを吐いてりゃ

泡食うぜ そのうちアンタが加害者さ

別に謝ってないという訳でもなく
誠意的な過失代償だというのに
これ見よがしに無茶を言う
人間味がねえな まったく 
肝っ玉の小っちぇえやつだぜ

泡食うぜ そのうちアンタが加害者さ

そして放ったらかしだぜ
俺ならアンタの肩は持たねえな

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