埋め尽くされた雑音の隙間から
一つのテンポが漏れてくる
規則的ではあるが
揺らぎながら 探しながら
まだ大声で唄えていた日
テンポに合わせて
時に激しく 時に穏やかに
僕は確かに歌っていた
あんなに力を込めて
へたくそだったけど
お構いなしに
僕が僕を唄っていた
今では
上手く唄うことも覚えたけれど
テンポは体の奥で
時に堪え 時に奮い立たせ
僕が僕を失さぬように
誰でもない僕を
ありったけの声で唄えるように
僕自身に刻んでる
メトロノームは
指で弾いた あの日から
動き続けているだけだろう
埋め尽くされた雑音の隙間から
生きた分だけ かき消され
か細くなったテンポだが
今でもはっきり聞こえてる
この手で止めてしまわぬ限り
僕が消えてしまわぬように
一つのテンポが漏れてくる
規則的ではあるが
揺らぎながら 探しながら
まだ大声で唄えていた日
テンポに合わせて
時に激しく 時に穏やかに
僕は確かに歌っていた
あんなに力を込めて
へたくそだったけど
お構いなしに
僕が僕を唄っていた
今では
上手く唄うことも覚えたけれど
テンポは体の奥で
時に堪え 時に奮い立たせ
僕が僕を失さぬように
誰でもない僕を
ありったけの声で唄えるように
僕自身に刻んでる
メトロノームは
指で弾いた あの日から
動き続けているだけだろう
埋め尽くされた雑音の隙間から
生きた分だけ かき消され
か細くなったテンポだが
今でもはっきり聞こえてる
この手で止めてしまわぬ限り
僕が消えてしまわぬように