気ままに風の跡 by樋口友治郎

日々は風のごとく吹き抜けてしまうから、風の跡を刻んでいきたい。気ままに綴る詩ブログ。 

らいせ

2017-03-08 08:03:08 | 詩歌


もしも来世とかがあるのなら
ネズミぐらいがいい
屋根裏から下水道まで ちょこちょこと暮らすぜ

もしも来世とかがあるのなら
クジラみたいがいい
海面から深海まで 悠々と暮らすぜ

前世とか来世とか考えるのって
人ぐらいなんだろな

ないものねだりで
この殺伐とした現世を
生き抜こうと祈ってる 


もしも前世とかがあるのなら
どれほどの ものだったんだ

よっぽど余裕でもあったのか 今のオレはギリギリだぜ 

前世とか来世とか考えるのって
人ぐらいなんだろな

ないものねだりで
送りこまれた こんな現世は
いつの世も 大きな悲しみに打ちひしがれて
その度 一生の儚さ思い知らされて
命は きっとどこかに繋がっているのだと
だから 会えるその時が訪れますように
強く生き抜いてかなくちゃな


もしも来世とかがあるのなら
ネズミぐらいがいい
屋根裏から下水道まで ちょこちょこと暮らすぜ

もしも来世とかがあるのなら
クジラみたいがいい
海面から深海まで 悠々と暮らすぜ


もしも来世とかがあるのなら
ギリギリの毎日がいい

その日その日を 必死に暮らすぜ






コメント
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