Tomotubby’s Travel Blog

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横濱媽祖祭の媽祖、千里眼、順風耳

2007-10-25 | 横濱・中華街
媽祖祭のパレードには、由緒正しき台南大天后宮から媽祖の御輿がやってきていました。中華街の老舗各店は御利益を求めてか、店先に祭壇を用意して御輿を招き、賽銭をはずんでいました。



御輿を担いでいる人たちのいでたちは、清末の西太后を写した写真で彼女を載せた御輿を担いでいた宦官を想起させました。しかし、あくまでその動きは男性的で、媽祖祭で最も荒々しいものでした。御輿に載った媽祖の像は写真に撮ることができませんでしたが、パレードでは、別の媽祖の像を抱えて歩いている人がいました。(台南の天后宮に祀られている小さな像の一つと思っていましたが陳龍獻さんによると、これは城隉神・土地神の像で媽祖ではないそうです)



顔が赤く塗られているのか、それともこれが木の材質の色なのかはよく判りません。少しバルセロナ郊外のモンセラで見た黒い聖母を思わせました。ともに辺境「際」に生まれた異端「エキゾチック」な神なのかもしれません。


爆竹の音と煙とともに、春節パレードでも御馴染みの、千里眼将軍と順風耳将軍の人形隊が現れました。こちらは日本産のもののようです。


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2 コメント

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はじめまして (陳龍獻)
2008-06-11 05:02:21
貴重なお写真拝見させていただきました。
補足になりますが、二番目の写真の御神体は媽祖様ではなく、城隉爺と呼ばれる土地の神様で男性です。
台湾ではお祭りの時に自分の家で祭っている神様をお神輿に向かわせて、神様同士を挨拶させることがしばしば行われています。
三番目のお写真の千里眼将軍と順風耳将軍ですが、これは人形ではなく立派な御神体です。祭りではこのような大きな歩く御神体を大将軍団と言います。必ず開光と呼ばれる儀式をしていて魂が入れてあります。ですから廟の前を通過する場合は廟の神様に向かって挨拶の歩き方をします。
またお邪魔します^^
ご指摘ありがとうございます (tomotubby)
2008-06-15 07:41:15
陳龍獻様

ちいさな神様は城隍神もしくは土地神だったんですね。この土地神は横浜の神様でなくて、台南から来られたものでしょうか。城隍神は、土地ごとに功績のあった人物を祀るそうですが、この神様の出自をご存知でしたら是非教えてください。http://blog.goo.ne.jp/tomotubby/e/3458c1ec51fe69864646a9bde3a6351e
↑こちら、前に九分で城隍廟を訪れた際の記事です。
台南の城隍廟も訪問したので、いずれ記事を書こうと思います。

このような千里眼将軍・順風耳将軍が廟に祀られているのは見たことがないのですが、關平将軍・周倉将軍は
http://blog.goo.ne.jp/tomotubby/e/7851f54d05006d360e46cde33c38e28f
謝将軍・范将軍は
http://blog.goo.ne.jp/tomotubby/e/ecfa6e81bb88d6a60e0e8b4fae67b129
http://blog.goo.ne.jp/tomotubby/e/057b5e6c771b93c339eb04d7f2681515
でガラスケースに入れられて祀られているのを見たことがあります。人形隊という表現は何かの文献で用いられていたので使ってみたのですが、どうやら不適切のようですね。横浜で街を練歩いていた御神体たちは、横浜媽祖廟に祀られていなかったと思うのですが、やはり台湾から来られたのでしょうか?もしご存知でしたらお教えください。

道教についてはいろいろ書物を読んではいるものの、民衆信仰の性格が強く、お祭りなどを体験できないとなかなか理解できなくて歯がゆい気持ちになります。自分の認識には間違いが多そうなので、今後ともご指摘頂きたくお願いします。記事は追って訂正します。

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